「市民がつくる市民塾」をキャッチフレーズに「白壁アカデミア」が1998年10月にスタートした。名古屋市の町並み保存地区である白壁(しらかべ)・主税(ちから)・橦木(しゅもく)地区での橦木館のとりくみや愛知建築士会の「建築資産をまちづくりに活かす」をテーマとしたとりくみなどをきっかけとして、市民自らが近代建築資産を残そうとしてはじまった。
時代の転換期の中で、日本の都市も固有の価値と存在感を模索し、古いまちなみや地域資源を再評価しようとしている。また、日本の近代化の推進力となってきた大学も曲がり角に来ており、知の伝達から創造へ、専門分化から新たな統合へ、そして社会との連携を模索している。
大学や文化サロンとは違う新しい知の場、「知縁と共育」の場が白壁アカデミアであり、1998年10月17日の記念講座&記念シンポジウムを皮切りに、大学(前・現)学長による公開講座と3つの参加型研究講座が開催されている。
●記念講座&記念シンポジウム(1998.10.17)
テーマ「21世紀の知」
会場:金城学院高校栄光館(都市景観重要建築物)
記念講座:加藤延夫氏(名古屋大学前総長)
パネルディスカッション:谷岡郁子氏(中京女子大学学長)他
●公開リレー講座
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開催日 |
講 師 |
テ ー マ |
会 場 |
第1回 |
98.10.31 |
江原昭善氏(前椙山女学園学長) |
サルと人間の知的時空 |
山吹小学校講堂 |
第2回 |
98.11.21 |
吉田彌智氏(前名古屋工業大学学長) |
科学技術の陰と陽 |
主税町教会 |
第3回 |
98.12.12 |
ハンス・ユーゲン・マルクス氏(南山大学学長) |
人間は神にはなれない |
ウィル愛知 |
第4回 |
99.1.16 |
丸勢進氏(前名城大学学長) |
ミクロ的視点(自分史)からの考察 |
ウィル愛知 |
第5回 |
99.2.13 |
塩澤君夫氏(前愛知県立大学学長) |
歴史の流れから未来をみる |
ウィル愛知 |
第6回 |
99.3.20 |
戸田安士氏(金城学院学長) |
男女共同参画社会にむけて |
ウィル愛知 |
●参加型研究講座
シリーズ |
テ ー マ |
開 催 日 |
会 場 |
「暮らしと環境」1 |
我が家のダニ・カビ・科学物質を計測する |
10.27〜2.23まで全8回 |
加藤邸 |
「手の知」1 |
技の未来創造の鍵=手の知の復権 |
10.28〜2.3まで全8回 |
加藤邸、橦木館他 |
「リーダー論」1 |
近代の女性リーダーを解剖する |
11.18〜3.3まで全8回 |
加藤邸 |
●問い合わせ先
白壁アカデミア事務局
〒461−0018 名古屋市東区主税町3−16
TEL・FAX (052)930−7668
※月〜金の14:00〜19:00にお願いします。 |