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勝川駅南口周辺のまちづくり 〜愛知県春日井市〜

 勝川駅南口周辺で区画整理が始まって13年。JR線の連続立体交差事業も工事が進み、駅南の状況も都市計画道路の整備はほぼ完了し、住宅建設が急速に進んでいる。
 当社がお手伝いさせていただいている住民のまちづくり活動支援も今年度で6年目を迎えた。これまで、まちづくりワークショップとして、駅前広場や集会所の計画づくり(参考記事はここ)、間伐材を使った花壇づくり(参考記事はここ)、新しく整備される公園や緑道のイメージについての意見交換などを行ってきたが、今年度は、事業の最終段階で整備される公園の1つについて、具体的な計画づくりにとりくむこととなっている。

 これまでのとりくみにより、ワークショップ参加者のまちづくりに対する意識はかなり高いものになってきたと感じられるが、参加者が固定化しつつあったことも事実であった。一方、減少を続けていた地区内の人口が増加に転じ、地区内に新しい住民も増えおり、これら新規居住者と従来からの居住者と新規居住者の交流をいかに図るかという点が課題となってきた。安心して住み続けることができるまちをつくる上でも良好なコミュニティを形成することが重要であり、そのきっかけとして身近な公園整備は絶好の機会であると考えられる。
 そこで、今年度は、地区内に新しく転入してきた人にも公園整備について、関心をもってもらい、その計画づくりにも参加してもらうことを大きなねらいとしてとりくむこととした。そのためにまず実施したのが、地区内居住者に対するアンケート調査である。新規の住宅建設が進む中で、まだ自治会に入っていない世帯も多いということもあり、全戸配付の郵送回収方式による調査を実施中である。駅北では再開発事業による分譲住宅の供給が中心であるのに対し、駅南では地権者の土地活用としての賃貸住宅が多いのが特徴であり、これら世帯がどのような意向を有しているか興味深いところである。
 さらに、この9月2日(土)には、公園づくりに関心を持ってもらうためのイベント開催を予定している。公園予定地に隣接する八幡社を会場に、子供達にも気軽に集まってもらえるよう紙飛行機づくりやコマまわしなどの遊びを取り入れるととも、新しくできる公園でこんなことをやりたいなどを出しあってもらう予定である。

 当地区では子どもの減少に伴って子供会がなくなり、地区内でこのような子どもを対象としたイベントは行われない状況になっていた。今回のイベントは、まちづくりワークショップの一貫としてとりくむものであるが、これをきっかけとして、地区住民の交流が深まり、地区住民の手によって新しい取り組みが進んでいくことを期待したい。

整備が完了した都市計画道路

連続立体交差事業

(2006.8.21/石田富男)