◆ ■ ◆ ◆ ■ ◆
◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ メールマガジン
◆ ■ ■ ■■ ■ ■ ■■ (隔週発行予定)
■ ■◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■
◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第97号]2004/3/22
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 625−−□
スペーシア・メールマガジンの第97号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・スローライフ月間in多治見 2004/3/1(月)〜3/31(水)
・都市住宅学会中部支部講演会「デンマークにおける高齢者住宅の実態」(4/17)
◆名古屋まちづくり情報◆
・コンバージョン
◆図書紹介◆
・ニッポン人には、日本が足りない。
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
☆*****************************************************************
◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
******************************************************************☆
○ スローライフ月間in多治見 2004/3/1(月)〜3/31(水) ○
多治見市では、21世紀の新しいまちづくりのコンセプトとして、スローライフに取り
組んでおり、3月をスローライフ月間として、様々な取り組みを行っています。
詳細は、以下のHPをご覧ください。27日には、TBSのニュースキャスター筑紫哲也
さんの講演会が開催されます。
http://www.city.tajimi.gifu.jp/section_news/kikaku/machi/slowlife.files/slowlife
.htm
■みちくさウォーク
○3/7(日)、13(土)、20(土)、27(土)
■みちくさ作文コンテスト表彰式
○3/27(土)13:30-15:00 多治見市文化会館大ホール
■「筑紫哲也氏講演会」
○3/27(土)15:00-16:00 多治見市文化会館大ホール
演題「もっと、みちくさを・・・」
協賛:多治見市ゆとり創造推進協議会
〜多治見市都市計画課青山崇さんから情報提供いただきました〜
----------------------------------------------------------------
○ (社)都市住宅学会中部支部 特別講演会 ○
〜デンマークにおける高齢者住宅の実態〜
高齢社会を本格的に迎えようとしている中で、高齢者用住宅については、さまざまな場
で議論・検討・研究が進められ、多くの取組が進められているところです。
今般、(社)都市住宅学会中部支部では、愛知教育大学の小川正光教授から、デンマー
クの高齢者住宅について、その実態を多数のスライドを使ってビジュアルにご紹介いただ
く場を下記のとおり設けましたのでご案内申し上げます。
福祉国家といわれるデンマークですが、国民が協力して今日の社会を築いてきた歴史が
あり、高齢者の居住環境が形成されてきた変遷過程を辿ります。また、現在、老人ホーム
の数は減少し、高齢者の居住の場は住宅へと大きく変化しつつありますが、高齢者住宅が
備えるべき条件と計画事例についてもわかりやすくご紹介いただきます。
都市住宅学会会員以外の方も含め、多数の皆様のご参加をお待ちしております。
記
1.とき 平成16年4月17日(土) 午後2時30分〜4時10分
※講演会に先立ち、同じ会場で(社)都市住宅学会中部支部総会が
午後2時〜午後2時30分まで開催されます。
2.ところ 住宅金融公庫名古屋支店・5階大会議室
(名古屋市千種区新栄3−20−16)
*地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩5分(タイホウビル南隣り)
3.プログラム
(2:30〜2:40)1 住宅金融公庫名古屋支店公共業務課 畑野雅範
「住宅金融公庫における高齢者住宅支援施策と新型住宅ローン」
(2:40〜4:10)2 愛知教育大学 小川正光教授
「デンマークにおける高齢者住宅の実態」
4.参加費 無 料
5.定 員 60名(先着順)
6.参加申込 平成16年4月15日(木)までにメールにてお申し込みください。
7.問い合わせ先 住宅金融公庫名古屋支店公共業務課 河田・畑野
E-mail: Kawada.6hd@jyukou.go.jp
TEL:052−263−2906
〜スペーシア・石田富男〜
☆*****************************************************************
◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
******************************************************************☆
○ コンバージョン ○
最近、コンバージョンの事例が増えるにつれ、言葉も定着しつつある。コンバージョン
とは、直訳すれば機能転換・用途転換と言うことになろう。具体的には、もともと住宅
(商家)として利用されていた建造物を商業施設や展示施設に転換したり、オフィスビル
を商業施設や住宅に転換する事例がコンバージョンである。名古屋でも、下記のようない
くつかの取り組み事例が増えてきた。
施設の所有者にとっては、バブルが弾け、需要が拡大する時代ではないので、新規投資
によってリスクが拡大する可能性があるので、既存施設の改修で収益を得られる方を選択
するであろう。反対にテナントにとっては、相対的に立地条件が良いにもかかわらず、改
修型なので低家賃で借りることができるし、何らか空間的付加価値がついていれば、なお
さら良いことになる。空間的付加価値とは、著名な建築家が設計した建物や意外性のある
空間を有している建物(銭湯や旅館)、ニュース性のある建物(地域活性化)といったこ
とである。
また、これらの特徴として、商業施設にコンバージョンされる場合、アート、ファッ
ション、工芸などのクリエイティブな業種が入居する比率が高いことがあげられる。おそ
らくコンバージョンによって生み出される空間の質がそれらの業種の求めるもの(あるい
はそのプロデューサーの求めるもの)と合致するからであろう。
都市はエスタブリッシュからベンチャーやマイクロビジネスまで、多様なレベルが息づ
くことができてこそ都市である。特にコンバージョンは都心の活動空間として新たなクリ
エイティブ産業の生息空間を作りだしている。その集積に厚みができれば、都市の活力と
魅力の向上に大きく貢献するであろう。文化による都市再生である。 (井沢知旦)
――――コンバージョンの事例(名古屋市内)――――――――
レストランデュポネ(住宅→飲食店)
http://www.bar-and-restaurant.com/detail.php?id=S02651
ダイニング米都(米屋→飲食店)
http://r.gnavi.co.jp/n074000/
山海百味そら豆(銭湯→飲食店)
http://www.soramame.tokai.walkerplus.com/
覚王山アパート(アパート→商業施設)
http://www.kakuozan.com/apartment/
さくらアパートメント(旅館→商業施設)
http://www.sakura-apm.com/
ゑびすビル ゑびすビルパート2(オフィス→商業施設)
http://matsuri.co.jp/
http://www.denden-town.or.jp/event/special200401/incuvate.html
松岡大正庵(旅館→デイサービスセンター)
http://www.taishouan.jp/matsuoka_t/history/index.html
☆*****************************************************************
◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
******************************************************************☆
○ ニッポン人には、日本が足りない。 藤ジニー著 ○
2003年6月、我が社恒例の社員旅行で、山形県の銀山温泉を訪れた。古い町並みが大好
きな私は、以前テレビで銀山の風景を観て以来、ずっと行きたいと思い続けていたので念
願がかなえられた形である。実際に行ってみると、思ったよりも小じんまりとして、アッ
トホームな雰囲気の温泉街であった。夜は、川沿いに並ぶ3階建ての木造旅館の数々が美
しくライトアップされて見事である。本書の著者である旅館「藤屋」の女将ジニーさんも
川沿いを歩いているのをよくお見かけしたが、公共広告機構のCM効果ですっかり「銀山名
物」になっており、観光客に呼び止められては記念写真を一緒に撮ってあげたりしてい
た。
「藤屋」は予約で埋まっていたので、私達は別の旅館に泊まったのだが、この本を読む
と、今度行く機会があったら是非藤屋に泊まってみたいという気持ちになる。外国人であ
る彼女がなぜ銀山で女将をすることになったのか、今日に至るまでの間にどんな苦労を
し、どう乗り越えてきたのか、そして今は女将という仕事に誇りを持って取り組んでいる
のだということがわかる。特に、CMでは和服姿で華麗に微笑む彼女が、元はごく普通の
アメリカ人であり、旅館に嫁入りして以来、日本の田舎の古い慣習と激しくぶつかり合っ
てきたという事実には驚いた。彼女は藤屋にアメリカ的な合理的経営手法を取り入れ、自
分が落ち着いた気持ちでいられるような環境づくりに取り組んできた。最も印象的なの
は、旅館の近くの一戸建てに移り住むことになったとき、外装も内装も「徹底的に」アメ
リカ風にリフォームしたということである。家具類はまとめてアメリカで購入してコンテ
ナで運び、キッチンはホームパーティーが開けるオープンスタイル…。そういったアメリ
カ的なものが、彼女の心を和ませるために必要だったのである。
テレビで観た和服姿の印象が強くて、ジニーさんは日本の文化・慣習にすっかり溶け込
んでしまったのかと思っていたが、そうではなかった。夫の両親との同居や、家族経営で
1日中働きづめの生活など、違和感を覚えるような古い慣習に積極的に異議を唱え、改革
してきた。その効果は藤屋のみならず銀山温泉全体に及んでいるようだ。旅館単位ではな
く、街全体でお客様を迎える気運が高まってきたと述べられているくだりがあるが、その
ことなどはまさに“ジニー効果”であると言えよう。
気取らない語り口で、読んでいると彼女の人柄が伝わってくる。同じ女性として、憧れ
る存在である。 (伊藤彩子)
→ホームページに表紙の写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/nippon.htm
☆*****************************************************************
◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
*****************************************************************☆
(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
☆*****************************************************************
◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
******************************************************************☆
・かつては、何か参考になる書籍はないかと本屋の棚を眺めていたものですが、最近
はネット上で本探しをすることが増えました。ネットで注文したり、検索したりする
と、その情報から自分向けのおすすめの本を紹介してくれたり、自分が興味を
もった本に関連する本も紹介してくれます。本を買わせるためだとはわかっている
のですが、そのいたせりつくせりには感心していまします。
####################################################################
◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
--------------------------------------------------------------------
(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32
久屋ワイエスビル5階
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
####################################################################