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◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第96号]2004/3/8
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 625−−□
スペーシア・メールマガジンの第96号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・「2003年度 愛知県 人にやさしい街づくり連続講座記録集」
ができました!
◆名古屋まちづくり情報◆
・まちのにぎわいとアート
−住民とアーティストの協働による「牛乳魚プロジェクト」進行中−
◆図書紹介◆
・「京町家づくり 千年の知恵」 山本 茂著
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 「2003年度 愛知県 人にやさしい街づくり連続講座記録集」
ができました! ○
この記録集は、1995年から毎年開催されている愛知県人にやさしい街づくり連続講
座の2003年度版をまとめたものです。
A4版で総ページ数112!写真が67枚です!
表紙の色は春を間近に控えて“さくら色”です。中身は白黒一色刷りです。
今後の活動の手引きとして、ぜひ、ご購入ください。
一家に一冊!人にやさしい街づくり連続講座記録集!
1冊(送料込み) 1000円
構成:講座第1日〜第10日の記録、講座の資料
講座のまとめ(2003年の講座をふりかえってみました)
実行委員会の記録(講座は‘こうしてつくられた’がわかります)
お申し込みは、
住所、名前、電話または、購入冊数を明記の上、
以下の宛先までお知らせください。
NPO法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海
〒463-0096 名古屋市守山区森宮町100番地
tel/fax: 052-792-1156
E-mail: hitomachi@npo-jp.net
〜スペーシア・浅野健〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ まちのにぎわいとアート
−住民とアーティストの協働による「牛乳魚プロジェクト」進行中− ○
名古屋市港区築地地区ではアートポートなどを通じて、まちとアーティストとのつなが
りが生まれ、アートを軸とした港まちのにぎわいづくりと魅力づくりを目的とするアット
・ポート(@port)という組織の立ち上げがすすめられている。
この取り組みの最初のきっかけは、港区の魅力づくりとして「ガーデンふ頭界隈にぎわ
いづくり」があげられ、その方策を検討する場が設立されたことである。賑わいづくりと
は何かという議論から始まり、様々な取り組みの方向の1つとしてアートポートのような
取り組みを街なかまで拡大し、アートを活用したまちの魅力づくりを図ろうということが
打ち出され、その実験的取り組みとして2001年3月に@portというイベントが開催され
た。当初は住民から「アートはわからない」といった声も聞かれたが、検討会に参加して
いたアーティストが空き店舗を活用してアートスペース(KIGUTSU)を設置したり、アー
ティストの協力で商店街にペットボトルツリーを設置するなど、アートと地域のつながり
が徐々に生まれてきた。
2002年10月にはISEA(電子芸術国際会議2002名古屋)の開催に合わせ、@port02という
アートプロジェクトも開催された。この時には、港橋広場公園に多数の湯おけを並べる
「Are you OK?」というアートプロジェクトも行われた。このプロジェクトでは、住民
から風呂桶を提供してもらう(実際はAre you OKのロゴの入った風呂桶と交換)ことに
よって、住民がアートに関わることが意識された。
地域とアートを結び付け、アートを軸にまちの賑わいを生み出そうとして、アット・
ポート準備会が現在進めているのが築地口から港橋広場公園までの江川線の緑道約500m
を牛乳パックで作った5000匹の牛乳魚で結ぼうという「牛乳魚プロジェクト」である。
牛乳パックは地域の住民の方にお願いし、西築地学区のコミュニティセンターの回収箱
を設置し、集めるとともに、様々な機会を利用してワークショップによる制作をすすめて
いる。3月24日には、住民ワークショップによって再整備された稲荷公園(ゆめランド)
の3周年イベントでもワークショップの開催を予定している。
プロジェクトの実施は4月11日。学区の交通安全教室の開催にあわせ、地域の人々の協
力によって5000匹の牛乳魚を並べることになっている。多くの住民の参加によってできた
牛乳魚が、春風に吹かれてそよそよと泳ぐ風景がみられるはずだ。
ガーデン埠頭で1999年から行われてきた空き倉庫を活用したアートポートが、本格利用
するには多額の改修費がかかるという理由で今年で中止されてしまったが、これまでの取
り組みによって名古屋港がアートのまちとして注目されるようになってきたことを生かし
ていくためにも、地域住民とアーティストが一緒になってアートを軸にした港まちのにぎ
わいづくりと魅力づくりをすすめていくことが重要だろう。多くの人々の参加によってこ
のプロジェクトが実現し、次のステップにつながることを期待したい。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/@port/index.html
*4/11のプロジェクトの協力者を募集しています。
興味のある方は石田までご連絡ください*
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 「京町家づくり 千年の知恵」 山本 茂著 ○
京都の町家がテレビや雑誌に取り上げられるようになって久しい。東京から京都の町家
に移り住んだ著名人の生活の様を女性誌がこぞって取り上げた時期もあった。マンション
が林立したバブル時には、町家が建っている土地は、家屋の除却費用分を減額して取引さ
れていたが、今は、町家そのものに1000万円ほどの価値がつくという。
この本は、京都生まれの町家大工棟梁が、限られた土地を最大活用しながらも趣向を凝
らす町家の技や知恵を、分かりやすい語り口調で書いたものである。メディアの力ですっ
かり見慣れ、聞きなれた「通り庭」、「紅殻(べんがら)格子」、「虫籠(むしこ)窓」
など、町家を構成する部分部分を、造り・機能・名前の由来など事細かに解説している。
私たち観光客は、京町家の表側は眺め、楽しむことができるが、中の造作を詳しく見るこ
とはなかなかできない。それを、たくさんの写真やイラストで楽しむことができる。
また著者は町家をただ守るのではなく、住み手が快適であるのはどこを改善したらよい
か、そして趣を残しつつ現在の消防法や建築法などたくさんの法規制とどう折り合って行
くかに日々挑戦している。いくつかの具体的事例も取り上げられており、京都というまち
で大勢の人が知恵を出しあっている様子がよく分かる。
しかし著者は、最終章で町家の将来は悲観的だと述べている。「こうした手仕事の大工
は、もう時代遅れ。京町家大工はいずれなくなる。いまの近代的な工法を採用するひとし
かおらんようになる」 今のブームの先に、人々が合理性よりも希少性に重きを置いて町
家を再生保存しつづけるのかどうか、著者は悲観的ではあるが、この本を出すことで何か
力になれれば、と結んでいる。
巻末に並べられた、100語を越える「町家大工用語集」は圧巻で、著者の想いの強さが
伝わってくる。 (竹内郁)
→ホームページに表紙の写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/kyoumatiya.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
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こんにちは はしもとです
スペーシアのメルマガが届く・・・ということは、
2週間過ぎちゃったんだ!と思う、今日この頃です
大須301ビルの中華街人気が続いているようですね!
福祉情報誌の仲間の取材によると、
車いすで利用できるトイレはあるのに、
そのサインはなかったそうです。
(今は、ついているのかな?)
一般のトイレの案内表示にそって進むと、
手前に車いすで利用できるトイレがあるそうで、
ドアの色はくすんだ赤だったとか・・・。
名古屋都市センターの「路面電車は街を変える」を見ました。
懐かしいよぉの歳です^^
各都市に導入されている超低床車が紹介されていました。
低床といっても30p?の段差はある・・・。
車いす等の利用ではスロープが必要だよねなどと
思ったりしているところへ、
『路面電車が街をつくる 望月真一著 鹿島出版会』の中に、
「・・・街の歩行者はフラットな路面を移動するが、トラム(路面電車)の線路は駅
で下がって段差を設けており、プラットフォームの必要はない。ここでも、歩行者中
心のデザインを行っている。そうすることにより、低床のトラムの底面と街の舗装面
が同レベルになり、トラムの床が街と一体化する。」
と、ありました。
上に積むばかりでなく、下げるという考え方もあるんだと。
ひとつの考え方にとらわれがちになりますが、
別の方法があるかもと考えることが大切なんだと。
で、実際には、どうか・・・
雨の多いところ(日本は雨が多い)は、「下がっている」とよくないですよね。
排水の問題がでてきて・・・
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・東海4県の市町村を対象に郵送配布、Eメール回収方式によるアンケートをお願いして
います。多くの市町村の方がEメールでの回答に協力していただいています。
Eメールが有益な通信手段となっていることを実感しています。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32
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