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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第95号]2004/2/23
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 621−−□

 スペーシア・メールマガジンの第95号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・防災まちづくりシンポジウム −歴史的町並みと防災まちづくり− (3/6)
  ◆施設紹介◆
   ・八丁味噌の郷 
  ◆図書紹介◆
   ・「能力構築競争 -日本の自動車産業はなぜ強いのか-」 藤本隆宏著 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 防災まちづくりシンポジウム −歴史的町並みと防災まちづくり− ○

 東海地震や東南海地震に備えて都市を防災的に強化することが重要な課題となっていま
すが、一方、歴史的な街並みを持つ市街地の景観の保全も必要であり、それをどの様に折
り合っていくのかも、現実的な問題であるといえます。
 日本建築学会東海支部では、特色ある支部活動企画の一環として上記の課題に検討を加
えるため、豊橋二川地区,名古屋大高地区,津島地区での防災まちづくりワークショップ
の実施し、その結果を踏まえ,歴史的木造密集市街地における防災まちづくり推進のため
の課題等について議論するシンポジウムを企画しました。
 様々な立場の方のご参加をお待ちいたしております。

主催:日本建築学会東海支部
共催:(財)名古屋都市センター
後援:愛知県,名古屋市,豊橋市,津島市,愛知建築士会,東三河地域防災研究協議会

日時:3月6日(土)13:30〜16:30
場所:(財)名古屋都市センター大研修室
      (〒460-0023名古屋市中区金山町一丁目1番1号 金山南ビル11F)

定員:150名
参加費:無料
内容:開会挨拶:加藤史郎(豊橋技科大教授)
   趣旨説明:大貝 彰(豊橋技科大助教授)
   基調講演:「歴史的町並みと防災まちづくり」
        室崎 益輝(神戸大学都市安全研究センター教授)
   パネルディスカッション:
    コーディネータ:大貝 彰(豊橋技科大助教授)
    パネラー:基調講演者
          餐庭 伸(東京都立大助手、防災まちづくり活動家)      
   
          3地区ワークショップ参加者
         
参加申込:(財)名古屋都市センター 松山 明
           FAX:052-678-2211又はE-mail: matsuyamaa@nui.or.jp

〜スペーシア・石田〜
 
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 ◆施設紹介◆ −名古屋から情報発信−
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○ 八丁味噌の郷 ○

 自宅の味噌がなくなり、岡崎方面に行く用事があったため、ついでに工場見学をしてみ
ようと「八丁味噌の郷」(岡崎市八帖町往還通69)を訪れてみた。この「八丁味噌の郷」
は東海地方で有名な八丁味噌の老舗製造所である「カクキュー(合資会社 八丁味噌)」
の工場・史料館である。まず出迎えてくれたのが国の登録文化財にも登録されている昭和
初期の本社事務所である。この建物だけでも見る価値があると思うほど、黒塗りの壁と白
の柱のコントラストが非常に美しい。予約をせずに訪れたのだが、偶然30分ごとに行われ
る見学の開始時間に到着したためすぐに見学することができた(売店で見学の申込をし、
時間がある場合には売店か奥にある待合所で待つことができるようである)。工場の中を
1人の若い女性の社員の方がガイドとして案内してくれた。日曜日に訪れたため生産ライ
ンが止まっていたのは残念だったが、八丁味噌の名前の由来や特徴、仕込み桶の前での石
積みの話、味噌蔵を改造した史料館の中での道具の説明などをしてくれた方の「語り部」
口調が耳に心地よく、大変満足できた。見学の最後には、2種類の味噌汁の試飲と味噌こ
んにゃくの試食があった。ガイドの方の説明で初めて知ったことが数多くあったが、すぐ
近くにある製造所の「まるや(株式会社 まるや八丁味噌)」と「カクキュー」だけが八
丁味噌をつくることができ、「まるや」も見学を受け付けている。一緒に工場見学をして
いたグループの方々は「まるや」、「カクキュー」と工場巡りを楽しんでいた。今回は軽
い思いつきで訪れたが、次回はのんびり時間をとって工場のまわりも含めて工場巡りを楽
しみたいと思う。
 最近、製造業やものづくりで注目されている名古屋周辺には、意外と近くに工場や産地
がある。日ごろ食べているもの、使っているものなどを買う機会に、“つくりて”や“つ
くっている場”を訪ねてみてはいかが。(施設によっては、予約が必要な場合もあるので
事前にお調べ下さい。  (山崎 崇)

・八丁味噌の郷
 AM8:30〜PM6:00/入場無料/駐車場無料
 お問い合わせ 0564-21-1355 shop@hatcho-miso.co.jp
  http://www.hatcho-miso.co.jp/index.html

 →ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Nagoya/konna/miso/index.htm

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 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 「能力構築競争 -日本の自動車産業はなぜ強いのか-」 藤本隆宏著 ○

 最近、日本の経済再生のキーワードとして「ものづくり」が見直されるようになってい
る。中でも世界シェアでトップレベルにある自動車産業は、カンバン方式、カイゼンなど
日本発の生産方式がグローバルスタンダードとなっている。本書では、21世紀の日本経済
を考える上で、20世紀後半の自動車産業の能力構築競争の歴史に学ぶことの必要性を説い
ている。
 企業の競争力には、顧客が直接観察・評価できる製品の価格・内容・納期など表層の競
争力と、顧客が直接評価しない生産性や生産リードタイムなど深層の競争力とがある。能
力構築競争とは、この深層の競争力で他社に勝ろうと努力することである。能力構築競争
のうち、製品を構成する部品間の連結を考える製品アーキテクチャが重要で、既存の部品
や設備の寄せ集めでも機能を実現できる「組み合わせ(モジュール)型」と、部品や設備を
きめ細かく相互調整して機能を実現する「擦り合わせ(インテグラル)型」とがある。20世
紀後半の日本の自動車産業では、「擦り合わせてつくりこむ」現場の競争力があったから
こそ、バブル期にも踊らず深層の力を蓄え、環境やITなどの面で製品化が進み、国際競
争力を高めている。
 名古屋圏では産業観光への取り組みが盛んであるが、その背景として食品、窯業から自
動車、機械、航空宇宙産業などの先端産業まで日本を代表する企業が集積し、「ものづく
り」で発展し続けている歴史の視点が欠かせない。本書はそのベースとなる日本の製造業
の発展を学ぶことができる。
 一方、まちづくりの現場に転じてみれば、人や地域の特性を勘案しながら相互調整して
「擦り合わせてつくりこむ」ことが行われてきた事例ほど成功していると思われる。「擦
り合わせ型」のものづくりの精神は、まちづくりにも通じるものがある。 (浅野 健)

 →ホームページに表紙の写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/nouryoku.htm

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・年あけからウイルスメールが増えています。スペーシアのHP用のアドレス宛に送信
 されてきます。どうもHPにアドレスを掲載しているとそこに送りつけてくるようです。
 HPへのアドレス掲載は慎重にしたほうがよさそうです。

・昨夜送信するつもりだったのが忘れておりました。1日遅れです。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
 〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル5階
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