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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第88号]2003/11/17
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 589−−□
スペーシア・メールマガジンの第88号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・「文化のみえるまちづくりフォーラム」開催のお知らせ (11/20・21)
・愛知まちコン・公開シンポジウム (12/2)
◆視察レポート◆
・なんばパークスは大阪をスパークさせるか?
・武装宗教都市の力強さ〜今井町の町並み〜
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 「文化のみえるまちづくりフォーラム」開催のお知らせ○
11月20日(木)、21日(金)の両日にかけて、多治見市の産業文化センターをメイン会
場に「土と炎のまち多治見から新たな文化のメ
ッセージを!」をテーマとして、「第10
回全国文化のみえるまちづくり政策研究フォーラム」を開催することになりましたので、
お知らせいたします。
このフォーラムは、全国の文化、まちづくりに関する関係者が一堂に会し、豊かな実
践活動を紹介しあいながら、新たな文化のまちづくりについて幅広く討議、交流するもの
です。多くの学会員の参加をいただければ幸いです。
詳細については、下記のHPに掲載されていますので、ご覧ください。(申し込みもH
Pから可能です。)
http://www.city.tajimi.gifu.jp/section_news/bunka/bunkaforam/index.htm
今年で10回を数えるこのフォーラムですが、特に今回は、徹底して議論出来る場を提
供しようという考えから、初日の会議終了後の交流会も、交流討論会という設定で、議論
・意見交換・交流ができるように準備しています。
全国からの参加者による多くの議論が巻き起こることを期待しています。
多数、ご参加いただきますよう、ご案内します。
〜多治見市都市計画課の青山崇さんより情報提供いただきました〜
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○ 愛知まちコン・公開シンポジウム ○
『デフレ社会における住まい・まちづくり』
・・・・人口減少・需要縮小時代における住宅地整備・住宅供給のあり方・・・
国立社会保障・人口問題研究所の試算によれば、わが国の総人口は2006年をピークとし
て減少に向かうと推計されており、世帯数も2014年をピークとして減少すると推計されて
います。こうした人口・世帯数の減少は住宅・宅地需要の減少に結びつくものであり、人
口・世帯増に対応した従来の住宅・宅地供給システムも転機を迎えることになります。
低水準の住宅・宅地需要のもとで中心市街地の活性化や密集市街地整備等の諸問題をど
のように解いていくかがこれからの都市計画・まちづくりの大きな課題となっておりま
す。低水準の需要下では供給サイドより購入・利用者サイドに市場のイニシアチヴが移行
するのが一般的ですが、住宅・宅地市場においても同様に需要サイドにイニシアチヴが移
行するものと考えられ、これからの「住まい・まちづくり」も需要者(市民・住民)の視
点に立った方策を構築していく必要があると考えられます。
今回の公開シンポジュウムは、以上の問題意識から、経済学者の立場、まちづくりコン
サルタントの立場など、色々な視点からのご意見を聞きながら、人口減少社会・需要縮小
社会における住宅・宅地需要の喚起・誘導方策を学ぼうとするものです。皆さんのご参加
をお待ちしております!
■開催日 ; 平成15年12月2日(火)13:30〜17:00 【受付13:15より】
■場所 ; マナハウス・マノアホール(名古屋市栄 明治屋前)
■講演 【13:35〜15:30】
「都市の再生と地方の活性化について」
山崎福寿氏(上智大学経済学部教授)
「地域コニュニティの視点で考える市街地再開発」
黒崎羊二氏((株)まちづくり研究所)
■シンポジウム 【15:40〜16:50】
○パネラー
上記講演者
宝不動産且謦役副社長 西邨昭一氏
(名古屋地域の住宅事情及び住宅市場に関する情報提供)
○コーディネイター
瀬口哲夫氏(名古屋市立大学大学院芸術工学研究科教授)
■懇親会 【17:00以降】
希望者のみ(費用は自己負担となります;3000円/人程度)
■定員:90人程度(先着順締め切り) 参加料:無料
■申し込み:
愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会事務局(潟宴塔hブレイン内)
担当 宮地 TEL 052-971-7253 FAX 052-971-7254
eメール miyachi@landbrains.co.jp
お名前、連絡先(EメールまたはFAX)、懇親会への参加の有無をご記入の上、お申し込
みください。
*講師略歴、FAX申込用紙などのあるチラシは下記で入手できます。
http://www.interq.or.jp/japan/ai-machi/katudou/2003/sympo/2003sympo.pdf
〜スペーシア・石田富男〜
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ なんばパークスは大阪をスパークさせるか? ○
最近、名古屋は元気だと言う論調の新聞や雑誌の記事をよく見かける。そして、大阪
(関西)の衰退ぶりが比較される。仕事柄、ゼネコンの人々とのつきあいが多いが、彼ら
も同様の意見を言い、名古屋のほうが受注高が多いという企業もあるようだ。バブル崩壊
後、金融再編により都市銀行の本社機能は東京に集中し、企業の経営再編により、本社機
能が東京の大規模再開発のビルに吸収されていったからと言われている。
そんななかで、大阪難波ににあった大阪球場の跡地に「なんばパークス」が本年10月7
日にグランドオープンした。この事業は南海電鉄と高島屋による都市再開発事業(敷地
37,179u)で、延床面積297,000u(容積対象)、駐車台数1,250台の全体像のうち、第1
期計画の147,000u(商業系60,000u、オフィス系60,000u、残りは共用スペース)が完
成した。関係者が集まってつくった研究会発足から17年、組合設立から8年の年月が経っ
ている。
なんばパークスのウリはなんと言っても8,000u(全体完成後は10,000u)の段丘上
(3〜8F)に広がる屋上庭園パークスガーデンである。緑が少ない難波において、都心
のオアシスを提供すべく235種類、約4万株の樹木や草花が植栽されている。そして、そ
こにはカーニバルモール(1F)、キャニオンコート(2F)の特設会場や円形劇場(8
F屋外)で各種イベントが開催できる空間がしつらえ、一層の集客効果を高めている。
(楽に庭園を楽しむなら、まず最上階の8階まで上って、あとは階段で下りていくとよ
い。)
なんばパークスは、福岡にあるアクロスとサンディエゴにあるホートンプラザを兼ね合
わせたイメージである。調べてみると、なるほどホートンプラザを設計したジョン・
ジャーディ(福岡のキャナルシティもそうだ)が加わっているわけだ。
最近では都心に自然(といっても擬似自然だが)を導入する動きが盛んである。名古屋
栄の地下街も「森の地下街」がある。シャッターに木を描き、鳥の囀りを流し、空気はマ
イナスイオンと光触媒でリフレッシュするという寸法である。JRセントラルタワーズに
も屋内庭園がある。
さて、このなんばパークスはなんばシティと隣接している。大規模な商業・オフィスプ
ロジェクトは大阪活性化の起爆剤になるのであろうか?都市が世界都市化するなかで、大
阪の機能は東京に吸い取られはしないだろうか?三男坊の名古屋は、大阪を興味深く見
守っている。(井沢知旦)
なんばパークス http://www.nambaparks.com/
パークスガーデン http://www.parksgarden.jp/
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/nanba/index.htm
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○ 武装宗教都市の力強さ〜今井町の町並み〜(奈良県橿原市) ○
第26回全国町並みゼミに参加するために、今井町を訪れた。話には聞いていたのだが、
非常に素晴らしい町並みがしっかり保存されていることに驚いた。
古くは興福寺の荘園で、室町時代の後期にはこの附近に一向宗(浄土真宗)の道場、後
の称念寺ができ始め、旧の勢力に何回か焼き払われたものの、文禄検地(1561)頃には現
在とほぼ同規模の六町が成立した。周囲に三間の堀、土居を巡らし入り口には九ヶ所の門
を構えた武装宗教都市である。天正三年(1575)、織田信長に降伏した後は、自治都市と
して南大和最大の商業都市として発展した。
昭和30年頃に町並みを守る運動がはじまり、昭和40年代には全国的な流れの中で今井町
にも住民組織が結成された。昭和50〜60年代には住民と行政が一体となって調査や話し合
いを重ねるとともに、建物の修理、修景補助事業や歴史を生かした道路整備を行った。ま
た、地道な活動が認められ、平成5年には重要伝統的建造物群保存地区に選定された。ま
た、歴史的道筋を歴みち事業により整備し、地区内のそれ以外の路線すべてを街なみ環境
整備事業の対象とし、現道幅員のまま地道風の舗装としたり、一部で電線の地中化を実施
している。また、街なみ環境整備事業を用いて、環濠の景観整備、公園・広場、まちづく
り拠点整備、非伝建の建物への修景助成を行っている。
息の長い活動が続けられてきただけあり、迫力ある美しい町並みが細部まで気を遣って
守られている。波型の棧瓦でなく、カマボコのような本瓦で屋根が葺いてある町家が多い
のが特徴である。今西家、豊田家などの重要文化財は内部も見学したが、非常に豪華であ
り、太い梁組に圧倒される。武装宗教都市として成立した町だけあって、町全体から力強
さを感じる。
現在はほとんどが住宅で、観光客のための飲食店などは少なく、静かである。称念寺の向
かいには、奥行きの深い建物の中に、小さな店がたくさん入っている「夢ら咲長屋」とい
うところがあり、雑貨や陶器の店などがあった。町家をギャラリーや喫茶店にしていると
ころ、蕎麦などが食べられる茶屋も見られた。空き地を利用して、外観は町家風だが鉄筋
コンクリート造の防災施設などもつくられている。
これだけの町並みを残すためには、さぞかし色々な難局を乗り越えてきたのだと思われ
る。今回は少し散策した程度なので、町並み保存のための苦労など、詳しい話は聞けな
かった。また別の機会に訪れて、住んでいる方の暮らしなどについても聞いてみたいと思
う。
資料:橿原市教育委員会パンフレット
(伊藤彩子)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/imai/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・年1回発行している社外報の最後のページに所員紹介を掲載しています。今年は2人
も人生の大きな節目を迎えた者がいたこともあって、今年のベストショットの写真を
掲載することになりました。早く写真を出すようにという指示が来ていますが、新た
めて探してみると自分を写した写真はあまりなくて…。どうしょう。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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