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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第81号]2003/8/11
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 568−−□
スペーシア・メールマガジンの第81号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆名古屋まちづくり情報◆
・旧い堀を改修したまちの魅力づくり−桑名市寺町通商店街
◆おもしろイベント◆
・2日間限定、栄ミナミでのオープンカフェ
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 旧い堀を改修したまちの魅力づくり−桑名市寺町通商店街 ○
三重県桑名市西部の旧城下町地区にある「寺町通商店街」は、寺院の門前町としてさか
え、「七里の渡し跡」にも近く、またかつての桑名城の外堀「寺町堀」に隣接し、歴史情
緒漂う環境にある。この商店街で三と八のつく日に開かれる「三八市」は、50年以上の歴
史を誇り、地元を始め県外から多くの買い物客が訪れ、大変な賑わいを見せている。しか
し、相次ぐ大型スーパーの出店や消費者ニーズの多様化が進む中、商店街として新たな対
応が求められ、ソフト・ハード両面からの商店街活性化と空堀となった寺町堀の活用を検
討した「商店街活性化調査事業」が、スペーシアも関り9年ほど前に実施された。
寺町堀は、堀としての歴史資産を再整備するとともに安全で快適な歩行者空間の形成を
図る「身近なまちづくり支援街路事業」として整備が進められていた都市計画道路桑名城
外堀線の一部に含まれる。最近になりその寺町堀の整備がほぼ完了されたとの話題を聞
き、久しぶりに訪れてみた。以前の寺町堀は雑草が生えまさに“商店街の裏側”だった
が、新しい寺町堀は堀の半分を埋め立てて歩道が確保され、残り半分の堀部は、水深及び
幅員が以前の1/2程度の石積み水路となり、より親水性が高い堀として生まれ変わってい
た。残念ながら堀へ導水はまだだったが、今後導水されれば涼を求めてやってくる多くの
人々で賑う空間になるのではないだろうか。さらに、堀を活用したイベントを開催するこ
とで商店街の集客効果も期待できる。
また、商店街は過去に何度も訪れていた時と変わらず、温かみがあり親しみやすい雰囲
気だった。これが三八市ともなれば人ごみを掻き分けてでもしないと進めないほどの賑わ
いになるから面白い。
今回の寺町堀以外の場所でも外堀の整備は進められており、七里の渡しや六華苑などと
ともに地域の魅力は高まりつつある。あの当時、商店主をはじめとする地域住民の街づく
りへの高い意識とそれを支援する行政の取組に強い一体感を感じたが、寺町堀の整備が実
現されたのをみると今もその関係は継続しているのだろう。この商店街を中心とする地域
の今後の展開が楽しみである。 (村井亮治)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/k-teramati/index.htm
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◆おもしろイベント◆ −名古屋から情報発信−
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○ 2日間限定、栄ミナミでのオープンカフェ
○
場所:栄ミナミのレトロな路地 2003.8.1,2
8月1日(金)、2日(土)の2日間、ナディアパークのある栄ミナミの路地でオープンカ
フェが開かれた。公共空間である歩道上でのオープンカフェの社会実験などへの参加に積
極的に取り組んできたスペーシアの一員として、1日目はお昼にランチを、2日目は夕方か
らビールをいただきながら視察をしてきた。(*参考1:オープンカフェに関する取組
み)
場所は、さくらアパートメントの南、パルコの西にある都心に残されたレトロな路地。
○○通りなどと名前はつけられてないようである。この路地にあるセレクトショップ「ペ
ネロープ・パリ・ぺティヨン」の4周年のお祝いに、千種にあるカフェ「Cafe
Dufi」がフ
ランス・シトロエン社のレトロなバンを連れてくるという形で、オープンカフェが開かれ
たのである。12時から20時、2日間という限定ではあったが、両日とも天気に恵まれ、
ヨーロッパにあるオープンカフェの開放感や気軽さを味わうことができた。レトロな路地
で、レトロなバンが心地良い雰囲気をつくっている上に、2日目の夜には名古屋唯一のプ
ロアコーディオン奏者である角谷精三氏による生演奏も行われ、都心にあるオープンカ
フェがいかに素晴らしく、いかに贅沢なものなのか改めて実感させられた。
この路地は私道であるため、欧米に普及している歩道上のオープンカフェを日本で行う
時にネックとなる道路法・道路占有法の許可が必要ではない。許可が不必要な私道とは言
え、このセレクトショップだけが所有する私道ではないので、路地にある他の店や住民の
協力や理解が必要になる。路地の飲食店やそこに住む住民と挨拶をかわす光景が2日間と
も見られたが、この路地にはしっかりとしたコミュニティが確立されているのではないだ
ろうか。この路地では、以前にファッションショーや音楽会が開催されたこともある。
(*参考2:ファッションショーの様子・なごやネット)
公共空間である歩道の占有を規制する必要性も確かにあると思うが、この路地のように
その地域が道路を維持管理できるならば、公共空間であってもある程度の利用を認めても
良いと思う。近い将来、買い物で歩き疲れた足を休め、コーヒーを飲みながらのんびり語
り合い、軽くビールを飲みながら食事をする、そんなオープンカフェが名古屋の歩道にで
きることを願う。 (山崎 崇)
*参考1:オープンカフェに関する取組み
●「ラバダブ」5号(2002.1.1)−名古屋 オープンカフェの試み 第二弾
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2002/opencafe.htm
●世界のカフェテラス
http://www.nagoyanet.ne.jp/cafe/
*参考2:ファッションショーの様子・なごやネット
●〜長屋通りでのファッションショー(12/01)〜
http://www.nagoyanet.ne.jp/relational/eye/past/8/main.htm
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/event/opencafe/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今年は建築学会の大会が中部大学で開催されるのを皮切りに9月〜11月にかけて
様々なまちづくりシンポジウムなどが開催されます。スペーシアに関わりのあるもの
も多く、場所の確保や講師の人選にも悩ましいところです。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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