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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第79号]2003/7/14
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 570−−□
スペーシア・メールマガジンの第79号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・成長を遂げるクリマ
◆図書紹介◆
・水縁空間 郡上八幡からのレポート
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 成長を遂げるクリマ ○
去る6月28日(土)、29日(日)の2日間、金城ふ頭にあるポートメッセなごや2
号館で「クリアーターズマーケットvol.8」(略してクリマ)が開催された。いわゆる
「つくるひとの祭典」と呼んでいるクリマは、プロ・アマを問わず、多様なジャンル*の
「つくるひと」が約600(延1200)のブースで作品を展示・販売・上演するものである。
常々私は、「ものづくり」を標榜する当地域では、クリマのような活動は「ものづく
り」の裾野を広げるうえで大きな役割を担っていると考えているので、開催されるたびに
足を運んでいるし、弊所が発行している「ラバダブ2003」
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2003/taidan.htm
でも、クリマの主催者である相羽寿郎氏との対談を行ったところである。
これまで1日間開催であったが、今回初めて2日間開催になった。実際訪れてみると、
これまでより来場者が多いと感じた。実際、想定来場者の1.8倍になったようだ。プロの
出展も増え、また関西からの出展者(ネットワークがあるようだ)が増加していると聞
く。ジャンルの好き嫌いは今人によるが、興味あるジャンルでは少なくとも3〜4のブー
スで思わず立ち止まることになる。そして手にとって購入することになる。今回私は自動
車のデザイナーが描いたイラストはがき(名古屋の町並み絵はがきが気に入っている)と
印刷会社が作成した透明シートにプリントした栞を購入した(安いモノばかりで恐縮で
す)。
ここでは「つくるひと」と気軽に話ができる雰囲気がある。「つくるひと」にとって、
消費者の生の励ましは生きる力を生み出す。また「つくるひと」同士の交流も生まれ、創
作意欲を刺激することもあろう。「名古屋と言えばクリマ、クリマと言えば名古屋」とい
われるように成長することを期待したい。次回は2003年12月14日(日)に1日だけ開催さ
れる。ちなみに入場券は前売り500円、当日券800円である。安いか高いかは入場してみて
判断して下さい。さらに出展の1ブース(間口1.8m×奥行2.0m)は8,000円/日で、複
数ブースも可である。 (井澤知旦)
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* ジャンル:ファッション&雑貨、アクセサリー、ビューティ、ハンドクラフト、装飾雑
貨、生活雑貨、ライフスタイル&工芸、イラスト&アート、写真・グラフィック、コミック
オブジェ
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/event/clma/index.htm
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 水縁空間 郡上八幡からのレポート ○
渡部一二・郭中端・堀込憲二著
住まいの図書館出版局
私は毎日たくさんの水を使っている。朝起きて顔を洗い、お茶を淹れて飲み、食器を洗
い、トイレの水を流し、風呂に入る。これらに使う水は、すべて水道の蛇口をひねって得
るのが当然だと思っていた。しかしこの本を読むと、それが近年発達した生活スタイルで
あるということがわかる。
この本には、郡上八幡の工夫に満ちた水利用システムに着目した著者達の長年にわたる
研究成果がまとめられている。郡上八幡の人々は、利用目的に応じて様々な種類の水を使
い分けてきた。地区によって、大小の川の水、山水、湧き水、井戸水、用水路の水のう
ち、利用できるものを組み合わせて、飲み水や洗濯、観賞用の池の水、防火用水などとし
て必要に応じて活用してきた。井戸やカワド(用水路に設けられた洗い場)、湧き水を溜
める水屋は、個人で利用することも、共有で利用することもある。共有で利用する場合は
利用組合がつくられ、清掃などの管理を当番を決めて行った。人々は、水を有効に活用す
るために様々な工夫を凝らし、近所同士で協力しながら独自の水利用システムをつくりあ
げてきた。著者は、このように水が媒体となって「人と人」「環境と人」とを結びつける
環境全体を指して「水縁空間」と名付けた。
しかし、上水道の発達は生活に便利さをもたらす一方で、このような水縁空間を激減さ
せてしまった。共同井戸やカワドは使われる機会が減り、近隣同士の協力体制はあまり必
要でなくなってきた。水使用量は大幅に増える一方で、水を大切に、きれいに使おうとい
う気持ちは薄らぎ、河川や水路の汚染が進んだ。
著者達は、調査結果をもとに住民や行政と協議を重ね、貴重な水利用システムの保全を
訴え、水浄化や水利用の提案を行ってきた。その結果町は動き、水路美化の改修工事や水
のポケットパークの整備など、「水」を活かしたまちづくりが取り組まれている。
この本を読んで、創意工夫に満ちた水の使い方に驚くとともに、蛇口をひねれば水がで
てくるものと思いこみ、水の利用にほとんど関心を払っていなかった自分を反省した。し
かし、利用者がきれいな水の大切さを意識し、良好な水環境づくりに注意を払うことがな
ければ、水環境はどんどん悪くなってしまう。都市生活の中では、川の水や井戸水を使う
ことはないが、自分の使っている水が来た道、そしてこれから行く道のことを考えなが
ら、水を大切にしていきたいと思う。 (伊藤彩子)
→ホームページに表紙の画像を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/suien.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・また発行が1日遅れてしまいました。原稿担当者も編集・発行担当者である私も
すっかり忘れておりました。継続することの難しさを感じています。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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