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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第57号]2002/9/9
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 466−−□

 スペーシア・メールマガジンの第57号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・歩いて暮らせるまちづくり/三重県桑名市 
   ・8年目を迎えた「愛知県 人にやさしい街づくり連続講座」の新たな試み   
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 歩いて暮らせるまちづくり/三重県桑名市 ○

 「歩いて暮らせる街づくり」は小渕内閣の経済新生対策(1999年11月)において位置づ
けられたものであるが、2000年度20地区、2001年度10地区のモデルプロジェクトが指定さ
れ、桑名市もその1つに選ばれた。

 桑名市は、名古屋市への通勤圏として大規模なニュータウン建設が行われ、人口増加の
著しい都市であるが、一方で、城下町、宿場町の歴史を有し、昔ながらのコミュニティが
あるとともに、中心市街地には市役所などの公共施設がコンパクトに集積し、歩いて暮ら
せる街としての条件を備えた町でもある。中心市街地の商店街の衰退が問題となる中で、
中心部にある寺町商店街は元気のある商店街としても知られるところである。
 桑名市の中心市街地においては、歴史的な環境を活かした歴道事業や駅西の区画整理事
業など各種の事業が行われてきたが、必ずしも中心部の将来像への共通認識のもとにそれ
ぞれの事業がすすめられてきたとはいえない状況にあった。また、ハードとしての整備は
すすみつつも、それを使いこなすという点では不十分であった。

 歩いて暮らせる街づくりはこれまでバラバラに行われてきた各種事業を統一したコンセ
プトのもとで進めるとともに、まちをうまく使いこなしていこうというものであり、市民
が主体になって進めていくことを意図している。昨年度は、「水のめぐみ」をテーマとし
たマップづくりが市民とともに行われた。
 今年度は昨年度の取り組みを市民に報告するとともに、まち歩きによって桑名の魅力を
発見しようという「まちなかウォーキング&シンポジウム」が7月に開催された。歴史的
な建築物である六華苑を会場に、桑名歴史案内人の案内によってまちなかを歩き、その後
「歩いて見つける桑名の魅力」をテーマとしたパネルディスカッションが行われた。

 この場で秋に大山団地から城下町までを歩く「桑名ワンディウォーク」の企画が紹介さ
れ、実行委員会への参加が呼びかけられた。このイベントは、歩いて暮らせる街づくりの
実現にむけた実践的な取り組みとして、ニュータウンと旧市街地とを結びつけ、ニュータ
ウンの人を旧市街地へ、旧市街地の人をニュータウンに目を向けさせることをねらいとす
るものである。
 この呼びかけに市民参加による実行委員会が立ち上げられ、企画を煮詰めているところ
であるが、「地元との交流を中心とするまちづくり系ウォーキング」「様々な活動をして
いる人をウォーキングを通じてつなぐ」「様々な要素を組み合わせることで多様な人々が
参加できるようなものにする」などのコンセプトが提示され、、これまでにないウォーキ
ングの実現を目指している。第2回目の実行委員会では、実際に大山田団地から城下町ま
で歩いてコースの検証も行われた。
 今後、様々な人々を実行委員会に巻き込みながら、ユニークでかつまちづくりの実践に
結びつくようなウォーキングを実施すべく、検討を進めているところである。
 ウォーキングの開催は11月10日の日曜日。桑名市の新しい取り組みに注目したい。  
(石田 富男)

→ホームページに写真を掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/arukura.htm

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○ 8年目を迎えた「愛知県 人にやさしい街づくり連続講座」の新たな試み ○

 障害がある人、お年寄り、子どもなどすべての人が安心して暮らし、気軽に外出できる
ように・・・、
 愛知県では1994年に「人にやさしい街づくりの推進に関する条例」が制定され、その目
玉のひとつとして、「人にやさしい街づくり連続講座」が1995年以来毎年開催されてい
る。この講座は、人にやさしい街づくりへの理解を深め、自らが課題を認識し、考え、行
動し、人と人とのネットワークを広げる「場」として企画している。講座終了後、所定の
単位を取得した受講生は人にやさしい街づくりアドバイザーとして県に登録され、地域で
人にやさしい街づくりの取り組みを進めていくことが期待されている。東三河で開催され
てきた講座も含め、これまでに、525名がアドバイザー登録されている。

 この講座は約3ヶ月、10回程度の中で、障害者、高齢者、都市計画・まちづくり、社会
保障等、人にやさしい街づくりに関する様々なテーマの講義、車いす体験やまちづくり
ゲームなどの体験もの、受講生がグループに分かれて、講座な課題の中からテーマを設定
し、調査して提案し、公開の場で発表するグループワークをこなさなければならず、内容
はハードである。また、それを支えるのが主に過去の受講生や有志の学生のサポートであ
る。受講生は約10人ずつ5グループに分かれて、グループごとに討議をしたりグループ
ワークを行うが、各グループに数人程度のサポートがつく。

 これまでの県主導や委託先のNPOが主体で行われていたが、8年目を迎えた今年、過
去のアドバイザー等有志からなる実行委員会が組織された。実行委員会形式も初めてな
ら、講座を総括するテーマ「わたしらしくまちで暮らすには」を設定したのも、受講生に
よびかけて「講座を記録する会」を組織したのも初めて。講座の内容も、車いす体験でJ
Rツインタワー、動物園、水族館、商店街、美術館など、公共交通機関を使ってそれぞれ
が1日かけて往復したりするのも初めてなら、講義に「防災」というテーマを取り入れた
のも、最終日に地域で活躍している過去の受講生などによびかけて、活動を発表してもら
うのも初めて。このような「初」ずくしの今年は7月27日〜9月28日までで、今日
(9月8日)現在、いよいよ本格的にグループワーク期間突入といったところである。

 8年も続き、500人以上のアドバイザーを輩出してきたが、愛知県の人口700万人からす
ればほんの一握り・・・。「人にやさしい街づくり」を推進するためのは、その理解者を
まだまだ広めていく必要があり、実行委員会のメンバーの一人として、自らの努力も必要
だが、この講座の必要性も改めて考えさせられる今日この頃である。 

★人にやさしい街づくり情報ターミナルのページ
  http://nagoyanet.ne.jp/momo/index.htm
 に講座用のコーナーがあります。  (浅野 健)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jp へ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・新事務所に移転して一週間。いろいろなトラブルもありましたが、なんとか一息ついた
 ところです。これまで2フロアーに分かれていたのが、ワンフロアーとなり便利になり
 ました。移転を機に光ファイバーを導入し、インターネット環境も一段と向上しまし
 た。今後ともよろしくお願いいたします。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
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