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◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第45号]2002/3/25
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 464−−□
スペーシア・メールマガジンの第45号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・桑名市城下町「水のめぐみ」を訪ねる。(まち歩きガイドマップ)完成
◆図書紹介◆
・電子認証が日本を変える/日本総合研究所編
◆シンポジウムレポート◆
・「みちとくらしのネットワーク」公開シンポジウム
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 桑名城下町「水のめぐみ」を訪ねる。(まち歩きガイドマップ)完成 ○
歩いて暮らせる街づくりの一環として、市民ワークショップにより、桑名市の魅力を
探り、それを地図に落としたまち歩きガイドマップが完成いたしました。
タウンウォッチングの結果をマップにする試みは他にもあると思われますが、ここでは
桑名市の魅力を伝えるテーマを設定し、そのテーマに基づき、これまでとは違った視点で
まちを歩くマップを作成しています。
最初に事務局で桑名市にゆかりのある5つのテーマ「はまぐり」「工芸」「石取祭」
「お菓子」「みず」を準備。その中から参加者の希望で2つのテーマまはぐり」「みずを
選び、関連する資料を整理したり、実際にまちを歩いて取材したりしながら、マップのイ
メージについて検討しました。当初は、別々のものを作成することを考えていましたが、
最終的には「水のめぐみとして1つのマップにしました。桑名の魅力を「水のめぐみ」と
いう視点からみる、ユニークなマップができたのではないでしょうか。
「石取祭」や「工芸」など、まだまだテーマはいっぱい。いろんなマップができそうで
す。
→ホームページにマップを掲載しています(見にくいけど)
http://www.spacia.co.jp/Topic/topic/kuwana-map.htm
〜スペーシア・石田〜
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 電子認証が日本を変える/日本総合研究所編 ○
電子政府や電子自治体の実現、IT基本戦略に基づく情報技術分野での社会基盤の整備
等が、国家目標と定められて強力に推進されつつあり、健康保険証のカード化と個人配布
の検討や運転免許証のICカード化への動きなど、ICカードが社会基盤のキーデバイス
として急速に着目されています。
通産省(現経済産業省)では、関係省庁の協力の下にICカ
ード等の普及促進を目的
として、次世代ICカード等 の検討を提唱してきました。現在、経済産業省と(財)
ニューメディア開発協会が進める「IT装備都市研究事業」により、全国21の地域(5
4市町村)がそれぞれのICカードコンテンツ、ビジョンをもって研究・実証に取り組ん
でいます。近隣都市では、岐阜県多治見市「たじみITタウンカード」・三重県津市「津
市ITマルチカード」が現在実験段階に入っています。
各都市ともに近い将来、住民基本台帳ネットワークに基づく、ICカードの有効利用と
して、コミュニティレベルにおける多目的利用を掲げています。
その一方で、実際にコミュニティ側にいる人間、そして今後そういったもののコーディ
ネートをしていかなければならない立場の人間にとって、ICカードがまちづくりにもた
らす影響、起こりえる可能性を予測できる能力を身に付けなければなりません。
本書の内容は、技術的に専門的な分野が大半を占めますが、現在のICチップの進歩状
況や、普及への課題を理解するには充分なものとなっています。また、まちづくりを仕掛
ける側の人間の視点を養うという点においても、充実した内容となっています。 (藤
沢 徹)
→ホームページに表紙の画像を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/densininsyou.htm
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◆シンポジウムレポート◆−まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 「みちとくらしのネットワーク」公開シンポジウム ○
2002.2.3 朝日新聞東京本社浜離宮朝日ホール
道に関わる活動を行っている団体が全国から集まり、情報共有、ネットワークの場とし
て、この公開シンポジウムを開催。
「道の文化・歴史」「道でのイベント」「快適空間としての道」「道の美化・保全」の4
つの視点で代表的活動の報告があり、そのあとのパネルディスカッションでは、活発な意
見交換が行われた。
□シンポジウムの概要
「道の文化・歴史」−事例「熊の古道・語り部友の会」
熊の古道は、三重、奈良、和歌山の3県にまたがる古道で、取り組みのスタート当時は
年間3000人であったのが、現在では
年間14万人が訪れるまでになる。語り部を中心とするボランティアが、歴史だけでなく草
花や鳥など自然も勉強するようにな
り、メンバーの意識も高まっている。現在、世界遺産登録申請中。
「道でのイベント」−事例「大道芸ワールドカップin静岡」
4日間で170万人もの観客を集めるイベントで、最初は行政主導でスタートしたの
が、今や市民がプロデュースし、行政も市民の視点で協力するまでになっている。2000人
以上の人が、何らかの形でこのイベントに関わっている。日本文化では、道は交通のため
のものだが、遊びのためのものであってもいいのではないかという発想は興味深いものが
あった。
「快適空間としての道」−事例「由比ガ浜パーク&バスライド他」
パーク&ライドなどの交通実験を行い、市民参加の研究会による交通施策の提言をした
事例。鎌倉は住民だけでなく、観光客など多くのビジターが訪れることから、これらを含
めた施策提起に向けて取り組んでいる。
「道の美化・保全」−事例「クリーンアップ神山(徳島県)」
たったひとりの発想から始まった、道の美化・保全活動である。活動の特徴は、アドプ
ト・ア・ハイウェイ・プログラムといって、道路を区間に分け、それぞれ民間企業などの
スポンサーを募り、道路とスポンサーとを「養子縁組」させ、スポンサーは担当区間の
「里親」となり、「養子」である道路の清掃や美化活動を定期的に行うものである。市民
グループが先に行動を起こし、行政が追認する、という例を見ないものである。この結
果、スポンサーとなった企業や市民グループは、競って受け持ちの道路の清掃や草花の植
栽に努めるまでになっている。
この活動について、委員の一人であるジャーナリストのばばこういち氏が、「こうして
ほしいという気持ちの中には”ちょっと”及び腰がありがちだが、そこから個々の主体性
を“ちょっと”過激に出してみよう!」との興味深い発言をされた。
□雑感
シンポジウム後のイブニングセッションで、神山町国際交流協会の大南信也氏と直接話
をすることができた。氏からは「2,3年で結果を出そうとするのではなく、50年、100年
後をめざして取り組もう」「(法律等の規制により)できないのではなく、できる方法を
考えよう」「長くまちづくり活動を続けるには、リーダーが仕事を抱え込まず、他のメン
バーに仕事を分担していく」など、シンポジウムだけでは聞けなかった様々な話を聞くこ
とができた。このほかにも、練馬まちづくりの会、岐阜未来研究団、岐阜まちづくりネッ
トワーク、千葉NPO、明日の金沢の交通を考える市民会議、全国鉄道利用者会議等々の
方々と直接お話しすることができ、有意義な会であった。
みちとくらしのネットワークのホームページ〈http://www.michi-net.com/〉では、み
ちに関わるまちづくり活動をしている数多くのグループの活動が紹介されている。
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jp
へ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・夢なごや21のアイデア募集の優秀提案の1つに私の書いたものが選ばれました。3
つ提案したのですが、選ばれたのは最も現実味のある提案。他の2つの方が期待
は大きかったのですが…。総数704(うち一般は140)のうちインターネットの応募は
わずかに16(うち3つが私)。インターネットが普及したといっても、まだまだまちづ
くりへの活用は少ないようです。(石田)
→名古屋市のホームページに提案内容の要約が掲載されています。
http://www.city.nagoya.jp/05simin/koucho/13yume/yuusyuu.htm
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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