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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第445号]2017/8/18□    □配信数 733□


スペーシア・メールマガジンの第445号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・岐阜県美濃加茂市 中山道太田宿を訪れて
 ◆図書紹介◆
 ・臨3311に乗れ
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○岐阜県美濃加茂市 中山道太田宿を訪れて○

 業務の関係で岐阜県美濃加茂市を訪れた。
 美濃加茂市へは、名古屋駅から鉄道を利用し約1時間でアクセスでき、市の玄関口
となるJR美濃太田駅はJR高山本線と太多線、長良川鉄道の越美南線の3路線が乗り入れ、
高山方面への乗り継ぎポイントになる。
 美濃太田駅から駅前商店街を南へ徒歩10分ほどの距離に、中山道六十九次の五十一
番目の宿場にあたる太田宿がある。太田宿は、木曽川沿いに東西約680mに亘り延び、
通りには当時の面影を残した建物が数軒現存する。その中には、旧太田脇本陣林家
住宅(国重要文化財)、吉田家住宅主屋(旧小松屋・国登録有形文化財)や本陣門
(市指定有形文化財)といった重要な文化財が残る他、当時の酒蔵を残した造り酒屋、
飲食店や休憩所で利用されている建物も数軒ある。また、宿場について学ぶことが
できる江戸の町並みを再現した展示室を備えた中山道会館が整備されている。
 通りを散策すると、建物ごとで見れば特徴的な家屋から当時の宿場情緒を感じることが
できるが、この地域の中山道宿場町で一大観光地となった妻籠宿や馬籠宿と比較すると、
建物数は少なく、また点在し連続性に欠ける等、観光資源としての魅力はやや弱い印象。
 訪れた日が平日ということもあり、散策する人の姿はみえなかったが、美濃太田駅の
駅舎に開設されている観光案内センターのスタッフは、太田宿目的の観光客はそれほど
多くはないが、それでも高山観光へ向かう途中、JRの乗り継ぎ時間の合間に下車して
散策へ向かう人もいるといい、そうした機会も活かしながらPRしていきたいと語っていた。
鉄道、車によるアクセスも比較的いい条件にあることから、現存施設の活用やソフト事業に
よる充実を図り観光資源として強化されることに期待したい。
  美濃加茂市内には、太田宿より北に日本昭和村が立地するが、江戸と昭和の2つの
時代の風情に触れられる貴重なエリアとして訪れてみるのもよい。
(村井亮治)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2017/minoota/

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○臨3311に乗れ/城山三郎著○
 集英社/1980年4月25日

 この夏に読む本を地元書店で探していた時にふと目にとまった本で、初版は30年以上
前のものである。著者は名古屋市出身の経済・歴史小説家の城山三郎。
 終戦後の混乱期の中、5人ではじめた小さな旅行会社「日本ツーリスト」が、学校の
修学旅行に注目し知恵や工夫で自転車創業的ながら営業規模を拡大していき、最後は
近鉄系の観光部門と合併して今の近畿日本ツーリストが誕生する。主人公は近畿日本
ツーリストの副社長を務めた馬場勇。本のタイトルは、小説の最初の方に出てくる臨時
列車の名前で、面接に来たばかりの若者をその場で採用し「臨3311に乗れ」と修学旅行の
添乗をさせてしまう。全国に営業所を出すにも名もない旅行会社が信用を得るには場所、
しかも住所が大事と、国鉄駅舎の狭いスペース、駅前の安い木賃アパートなどを借り、
営業所の責任者には給料は自分達で確保しろ、という始末。やることは滅茶苦茶だが、
馬場の情熱とひたむきさに京都や熱海の老舗旅館、近鉄をはじめとする多くの人脈を得、
日本有数の旅行会社の幹部となった。
 戦後の混乱期から高度成長期へと移る時代背景の中、会社が、観光業がどのように
発展していくかをみることができるおすすめの一冊である。
(浅野健)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・来週から9月上旬にかけて、今年もインターンシップの大学生を2名受け入れます。
  社内での作業を中心に、時には現場への同行もしてもらうなど、複数の業務の
  経験をしていただこうと考えています。

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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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