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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第436号]2017/4/17□    □配信数 733□


スペーシア・メールマガジンの第436号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・2017 年度合同建築・都市設計ワークショップ 成果発表会
 ◆住まい・まちづくりコラム◆
 ・登文会のネットワーク形成
 ◆視察レポート◆
 ・流氷とアザラシの小さな観光地/北海道紋別市
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○2017 年度合同建築・都市設計ワークショップ 成果発表会○

 名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻建築学コースは、2017年4月17日
(月)から21日(金)までの5日間、パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等等建築学校(フランス)、
天津大学建築学院(中国)と合同で、「Regeneration of Closed School Site as Cultural
Crossing Spot in City Center of Nagoya」をテーマに分析・提案する合同建築・都市設計
ワークショップを開催します。
 最終日の成果発表会は一般に公開いたします。

日時:2017年4月21日(金) 16:00〜18:00
場所:名古屋大学環境総合館レクチャーホール
http://www.env.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
使用言語:英語(一部日本語)
問合先:名古屋大学大学院環境学研究科 小松 尚
(E-mail:c42719a@cc.nagoya-u.ac.jp
その他:参加無料、事前申込不要

ワークショップの概要
■目的
本ワークショップは、名古屋?学建築学コースとパリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築
学校、天津大学の修士課程学生を対象に、異なる文化的背景を持った学生同士が
コミュニケーションを取りながら一つの建築・都市デザインの提案をまとめる機会として
2009 年から開催しています。本年度は、2017年3月に廃校になった名古屋駅至近の
旧那古野小学校の敷地と校舎を活用して、さまざまな文化活動が創発的に生まれる
空間のプログラムとデザインの提案を検討します。

■対象と内容
人口減少と少子高齢化が進む日本の社会状況、大都市都心の空洞化、公有地の重要性、
地域まちづくり、減災対応などを理解し、新たな交流空間の創出に向けた廃校跡地の
今日的活用の提案を求めます。3大学からの参加学生は7つの混成グループに分かれ、
事前の情報収集や分析作業、対象敷地および地域の現地踏査を行った上で、建築・
都市デザイン提案に向けたグループ作業を行います。

■担当教員およびティーチング・アシスタント
・小松 尚(名古屋大学建築学コース・准教授) 市川綾音・市野清香・岩瀬美緒・武脇卓磨
 (名古屋大学建築学コース修士2年)
・Boris WELIACHEW(パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校・教授)
・鄭 穎(天津大学建築学院建築学系 中国文化遺産保護国際研究中心・副教授)
 何 捷(天津大学建築学院風景園林学科 副教授)
(本ワークショップは、この他、名古屋大学建築学教室の全教員の協力を得て実施されます。)

過去の取り組みの様子や成果は、http://www.nuac.nagoya-u.ac.jp/topics/paris/paris.html
で紹介しています。

〜名古屋大学・小松尚様より情報提供いただきました〜

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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〇登文会のネットワーク形成〇

 愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)のお手伝いをして
6年が経過したが、昨年秋から新たに取り組んでいるのが登録文化財所有者のネット
ワーク構築である。公益信託大成建設自然・歴史環境基金の助成採択を受け、全国で
活動する7つの登文会(秋田、群馬、東京、京都、大阪、和歌山、愛知)が連携し、経験交流や
意見交換を行うことによって、全国組織設立にむけた検討を行おうというものである。
 その第1弾の取り組みとして、全国登文会情報交換会が登録有形文化財である名古屋
テレビ塔3階会議室(元テレビ局機械室)を会場として3月5日に開催された。
 7つの登文会がはじめて一堂に会し、文化庁や愛知県教育委員会文化財保護室の方々も
参加。それぞれの登文会の取り組み状況や抱えている課題について報告。意見交換を
通じて、これらの課題に対応するため全国が連携して取り組むとともに様々な経験交流を
行う場として全国登文会設立の必要性が確認された。
 秋田登文会からは遠路にもかかわらず4名の役員が参加。オプションとして企画した
文化のみちをめぐる見学ツアーには東京、京都、大阪、和歌山から7名が参加。立食形式の
懇親会には各地より地域ならではの品を持ち寄っていただき、交流を深めることができた。
 愛知登文会では、これまでの活動で大阪や京都を視察したり、保存・活用講座やシンポ
ジウムの講師として招くなど他登文会との交流を重ねてきており、その蓄積が今回の成果に
つながったと感じている。これまで数回お会いしている大阪や京都登文会の方からは強い
応援メッセージをいただくことができた。秋田の関係者は登録文化財の温泉宿を経営して
いるという。訪問するのが楽しみだ。
(石田富男)

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○流氷とアザラシの小さな観光地/北海道紋別市○

 北海道には総合振興局、振興局という行政区画があり、道内14か所に道庁の出先機関が
置かれている。この14地区のうち9地区に12の空港がある。オホーツク総合振興局の
オホーツク紋別空港は平成11年(1999)11月に現空港が開港した。かつては新千歳空港や
丘珠空港など道内の空港への路線もあったが、現在は羽田空港とを結ぶ便が1日1往復
しているのみである。航空路線の維持確保及び航空機の利用促進を図るため、オホーツク
紋別空港発着便を利用した紋別市民とその家族を対象とした補助制度が設けられている。
 オホーツク海に面する紋別市は流氷のまちとして知られる。流氷が海を覆い漁船を出せない
ことから漁師にとって厄介者とされてきた流氷を観光資源にするため、1987年、流氷観光
砕氷船「ガリンコ号」が就航され、流氷の海を体験することが可能になった。毎年1月から
3月中旬には流氷観光のため多くの観光客が訪れる。
 流氷は、アムール川を通って運ばれたシベリアの雪解け水がオホーツク海で凍ることで
出現するが、この水には多くの養分が含まれている。それを餌にプランクトンが集まり、
プランクトンを餌に魚が、魚を餌にアザラシや海鳥が、というように、オホーツク海には
多くの生き物が集まる。「とっかりセンター」は、紋別市ガリヤ地区にある国内唯一の
アザラシ専門の保護施設である。昭和62年(1987)に開設され、空港移設と同時期の
平成11年(1999)11月に現在の場所に移転した。平成27年(2015)9月には、紋別空港の
利用促進と着地型観光の促進を目的として、アザラシシーパラダイスがオープンし、
アザラシと間近で触れ合えることから、SNSをきっかけとして国内の各種メディアや海外の
新聞にも取り上げられ話題となっている。飼育スタッフは他県から移住してきた若い女性が
ほとんどであり、わずかながら若者移住のきっかけとなっている施設でもある。
 ガリヤ地区にはとっかりセンター以外にも、氷海展望塔「オホーツクタワー」や流氷科学
センター「GIZA」などがあり、冬の観光拠点となっている。観光シーズンにはこうした市内の
観光施設と宿泊施設を結ぶシャトルバス「ガリヤ号」が運行している。観光シーズンのうち
ガリヤ号の運行していない時期(平成29年は3月1日〜3月31日)には「初乗りハイヤー
クーポン」が発行される。市内のホテル宿泊者や指定店で2,500円以上の利用者に発行され、
指定のハイヤー会社で初乗り料金が無料となる。鉄道のない紋別市において、足のない
学生や雪道が不安なドライバーにとっては、うれしいシステムである。
 紋別市は、かつて負の資源であった流氷を活用し、見事に観光地としての知名度を上げた。
観光客向けの交通システムや各施設の豊富な体験プログラムは、これからも話題を呼ぶ
だろう。観光・交通・移住などさまざまな面で発展途上な紋別市のこれからが楽しみである。
(日高史帆)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2017/monbetsu/
→関連ホームページ
オホーツク紋別空港HP https://www.ok-m.jp/
とっかりセンターHP http://mombetsu.jp/sisetu/other/goma/index.html

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・本日17日、名古屋駅前でタカシマヤゲートタワーモールが開業しました。近年、名古屋
 の都心では百貨店の売上高について、2大拠点の栄と名古屋駅の差が徐々になくなって
 きている状況でした。この開業を受け、最新の新聞報道でいよいよ「歴史の転換点」と
 まで書かれるようになりました。ここ10年の間で大きな出来事の一つといえそうです。

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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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