スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第413号]2016/5/9□ □配信数 730□
スペーシア・メールマガジンの第413号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・耐震対策 シンポジウム
地震から命を守る!熊本からの教訓
・名古屋城天守閣の整備 市民向け報告会
◆住まい・まちづくりコラム◆
・名古屋スリバチ学会
◆視察レポート◆
・魅力あるまちづくりは、新たな挑戦から/福井県鯖江市視察
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 耐震対策 シンポジウム ○
地震から命を守る!熊本からの教訓
□日時:平成28年5月15日(日)
□場所:名古屋都市センター 11 階ホール
□主催:名古屋市、(公財)名古屋まちづくり公社都市センター
平成28年熊本地震が4月に発生し、古い家屋の多くが倒壊しました。 命を守るためには、
住宅の耐震化が急務だと改めて考えさせられます。名古屋でも南海トラフ巨大地震の
発生が危惧されている中、こうしたから命をまもるために、耐震対策をどのようにすすめる
のがよいか。専門家による講演や事例紹介など、シンポジウムを開催し、議論します。
プログラム プログラム
■講 演 福和 伸夫 名古屋大学減災連携研究センター長・教授
井戸田 秀樹 名古屋工業大学大学院 教授
■事例紹介 マンションの耐震対策について
地区の減災まちづくりについて
耐震化支援制度について
■パネルディスカッション
福和 伸夫 名古屋大学減災連携研究センター長・教授
井戸田 秀樹 名古屋工業大学院 教授
奥山 和史 (一社)愛知県マンショ管理士会 会長
田中 不二男 名古屋市耐震化支援室 室長
藤井 由佳 名古屋都市センター調査課 課長
お問合先:名古屋都市センター調査課 中島、岡田 電話 052-678-2216
お申込方法:
「氏名(ふりがな)」「ご所属」「ご連絡先」「ご住所」「お電話」を記入の上、FAXまたは
E-mailにてお申込下さい。
FAX:052-678-2211
E-mail:machisemi@nui.or.jp
定員超過などによるお断りがなければ、当日受付お越しください。
定員:120 名(参加無料・先着順))
締切:平成28年5月12日木)まで
〜名古屋市住宅都市局耐震化支援室・後藤様より情報提供いただきました〜
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○名古屋城天守閣の整備 市民向け報告会○
直前の情報となってしまいましたが、現在、名古屋市で検討されている名古屋城天守閣の
整備に関して、市民報告会が開催されます。2020年7月までに天守閣を木造復元する提案を
募集し、優秀提案(事業費は約474〜505億円、2020年7月天守閣竣工)が選定され、
「名古屋城天守閣の整備の概要」について市民向けの説明が行われます。 内容はすべて同じですので、ご都合の良い日に是非ご参加ください。
◎日時・会場
・平成28年5月10日(火)18時30分〜20時30分??? 名東文化小劇場
名東区上社一丁目802番地上社ターミナルビル3階
・平成28年5月11日(水)18時30分〜20時30分??? 西文化小劇場
名古屋市西区 花の木2丁目18-23
・平成28年5月12日(木)18時30分〜20時30分??? 港文化小劇場
港区港楽二丁目10番24号
・平成28年5月13日(金)18時30分〜20時30分??? 緑文化小劇場
緑区乗鞍二丁目223番地の1
・平成28年5月15日(日)14時00分〜16時00分??? 鯱城ホール
中区栄一丁目23番13号伏見ライフプラザ5階
※予約不要・入場無料
※いずれも無料・開場は各回開始30分前・手話通訳・要約筆記あり
◎プログラム
1.あいさつ(市長、市会代表)
2.名古屋城天守閣映像(DVD)の上映
3.名古屋城天守閣の整備の概要説明
4.質 疑
◎問合せ
名古屋市観光文化交流局 ナゴヤ魅力向上室
TEL:052-972−2226 FAX:052-972−4199
〜スペーシア・浅野〜
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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○名古屋スリバチ学会○
現代の町なかにも残された微地形や水路・川跡(水系)などに着目し、地形レイヤーから
都市の成り立ちを読み解くフィールドワークやワークショップを毎月実施しているのが
「名古屋スリバチ学会」だ。これまで4回のフィールドワークと1回のワークショップに
参加したが、普段とは違うまち歩きのコースとそこに集う多彩な人材にいつも驚かされる。
facebookで参加者を集約するのだが、すぐに満員御礼となってしまう。東京や九州などの
遠方から来る人もいる。
facebookで準備会として活動していたのは知っていたが、その代表の古橋氏と初めて
あったのは一宮市の街なかを歩いていた時。グループの中に知人がいて目的地が同じだと
わかり、尾西繊維協会ビルまで同行させてもらった。ちょうど名古屋スリバチ学会として
正式発足(2014.4)した直後のことだった。
はじめて参加したフィールドワークは四日市(2014.7)。こんなアーケード街が現存するとは
と驚く三和商店街や先端まで歩いていけるのが不思議な重要文化財の潮吹き防波堤、
跳ね上げ式の鉄道可動橋、屋根瓦倉庫群など。一度参加してみたいと思っていた四日市
コンビナート夜景クルーズにも参加することができ、充実した1日だった。
先日は大須から金山を歩いた。部分的には歩いたこともあるところだが、地形に着目して
歩くと新しい発見があり興味深い。「前津」「古渡」「流町」といった地名が地形を物語ることも
わかる。
このあとのフィールドワークの計画も次々と確定している。多くの世話人がいるから
可能だとのことだが、興味深い企画が多く、その企画力、行動力はすごいと思う。東京
スリバチ学会が設立されたのが2004年春。新聞やテレビでも取り上げられるようになり、
各地で同じようなグループが生まれている。その交流の機会を名古屋で開催するという。
若い人が多く参加しており、これからが楽しみなグループだ。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/column/suribachi/
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○魅力あるまちづくりは、新たな挑戦から/福井県鯖江市視察○
愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会の2016年4月交流会で、福井県鯖江市を
訪れた。当市は近年、JK課やゆるい移住など、市民を巻き込んだ行政施策で注目を
集めている。また、移住者を中心に鯖江市の伝統工芸品に新しい価値を生み出そうと
する活動が行われている。今回の視察では、市役所で取り組みの背景や効果について
詳しい話を聞くとともに、現在鯖江市の将来を担う移住者のものづくりの現場を見学した。
平成26年4月、鯖江市役所に市内の女子高校生を役員とした「JK課」が開設された。
鯖江市独自の制度である「提案型市民主役化事業制度」は、「市民主役条例」(平成22年
施行)に基づいて行われるものであり、市民が公共事業の一端を担うことにより、公共
サービスの充実と市民の市政への主体的な参画を図ることを目的としている。「JK課」は、
一般的にまちづくりに対して最も関心が低いとされる女子高校生を引き込むことで、
より効果的に市民を市政に巻き込もうとした施策である。当課の企画会議では、高校生
同士が日常会話の要領で議論することにより、より柔軟で身近な課題に取り組み、その
斬新なイベントの数々から市民やメディアから大きな反響を得た。平成28年3月までの
2年間で、ゴミ拾い企画「ピカピカプラン」や図書館空席状況確認アプリ「サボタ」の開発など、
全43のイベントを開催した。今年度も活動予定である。
鯖江市の人口は、昭和30年の市の発足以降増加傾向にあるが、近年若者の転出は大きく、
将来的な生産年齢人口の減少は避けられない状況である。そこで鯖江市は平成27年7月、
「ゆるい移住」計画を立ち上げた。これは、県外の若者を対象に募集をかけ、市役所が
用意した住居に共同生活させるという体験移住事業であった。参加者に対し仕事のあっせんや
体験プログラム等は一切なく、月に1回ワークショップに参加することのみが条件として
与えられた。移住期間は平成27年10月から平成28年3月までの半年間(6か月のうちいつ
移住するかは個人の自由)、参加人数は17名であった。参加者は自ら積極的に鯖江市の
企業や市民団体と交流するようになり、地元住民を交えて交流会を開催するなど、行政職員の
期待を超えたコミュニティを生んだ。
当市の河和田地区は越前漆器の産地である。デザイン事務所「TSUGI」と木工工芸所
「ろくろ舎」は、平成26年、福井新聞社の企画「ふくいフードキャラバン」に参加し、「食」を
テーマに鯖江市のPRイベントを行った。これは将来的な福井の北陸新幹線開通に向けて、
地元の魅力を市民自らが観光客に伝えられるようにと、“市民自らが魅力を再発見する”
というコンセプトのもと行われた。開催にあたり多くの職人や地域住民の協力を得て体験型の
イベントとしたことにより、ただ生産するだけの伝統工芸の町ではなく、独自性のある町で
あるということを、市民・主催の両者ともに再確認できたという。
今回話を伺った、市役所と移住者の取り組みは、行政職員や鯖江市民の意識変化に
つながったことが大きな成果であったといえるだろう。特にJK課やゆるい移住は、これまで
行政の施策としては前例のなかった取り組みであり、具体的な成果の見込めない事業で
あった。それでもわずかでも変化を求めて挑戦したところ、職員も思いもしなかった嬉しい
誤算があり、鯖江市の魅力向上につながった。魅力的なまちづくりのためには従事者の
意識改革が、意識改革のためには新たな挑戦が必要であるということがわかった。
(日高史帆)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2016/sabae/
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・5月はいいシーズンで、弊社が直接、あるいは間接的に関わっている地域でもイベントが
開催されます。昨日までは、岐阜市の拠点施設ぎふメディアコスモスで市民活動団体が
PRをするイベント。今週末からは、名古屋市の堀川で堀川フラワーフェスティバルが
開催されます。
堀川フラワーフェスティバルのページ
http://www.flower-festival.com/horikawa/2016/
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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