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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第395号]2015/9/1□    □配信数 733□


スペーシア・メールマガジンの第395号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・久屋大通公園で行われたイベント「栄Fete(フェト)」について
 ◆図書紹介◆
 ・「建築女子が聞く住まいの金融と税制」/大垣尚司・三木義一・園田眞理子・馬場未織 著
  学芸出版社/2015年7月25日発行
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○久屋大通公園で行われたイベント「栄Fete(フェト)」について○

 つい先日のことだが、7月の下旬から8月の頭にかけて、名古屋の夏を、そして久屋大通
公園周辺を、盛り上げるイベント「栄Fete(フェト)」が開催され、私自身もイベントのお手伝い
ということで1日現場を体験する機会があった。来年もまた開催されることも考えられるので、
とても気が早いことだが宣伝を兼ね、当日の様子を報告しておきたい。
 (バックナンバー[第392号]でも少し触れたが、)このイベントの主催をするのはつい最近
NPO化された久屋大通発展会であり、「この夏、テレビ塔周辺がなんだか楽しくなるみたい。」
というキャッチフレーズのもと、主にもちの木広場周辺にて、音楽やスポーツや食べ物
やファッションなどで、栄の中心である久屋大通公園に賑わいをつくりだそう!という趣旨の
もと開催された。具体的には、例えばフェアトレードのマルシェが開かれたり、世界コスプレ
サミットが行われたり、人気のご当地アイドルグループBOYS AND MENが「三元中継」で
登場したり、屋台でこだわりのフードが楽しめたり、と魅力的な内容が盛り沢山であったが、
イベントの目玉ともいえる、会場の巨大なスクリーンに映し出された、名古屋グランパスと
中日ドラゴンズのパブリックビューイングが個人的には一番楽しめた。私はイベントを手伝った日
以外でも少し会場に足を運んだことがあったので、それぞれ1試合ずつ観戦することができた。
中日の試合は、直前にゲリラ豪雨と雷に見舞われた影響もあるのか想像していたほど観客が
集まらず、その点は少し残念だったが、実際に観戦した人にとっては、(混雑せずゆとりがあって)
特等席での試合観戦だったともいえなくもない。グランパスの試合にはユニフォーム姿の
サポーターが大勢集まり、もちの木広場にはまるでスタジアムにいるかのような一体感が
生まれた。栄のど真ん中でスポーツ観戦ということで、とても新鮮で面白い試みだった
のではないだろうか。
 さて、名古屋生まれ・育ちの私ではあるが、こともちの木広場周辺に関しては正直あまり
立ち寄ることは少ない場所であった。周辺の公園含め、栄のどまんなかという抜群の
ポテンシャルを持ちながら、何かしら物足りなさを感じていたのだろう。しかし、今回栄Feteで
体験したゆるやかな賑わいはとても雰囲気があり心地良いもので、私自身の中の凝り
固まっていたであろうイメージを変えていかなければいけないと反省したり、久屋大通公園の
課題や、将来の理想像を思案したりする良い機会となった。今後もこのイベントが定着したりして、
人々が久屋大通公園に触れ、考える機会がもっと増えれば良いと期待している。また
来年もグランパス、ドラゴンズのパブリックビューイングの応援に来たいと思う。
(大河原章介)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2015/sakaefete/

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○「建築女子が聞く住まいの金融と税制」/大垣尚司・三木義一・園田眞理子・馬場未織 著○
  学芸出版社/2015年7月25日発行

 第1部が住まいと金融、第2部が住まいと税制の2部構成で、それぞれ建築に関する
仕事をしている2人の女性が忌憚のない質問をぶつけ、それに専門家がわかりやすく回答・
解説をするというやりとりとしてまとめられているのがこの本である。
 建築に携わる人であっても住宅ローンなどの「金融」、相続税や消費税などの「税制」が
苦手であると感じていたり、わかったつもりになっていたりする人も多いのではないか
と思う。「何人にもわかりやすいこと」を一番に心掛けたというように、「金融」や「税制」の
そもそも論から始まり、制度の成り立ちや歴史的経緯も含め、「住まい」とそれらとの
関係性の基礎について解きほぐした説明がされている。
 著者のうち3人は、一般社団法人移住・住みかえ支援機構の役員であり、大学教授でも
ある。各部の後半の章では、新たな住宅金融による住まい方の可能性やこれからの
税制について、住まいだけでなく社会全体をどう変えていけば良いのかという3人の
熱い想いが伝わってくる。
 一方、4人目の著者は建築関係のライターではあるが、3人の子どものママとして、
また一人の住民として率直な質問を投げかけていることが、この本のわかりやすさに
大きく貢献しているように思う。また、各章の最後には彼女の感想が述べられているのだが、
「住宅ローンの経済的合理性も理解できました。ただそれでも、『では積極的にローンを
組んで家を買いましょう!』という気持ちになれないのが、正直なところです」、「漠然かつ
猛然と税金を出し渋るのではなく、まず自らが知る努力を、住まいに関わる私たち建築
関係者から始めていきたいと思います」といった正直な感想にはとても共感した。
 情報量も多く、読み進めるのに少し時間はかかるかもしれないが、是非手にとっていただき
「住まいの金融と税制」の基礎を理解・再確認していただきたいと思う。
(山崎 崇)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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・メルマガ394号拝読。田中清之さんの岐阜市伊奈波界隈に関する記事、興味深く
 読ませていただきました。お考えには同感です、というよりもっと強くアッピールされても
 よい課題と思います。いささかの私権制限と資金的助成措置が不可欠かと。

〜ご意見ありがとうございました〜
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今日は防災の日。全国各地で防災訓練をしている様子が昼食時に入った飲食店で
 放映されていました。
・先日、名古屋都市センターの防災サマースクールのお手伝いさせていただきました。
 名古屋市内の小学校高学年の子たちが参加し、防災マップづくり、段ボールを使って
 避難所の空間づくり体験をしました。楽しみながら、子どものうちからこういう体験を
 することが有意義だと感じた2日間でした。(T.A)

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
 ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
 載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
 〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
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