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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第39号]2001/12/31
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 463−−□

 スペーシア・メールマガジンの第39号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・夢塾21のとりくみが第2回中部の未来創造大賞・特別賞を受賞 
  ◆名古屋施設紹介◆ 
  ・名古屋市「熱田区役所等複合施設」の誕生 
  ◆視察レポート◆
   ・ハイパーネットワーク2001別府湾会議、ブロードバンドコミュニティー 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 夢塾21のとりくみが第2回中部の未来創造大賞・特別賞を受賞 ○

 名古屋市港区築地地区でのまちづくり活動「稲荷公園の再整備と旧防潮壁の修景にむけ
たとりくみ」が第2回中部の未来創造大賞・特別賞を受賞しました。公共空間の活用を提
案し、具体的な活用にむけて動いているということで国土マネジメント部門での受賞でし
た。グラウンドワーク三島など著名な活動と並んで、住民の身近な活動が表彰されたこと
にメンバーの1人として少し驚いています。
 防潮壁については、現在進行形で来年の2月に子供達に絵を書いてもらったり、地元の
画家の方にお願いしてトリックアートを製作してもらうことが決まっており、徐々にこれ
までの検討の成果が形になろうとしています。この受賞が契機になって、まちづくりの輪
が広がっていくことを期待したいと思います。

 →受賞一覧
  http://www.cbr.mlit.go.jp/mirai/02/menu.htm
 →稲荷公園の再整備と旧防潮壁の修景にむけたとりくみ
  http://www.cbr.mlit.go.jp/mirai/02/inari.htm

 〜スペーシア・石田〜

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 ◆名古屋施設紹介◆ −名古屋から情報発信−
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○ 名古屋市「熱田区役所等複合施設」の誕生 ○

 平成13年10月、名古屋市熱田区の熱田区役所が保健所、図書館等の複合施設として新た
にオープンした。施設が立地する場所は、地下鉄、名鉄、JRの各鉄道駅に近く交通の利
便性が高く、また熱田神宮にもすぐの立地である。

 区役所には、区の保健所、図書館及び在宅サービスセンターの他、「文化小劇場(客席
:固定椅子352席)」も併設されている。これは、名古屋新世紀計画2010(平成12〜22年
度)の中で掲げられている名古屋がめざす都市像の一つ「文化ふれあい都市」を推進する
ための「文化活動の振興」施策の一環で、市民の身近な舞台発表の場として、また市民の
文化活動の拠点として市内各区にそれぞれ整備が進められているものの一つ。これまで平
成3年の「中村区文化小劇場」にはじまり、9の区で整備がされ熱田区は10番目の施設と
して完成し、今後も順次整備が進められていく予定である。文化小劇場は、市民がより文
化に親しみ、積極的な活動へとつながる拠点として、さらに人々が集い文化を通したネッ
トワークが広げられる場として活用されることを目的に整備された。

 「心の豊かさ」という言葉が使われ始めてもう随分経つように思えるが、今後もその志
向は高まることであろう。文化小劇場のようなホールが区単位で整備されることで、市民
からは身近な存在になり、活動しやすい環境となるといえる。しかし、こうした同規模の
ホールが多数整備されるとその利用率が問題となりやすく、利用率向上には多様なニーズ
に対応した利用形態や料金設定等、行政側の柔軟な対応が求められる。市内には、既に9
つの文化小劇場が稼動しており、運営上の様々な課題等があげられていることだろう。そ
うした課題への対応を図りつつ、区役所、図書館及び福祉施設を利用する人々へのPRを
進め、文化意識の向上を高めることで拠点施設としての役割を発揮することであろう。熱
田区に住む者としても今後何か機会をみつけては足を運んでみようと思う。      
    (村井亮治)

→ホームページに写真を掲載しています
 http://www.spacia.co.jp/Nagoya/konna/atuta.htm

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 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ ハイパーネットワーク2001別府湾会議、ブロードバンドコミュニティー ○
   11月14〜15日

 (財)ハイパーネットワーク社会研究所(http://www.hyper.or.jp)が主宰するブロード
バンドンドコミュニティーに関する会議に参加した。当会議は研究所の活動報告と、市町
村レベルでのIT化の状況を発表する場として、2年に一度開催されており今回で5回目と
なる。参加者は全国からITのハード面、ソフト面での技術者計150名ほどで、個々に問
題意識を持った人たちであった。
 世界にみるインターネットインフラはDSL、ケーブル、光ファイバーまでのいわゆる
ブロードバンドにより常時接続が急速に浸透している。スウェーデンではストックホルム
市がファイバー会社を設立し、市民利用、産業振興に活用されている。韓国ではすでに国
民の半数近くがADSLやケーブルを利用し、ネットワークが生活になくてはならない必
需品となりつつある。
日本でも政府が「e−Japan戦略」を発表し、ネット先進国をめざす取り組みをすすめて
いるが、国として地域コミュニティー社会におけるブロードバンドの普及・振興策につい
ては、具体的な方向性がいまひとつ明らかになっていない。つまり、インフラとコンテン
ツの足並みが揃っていないということだ。
  全体会議では、日本よりも進んでいる韓国のIT化についての報告と、日本の地域で活
用実験されている、ITコミュニティーの事例報告があった。韓国においては、これまで国
全体で大衆文化が開放されておらず、テレビ番組や、漫画が市民レベルで浸透していな
かった。ゆえに、国民が個人発信のコンテンツや海外のコンテンツに期待した結果、イン
ターネットの普及が進んでいる。
 日本においてのIT化は中央より地方のほうが推進力があるというように、大分県では、
地域の情報基盤としてインフラ・コンテンツの両方を整備する「豊の国ハイパーネット
ワーク構想」がIT企業、学識経験者、コンサル、市民をまきこんで始動している。九州全
域では福岡県・大分県・宮崎県がイニシアチブをとり、各県が光ファイバーで結ばれる九
州ギガビットネットワークを構想して
いる。当然、意欲的にインフラの整備を進める行政区ではコンテンツ産業も盛んで、さま
ざまなソフト面での報告があった。 地方の時代といわれる今、ITに関することはまさに
地方が優位に進んでいる。これからは、全国の市町村・地域レベルで、情報技術の格差が
生まれてくると実感した。
 行政が市民とパートナーシップを結んでいくうえでインターネットは欠かせない。その
一方で、ブロードバンドが浸透するほどに情報がオープンになり、使い方によっては諸刃
の剣であろう。いかに行政が、あるいは市民がイニシアチブをとってITを促進させるかが
テーマである。
 今回の会議を通して、全国の各地域・行政レベルで、ブロードバンドの出現による、新
たな情報革命が起こっていることがわかった。その一方で、インターネットをまだ知らな
い人たちもいる。今後いかに格差を埋めながら前に進んでいくことも課題である。
 名古屋では何ができるか、「まちづくりとIT。」面白い命題である。次回は名古屋の事
例をもってゲストスピーカーとして招かれたいものである。 (藤沢 徹)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp へ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・2001年最後のメールマガジンとなりました。2週間の1度の発行は結構大変ですが、
みなさまのおかげで継続発行することができました。2度ほど、担当者のミスで発行 が
遅れてしまいましたが…。来年もよろしくお願いいたします。

・新春は7日(月)から営業いたします。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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