スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第383号]2015/3/18□ □配信数 736□
スペーシア・メールマガジンの第383号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆名古屋まちづくり情報◆
・登録有形文化財「墨会館」で折り紙建築体験
◆視察レポート◆
・全国市街地再開発協会 「虎ノ門ヒルズ森タワー」現地視察会
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○登録有形文化財「墨会館」で折り紙建築体験○
愛知県に世界的建築家丹下健三氏の設計した建物があることをご存じだろうか。
一宮市(旧尾西市)にある墨会館は艶金興業の本社ビルとして建設され、事務所として
使われていたが、事業撤退に伴い建物を市に売却。昨年10月に小信 中島公民館と
尾西生涯学習センター墨会館として再生された。
この建物の魅力を子ども達に知ってもらい、歴史的建造物の保存・活用につなげて
いこうと愛知登文会(愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会)でこども文化財体験
講座を企画実施した。これまで様々な登録有形文化財でその建造物を子ども達に
紹介するとともに、その建造物にちなんだ体験講座を行ってきたが、多くの方々の
ご協力でこれまでにも増して子ども達にも好評で、スタッフ自身も非常に楽しく取組む
ことができた。
建物紹介もお話を聞くという形ではなく、1月に発足したばかりの墨会館ボランティア
ガイドの取組みとして位置づけていただき、“「世界のタンゲ」丹下健三からの挑戦状”と
銘打ち、グループに分かれて建物を回りながらクイズに応えるという形で実施。この
建物謎解きツアーも詳しく紹介したいところだが、今回は体験講座の折り紙建築のことを
紹介したい。
折り紙建築とは紙に切り込みをいれ、折り紙のようにして建物をつくるもので、できたものは
折りたたむことができ、折った紙を広げれば”飛び出す絵本”のように立体になる。建築家で
あり、愛知登文会の理事でもある筧氏に4つの建物(すべて一宮市内の建物で、3つは
登録有形文化財)の折り紙建築を考案いただき、氏の指導を受けながら折り紙建築づくりを
実施した。
私も指導の手伝いをしなければと、事前に作成してみた。結構細かい作業も必要で
時間のかかるものもあるのだが、中には3つの作品を完成させた子どももいて驚いた。
今回は、著名建築家の作品であることから、建物そのものを対象とした体験講座として
折り紙建築を取り上げてみたのだが、実際に作ってみることで建物のことをより身近に
感じてもらうことができたのではないだろうか。
愛知登文会のオリジナルな取組みとして他の登録有形文化財でも実施できれば
と思う。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2015/sumikaikan/
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○全国市街地再開発協会 「虎ノ門ヒルズ森タワー」現地視察会○
昨年6月にオープンした第二種市街地再開発事業「虎ノ門ヒルズ」を視察した。
施設は、地下が駐車場、低層階が店舗、上層階はオフィス、住宅、ホテルとなる複合
施設で、屋上には、東京を一望できる贅沢な結婚式場もある。地上52階の建物は六本木
ヒルズと同じくらい巨大である。施設のイメージキャラクターは、「ドラえもん」ならぬ、
白い「トラのもん」が務める。「虎ノ門」は江戸時代、江戸城を守護する白虎が描かれた
門があったためその地名が付いたとされており、それにちなんで、白い「ドラえもん」の
キャラクターが誕生したそうだ。
事業の特徴としては、まず、立体道路制度を活用している点が上げられる。これは
1つの土地で道路と建築を立体的に配置することができるため、土地を有効活用できる
制度である。「虎ノ門ヒルズ」では、地下に片側2車線の環状二号線が走り、その中央
分離帯部分に柱を建て、地上に超高層ビルを建設している。
もうひとつの特徴は、東京都が施行する第二種市街地再開発事業でありながら、
事業パートナーとして民間業者、森ビル鰍ェ参画している点が上げられる。これには、
都施行の事業では初となる「事業協力者方式」が導入され、森ビル鰍ェ都市開発
ディベロッパーとしてのノウハウを活かし、都と権利者のパートナーとして計画の助言、
提案を行いながら、その後「特定建築者」に移行し再開発ビルの建設と保留床の取得を
担当した。
近年発生が懸念されている首都直下型の地震対策として、施設には長周期地震動に
対応した制震装置や、電気、ガス、重油を組み合わせた3重の非常用電源装置など、
最新の防災対策が施されている。また、東日本大震災の時に大きな問題となった
帰宅困難者の対応として、3,600人が3日間生活できるように、45,000食の水や食糧、
エアマット等の寝具、照明設備、非常用トイレ設備等が防災備蓄庫に保管されている。
これらの備蓄品には都から補助対象となる物品の5/6の補助が出ているそうだ。
また、新橋から虎ノ門にかけて新設される環状二号線の道路整備では、東京都が
地元と共同して「東京シャンゼリゼプロジェクト」が進められている。これは広い道路
幅員を活かし、歩道上にオープンカフェ等を展開することで、パリのシャンゼリゼ大通りの
ような歩行者の賑わいを作り出すことが狙いだ。 新橋、虎ノ門と言えばオヤジの聖地、
というイメージであるが、この再開発をきっかけにおしゃれな街に大きく様変わりしそうである。
(堀内研自)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2015/toranomon/
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先日、地元学区での月1の会合でAEDの講習がありました。AEDの使い方を学び、
学区内でAEDがある場所を参加者で確認し、日頃からの備えが必要だと理解しました。
(T.A)
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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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