スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第381号]2015/2/20□ □配信数 738□
スペーシア・メールマガジンの第381号 をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願 いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・第6回「円頓寺・四間道界隈ショップ・マネジメント講座」
〜 商店街コミュニティでの実践〜
◆名古屋まちづくり情報◆
・久屋大通公園のクスノキの剪定
◆視察レポート◆
・85年前につくられた環境共生住宅「聴竹居」/京都府大山崎町
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○第6回「円頓寺・四間道界隈ショップ・マネジメント講座」○
〜 商店街コミュニティでの実践〜
円頓寺商店街・円頓寺本町商店街・四間道界隈では、商店街の空き店舗活用
や町家をコンバージョンしての店舗活用が進みつつあります。そこには個店の努力と、
多くの関連する人・団体のまちづくりへのへのシナリオがあります。
講座では実際におきた事例をもとに歴史あるコミュニティ内での出店、事業運営に
関しての勉強会を実施しています。
6回目はコミュニティ内での活動事例として、実際に岐阜市の美殿町商店街と柳ヶ瀬商
店街での取り組みでソフトからハードでの多くの実践をされている大前貴裕さん
(ミユキデザイン/まちでつくるビル)にお話いただきます。
商店街における店舗設計からコミュニティでの活動を中心にご紹介いただきます。
日程:平成27年2月27日(金曜)14時〜15時30分
場所:「わや食堂」5F
愛知県名古屋市西区那古野1-20-30
講師:大前貴裕さん(ミユキデザイン/まちでつくるビル)
定員:35名程度
参加費:無料
お申し込みフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/29f5a43459420
〜スペーシア嘱託研究員・藤澤〜
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?◆名古屋まちづくり情報◆−名古屋から情報発信−
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○久屋大通公園のクスノキの剪定○
先週から今週にかけて、久屋大通公園の北行き道路沿いのクスノキの並木に
おいて、大胆な剪定作業が行われていた。クスノキの頂上部の枝が数メートル
ほどバッサリと切り落とされて、頭頂部がスースーし、非常に寂しく見える
状態になっている。昨年は南行きの道路でも同様のことが行われていた。
弊社の事務所は8階にあるのだが、それとほぼ同じ高さまであった木が、
切られて随分背が低くなってしまった。
久屋大通公園は昭和3〜40年代に整備され、クスノキも相当な大きさに
まで育っている。そしてこれからも生き物なのでどんどん成長するはずだ。
都心にこれだけ大きな木があることは街の素晴らしい財産である。しかし
一方で、管理する側からみると、枝が落ちた場合、高さがあればあるほど、
危険は大きい。また、それを防ぐための作業も、大きくなりすぎると大変になる。
街の中にある街路樹は、野山にある木とは違い、木の下には車や人が大勢
通っているため、安全第一の上で管理されるべきものでなくてはならない。
そのためにはやはり適度な大きさに木を収めることが必要になってくるのだ。
確かに切ってすぐの状態は、非常にいびつで見栄えもよろしくない。しかし、
木の生命力は強い。切られてもまた枝を伸ばし、成長してくれる。なので、
何年か先にはまた美しい姿のクスノキに生まれ変わっているはずなのである。
都市における街路樹とは、こうやって成長と剪定というサイクルを繰り返し、
街と調和した大きさで保ち続けていくものなのだろう。今の姿にがっかり
している方もいるだろうが、長い目で見守ってあげる必 要があるのだろう。
(櫻井高志)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2015/hisaya/
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○85年前につくられた環境共生住宅「聴竹居」/京都府大山崎町○
先日、京都の歴史ある近代建築の視察ツアーに参加する機会を得た。
訪れたのは、聴竹居、大山崎山荘、東華菜館、京都国際会議場、旧玉ヶ池
プリンスホテル(茶室)だが、中でも私自身初めて訪れて感動した『聴竹居』に
ついてご紹介したい。
『聴竹居』は、京都府大山崎町の天王山山麓、静かな竹林に囲まれたところに、
建築家・藤井厚二が昭和3年(1928)に建築した第5回目の「実験住宅」(自邸)
である。(一般に「実験住宅」とされているが、藤井氏が「実験住宅」と記述した
記録はないそうである)「実験住宅」は5軒つくられたので、この『聴竹居』が
生涯にわたって環境共生住宅を追い求めた藤井氏の集大成といえる。
ボランティアで建物の管理等をされている聴竹居倶楽部のたなべ氏より、
建物について解説をいただきながら見学した。(この方の解説が非常に解かり
易く、知識の豊富さに感銘を受けた) 『聴竹居』は今から約85年も前の建物ながら、
オール電化、パッシブソーラーの概念を実現している。温度の安定している
地中にパイプを通して、流れる空気がパイプ内で熱交換し空気を冷やしたり
暖めたりする「クールチューブ」の仕組みも実際に見せていただいた。断熱性に
優れた土壁や瓦の採用や、南に面した縁側は軒先と窓の上部のすりガラスで
日射を調整するなど、自然を取り入れながらも快適に暮らすための工夫が
随所にみられる。
照明や家具はすべて藤井氏のデザインで、棚や机や椅子など作り付けの
家具が多い。デザインに対しても妥協がなく、例えば、居室と分節するための
食事室のアーチ窓は、気に入るアーチの形ができるまで5回は職人に作り
なおさせたそうだ。また、居室にある3つの天井照明は同じデザインとし、
居室の隅(調理室側)に立って見たときにすべて同じ大きさに見えるよう
少しずつサイズが変えられている。食事室の床は食事中の様子が外から
見えないように一段高くなっているし、居室とつながる座敷も、居室(洋室)の
椅子に座った人と座敷に座った人の目線が合うように座敷部分が30センチ
高くつくられている。環境共生住宅を実現しながら、住む人が住みやすい
住宅も実現されており、今見ても新鮮なつくりであった。自然を取り入れ
ながら快適に暮らすすばらしさを改めて考える機会になった。これまでに
大きな改修や修繕は行われていないそうだが、所々痛んでいる部分も
見受けられ、保存に向けた修繕が検討されているとのこと。すでに文化財
としての価値もあるが、一方で文化財に指定されると修繕が難しくなるといった
話も出ていた。日本で最初に環境共生住宅を志向した建築家ともいわれる
藤井氏が残したこの『聴竹居』が、少しでも長く残されることを願いたい。
(喜田祥子)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2015/kyoto/
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・最近、瀬戸のまちなかと円頓寺商店街を訪れたら、それぞれ、お雛さま
めぐりのイベントが始まっていました。気は早いですが、春の訪れを感じ
始めている今日この頃です。
(T.A.)
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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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