スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第369号]2014/9/1□ □配信数 738□
スペーシア・メールマガジンの第369号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆名古屋まちづくり情報◆
・まちづくり情報-高島屋南地区市街地再開発事業『組合設立認可手続き中!』-
・建築物における省エネ施策の最新動向セミナー 7月28日開催/主催:中部電力
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○まちづくり情報-高島屋南地区市街地再開発事業『組合設立認可手続き中!』-○
第349号(2013/11/25)で、岐阜市・高島屋南地区において、2011年12月の
市街地再開発事業の都市計画決定を受け、基本設計が準備組合で承認されたことを
伝えた。
その後、権利者に対して土地・建物現況調査結果をもとに概算評価額や権利変換
モデルを提示し、事業に対する合意形成をすすめるとともに、最大の保留床の
引き受け手となる住宅ディベロッパーの選定作業に当たった。
後者については、今年3月に、専門委員を含む選定委員会で、企画提案書の提出の
あった社の中から参加組合員候補企業として4社が選定され、また、前者については、
5月までに組合設立に必要な同意率確保の目途がついた。
そこで、準備組合は、6月の通常総会において、住宅ディベロッパーとの協定書
締結や組合設立認可申請に関する決議を行い、組合設立にむけた本格的な手続きを
スタートした。事業計画(案)や定款(案)に関する権利者説明会、地区内テナントや
周辺商店街・自治会への事業説明会を実施する一方、権利者の組合設立同意書の
取り付けを役員共々精力的に行った。その結果、法的な権利者数及び宅地等面積での
同意要件(同意率2/3以上)をはるかに上回る同意が得られたことから、8月3日付で、
岐阜県知事に対して認可申請書を提出するに至った。順調に進めば、10月中旬には
認可され、10月内で本組合設立総会が迎えられそうである。
準備組合設立(2002年9月)からほぼ12年、長い道のりであったが、地元権利者の
願いが一歩前進する。こうした動きの中で、地区隣接の権利者の中には、事業区域への
編入を望む声も上がり始め、事業区域の見直しを含む事業条件の確定が急がれる。
また、近年の建設費の急騰もあり、事業構築にはまだまだ慎重を期する必要があるが、
柳ケ瀬地区の南玄関口として、生活拠点形成をはかり、柳ケ瀬地区の再生を牽引
したいとする地元の熱意が結実しつつある。
(浅野泰樹)
準備組合HP:http://www.tmk-gifu.com/pdf/2013-10-46.pdf
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○建築物における省エネ施策の最新動向セミナー 7月28日開催/主催:中部電力○
2014年4月25日に、BELS(ベルス、建築物省エネルギー性能表示制度)という
新しい制度が創設された。本セミナーでは、このBELSを中心に最新の省エネ施策が
紹介された。
BELSは、非住宅建築物における省エネルギーの一層の向上、及び不動産市場等に
おける適切な情報提供などを目的に、第三者機関がガイドラインを基に客観的に
評価・表示を行う制度で、国土交通省が主導で開発された。例えば、断熱性能に
ついて評価する場合、従来の省エネ基準では、外壁やサッシなどの外皮性能に
関する基準だけであったが、BELSでは外皮性能に加え、冷暖房設備の性能や
太陽光発電設備など、一次エネルギー消費量に関する基準も評価対象となり、
より実際のランニングコストに関係が深い指標となっている。これにより、企業の
省エネルギーを通した社会貢献へのアピールやテナント誘致の営業ツールとして、
様々な場面での利用が想定できる。
BELSの評価は星の数で表記されるが、それはBEIという値により決められている。
BEIとは「設計一次エネルギー消費量」を「基準一次エネルギー消費量」で割った
値で、2013年省エネルギー基準の最低限の性能を満たした場合はBEIがほぼ1となる。
数値が低いほど評価が高く、1以下で星2つ、最高の星5つでは0.5以下となる。
最高の星5つを取得した建物の第一号は、大成建設が5月に横浜市に完成させた
「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)実証棟」で、BEI値0.14を実現させた。この建物は、
一般的なビルと比べるとエネルギーの消費量が25%まで低減されており、さらに
残った25%を太陽光や燃料電池による発電でカバーすることで、エネルギー収支を
ゼロにする目標が掲げられている。
すでに2001年には、CASBEE(キャスビー、建築環境総合性能評価システム)が
開発され、実際に運用されているが、CASBEEは建物の音・光環境、換気性能などの
住み心地や、冷暖房効率などのランニングコストを総合的に評価するツールとして
活用されており、新築のマンションなどがCASBEEの評価により商品価値をアピール
するようになってきている。一方、BELSは非住宅の省エネルギー性能に特化した
指標で、テナントビルなどの不動産のランニングコストを客観的に判断する指標
として、今後注目を浴びるだろう。
(堀内 研自)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先日、名古屋大学で行われたESD大学生リレーシンポジウム「減災ルネサンス」
に参加。若者が考える未来の防災・減災社会のプレゼンで、知立東高校、
名古屋学院大学といった高校生、大学生の取り組みを拝聴するなど、聞き
ごたえのあるシンポジウムでした。(T.A)
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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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