スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第368号]2014/8/19□ □配信数 739□
スペーシア・メールマガジンの第368号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・水のまち 郡上八幡の水のくらしと文化を伝えるための活動
「水路からくり探訪」モニターツアー参加者募集
◆名古屋まちづくり情報◆
・ぎふメディアコスモス3DAYS
◆住まい・まちづくりコラム◆
・コンビニの拡大と地域社会
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○水のまち 郡上八幡の水のくらしと文化を伝えるための活動○
「水路からくり探訪」モニターツアー参加者募集
「水と踊りと心のふるさと」というテーマでまちづくりをすすめ てきた郡上八幡。
ポケットパークや遊歩道の整備、町並みづくり、交通まちづくりなどをすすめ、
伝建地区の指定もうけ、いまや、通年で多くの観光客を迎えています。
中でも「水のまち」の魅力は大きいですが、住民の日常生活での利用は昔に比べ
れば限定されてきています。
そうした中、水のまちの魅力と文化を学び、伝え、広げるために、昨年NPO法人
「郡上八幡水の学校」が設立されました。
空き家だった町屋を活用した「玄麟」の離れを拠点に、八幡の水に関わる研究の
アーカイブやガイドツアー等を行っています。
http://www.gujohachiman.com/genrin/
この水の学校が、岐阜県・郡上市の受託を受けて、水の魅力を活かした観光まち
づくりに資することを目的としたモニターツアーをこの秋に開催します。名付
けて、「水路からくり探訪」!
水のまち郡上八幡には、水に関する秘話がたくさんあります!このツアーでは、
まちを歩きながら、水路や水利用に関して一般的にはあまり知られていない話
をご紹介します。きっと、ご家族や知り合いに自慢してお伝えいただけます。
郡上八幡に来たことがある方もない方も、地元の方も、興味深く学べる内容と
なっています。9月から11月の週末計10回、3つのコースで開催します。
詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
http://atago-sakimori.sakura.ne.jp/mizunogakkou/news/event.html
〜早稲田大学・佐々木葉先生より情報提供いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ぎふメディアコスモス3DAYS○
みんなの森ぎふメディアコスモスは、岐阜市の中心市街地に位置する岐阜大学
跡地等において建設中の中央図書館、市民活動交流センター等から成る複合施設で、
2015年夏に開館が予定されている。スペーシア・メールマガジン345号、353号でも
紹介しているが、世界的な建築家である伊東豊雄氏が設計を担当し、現在は象徴的な
木造の屋根が見えたところで、昨年12月に一部開通した並木道「テニテオ」の緑が
映えるようになってきた。このぎふメディアコスモスの周知を図ろうと、先月の
7月の三連休、2014年7月19〜21日に「ぎふメディアコスモス3DAYS」というイベントが
行われた。
このイベントは、前年の2013年度に岐阜市出身のアーティスト日比野克彦氏を
ファシリテーターに迎えて行われたワークショップが関係している。メディア
コスモスの施設機能である「知の拠点」「文化の拠点」「絆の拠点」を身近に
感じてもらうよう、7回のワークショップを重ねてキャッチコピー「ひとりで
フムフム あなたとドキドキ みんなでワイワイ」が考えだされた。三連休の
初日は「フムフムな一日」で施設周辺の今と昔を学芸員による解説、各種セミナーや
体験など、2日目は「ドキドキな一日」で子どもから大人までが参加する音楽会や
岐阜市出身のミュージシャンRYUREX氏プロデュースのイベントなど、3日目は
「ワイワイな一日」で地元のサッカーJ2クラブチームFC岐阜よりラモス監督と
川口選手を迎え、日比野克彦氏、岐阜市長によるトークショーが行われた。
私は2日目の「ドキドキな一日」を見学したが、音楽会に出演した子ども達が
並木道「テニテオ」で開設した「テニテオマルシェ」に食べに来るなど、そこそこの
活気があった。開館前からこうしたプレイベントを積み重ねることで市民に周知して
機運を高め、市民が誇れる施設となることを期待したい。
(浅野健)
ホームページに写真を掲載しています。
→http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/gifumc3days/
関連ホームページ
→http://www.city.gifu.lg.jp/19132.htm
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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○コンビニの拡大と地域社会○
コンビニエンスストア(以下、コンビニ)の大手10社の店舗数が5万軒を超え
(2014年1月)、売上額も右肩上がりの9.9兆円(商業動態統計2013年暦年で全社)
となっている。百貨店が右肩下がりの6.7兆円(同年)なので、格差がますます
開きつつある。この2つに対してスーパーは微増の13.0兆円となっている。これら
店頭物販に対していわゆるeコマース市場は15.9兆円あると言われ、2015年には
20.1兆円に規模が膨らむと予想されている。
丁度弊社の横にあったオフィスビルが本年度はじめに、セブン-イレブンと
時間貸駐車場にかわった。近くには既にローソン、サークルK、ファミマが
あるのだが、そこに殴り込みをかける出店であった。久屋大通と瓦町通の交差点
近くにあるので、オフィス社員や専門学校生、買物客などの人通りが多く、
信号待ちの間に少し寄ろうかという気持ちにさせる立地条件にある。見る限り、
近傍のコンビニのなかで最も客数が多いように思われる。セブンカフェのコーヒー
メーカーは当初より2台置かれていることも客数が多いことの証左だ。店員は
ほとんどがアジア系外国人で、複雑な会話をする訳ではないので事は足るのである。
品揃え点数は3,000〜3,500アイテムと言われ、定番に絞っているので、面白みはない。
原則どこでも同じ商品を購入できるのがコンビニの特徴とするなら(マクドナルドの
ようなファストフードも同様)、消費者は統計数値の範囲内でしか商品の目利きが
できない。特価品を除いてほぼ定価で販売されている。スーパーで購入することを
考えれば、大損した気分になる。オランジーナは150円vs85円なのだが、コンビニエンス
(利便性)というだけで、つい購入してしまう。
コンビニは大きく日配商品、食料加工品、非食品が1/3ずつ並べられている。
以前は防腐剤等が「食べてはいけない添加物」に入っていたので、弁当などの作り
置き食品に対する抵抗はあったが、いまやその場で調理する食品も数多くなって
きている。スーパー等の他店競争の中で進化してきている。
コンビニの店舗数も郵便局の約2.5万店舗の倍となり、今や物販だけでなく、
銀行の振り込み、ATM、チケットの販売、配送物の受け取りなど、都市インフラの
一つになってきている。ここまでくるとコンビニ依存症になってしまいそうだ。
しかし一方で、依存症になって、限られた商品からしか選択できない「限定された
欲求」では、どうも見えない何かにコントロールされている気分でもある。近代
社会は制約からの自由にあるはずなのに、脱近代社会は制約のなかの自由に
後戻りしているのか。
こんな大袈裟な話にするつもりはなかったのだけれど、言いたいことはコンビニ
依存症でない賢い消費者でありたいし、消費だけでなく何らか創造に加担する
人間でありたいと思う今日この頃である。
(井澤知旦)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアでは、今週から来月にかけて3名の学生インターンシップを受け入れ
ます。社内での作業を中心に行い、時には会議の場に同行してもらうことも
考えています。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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