現在の位置:TOPスペーシアメールマガジン>366号

WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第366号]2014/7/24□   □配信数 740□

スペーシア・メールマガジンの第366号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・名古屋Qの会 平成26年度講習会「都市再生特別措置法改正とまちづくりの今後」
 ・9月6日(土)シニア向け講座(名古屋市主催)
  「企業人から地域人へ! 退職後の地域デビュー 成功のコツ」
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・世界遺産登録10周年を迎えた熊野古道と丸山千枚田
 ◆図書紹介◆
 ・まちづくり:デッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書/木下斉
 広瀬郁著/日経BP社/2013年4月発行
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

☆**********************************************************************
◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
***********************************************************************☆
○名古屋Qの会 平成26年度講習会「都市再生特別措置法改正とまちづくりの今後」○

 一般社団法人 市街地再開発コーディネーター協会 名古屋Qの会では、下記のように、
講習会開催を予定しています。
 ご興味ご関心のある方は、下記事務局にお問い合わせの上お申し込みください。

・日 時:平成26年7月31日(木)15時30分〜17時00分
・場 所:法研中部ビル 8階 第4会議室 
      (名古屋市中区丸の内三丁目7-19)
・内 容:都市再生特別措置法の改正とまちづくりの今後について
・講 師:中部地方整備局 建政部 都市整備課 
       藤 井 都市調整官 
・申込・問合先:名古屋Qの会 事務局 
         株式会社アール・アイ・エー 名古屋支社 山田 宛
         TEL(052-586-5851)FAX 052-586-5857

〜スペーシア・村井〜
------------------------------------------------------------------------
○   9月6日(土)シニア向け講座(名古屋市主催)   ○
 「企業人から地域人へ! 退職後の地域デビュー 成功のコツ」

シニアのみなさんが、退職後や子育て後にも
これまでのご自分の知識や経験を生かして、
お住まいの地域をはじめ様々な地域活動の現場で
活躍するための心得やヒントを、地域活動のやりがいや
魅力とともに紹介します!お気軽にご参加ください!


■日 時:2014年9月6日(土)
■時 間:13:30〜16:00(13時受付開始)
■場 所:名古屋市市民活動推進センター集会室
     アクセス/地下鉄「栄」駅より徒歩7分
          地下鉄「矢場町」駅より徒歩5分
     所 在 地/名古屋市中区栄三丁目18番1号ナディアパーク
          デザインセンタービル6階、電話052−228−8039

■内 容:
  ●基調講演「企業人から地域人へ!退職後の地域デビュー成功のコツ」
       講師 森俊昭さん(団塊世代の会・大垣 副代表)
  ●事例報告「名古屋市南区明治学区」
       多様な住民の参加・協力による ふれあい・支えあい交流事業について

■参 加 費: 無料
■募集対象: 名古屋市内在住または在勤・在学の方
■募集人数: 50名
■募集〆切: 8月22日(金)
■申込方法:
  必要事項(@お名前、Aお住まい、B電話番号、Cファックス番号、DE-Mail)を
  ご記入の上、電話、FAX(切取不要)またはE-mailにて 8月22日(金)までに
  お申し込み下さい。なお、申込多数の場合には抽選とさせていただきますので、
  予めご了承下さい。

(申込先)一般社団法人 地域問題研究所(担当:池田)
    名古屋市中区錦1-10-27 カネヨビル4階
    TEL:052-232-0022 FAX:052-232-0020
    E-mail:ikeda@chimonken.or.jp
    
※申込用紙はこちら…http://www.chimo.or.jp/

〜地域問題研究所の池田哲也様より情報提供いただきました〜

☆**********************************************************************
◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
**********************************************************************☆
○世界遺産登録10周年を迎えた熊野古道と丸山千枚田○

 熊野古道「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産(文化遺産)登録を受けて10年を
迎えた。その当時、国内の世界文化遺産としては10例目の登録だった。
 熊野古道は、和歌山、三重県、奈良県に亘り広がる霊場と参詣道を対象としているが、
数多くある世界遺産の中でも、数百キロにも及ぶ参詣道で世界遺産登録されているのは、
この紀伊山地のほかにはサンティアゴ・デ・コンポステラ市の巡礼道(ピレネー山脈を
経由しスペイン北部を東西に通る道)だけという。
 この6月に熊野を訪れる機会があり、改めて世界遺産 熊野古道を意識してみたが、
世界遺産登録の話題は、昨年の富士山のインパクトが強く、熊野古道が登録から10年も
経っていたのか、というのが率直な印象。ただ、10年を迎えるにあたり地元では式典や
花火大会などのイベントが実施、計画され、観光客向けの特産品販売所の整備など、
盛り上がりをみせていた。
 古道巡りは今回出来なかったが、古道とともに熊野の観光スポットとなっている丸山
千枚田に出向くことができた。丸山千枚田は、かつて2,200枚ほどあったが耕作者不足
などから荒れ、当時の首長や地元のリーダーが奮起し、地元農家との話合いを重ね
保存会を設立。その後、機械で棚田を整備し、手作業で畦作りや草を刈り復元させ、
現在は約1,340枚となり、その光景が写真愛好家などにも知られ、観光スポットとなった。
数年前から山間を舞台にした自転車レース「ツールド熊野」も開催されている。
 高台からの景色は、斜面に一枚一枚が緩やかな曲線で形どられた棚田が美しく
広がり魅了される。訪問前に目にした特集番組では千枚田の景観をより美しく見せる
ため、稲穂が垂れる向きも意識して田植えをしていることや棚田がより美しく撮影できる
スポットのPRなど、地元住民や関係者の努力が紹介されていた。
 今回の訪問で、とある古道への入り口付近に暮らす地元の人と話す機会があったが、
古道や千枚田を訪れる人も最近は少なくなったらしい。それでも、新たに自動車専用道が
整備され、以前は名古屋から5時間近くかかっていたが現在は3時間弱でアクセス
できることから、また少し増えてきた印象らく、それに伴い古道入口付近での駐車マナーや
ごみの投げ捨てなど、日常生活環境への影響増を不安視していた。
 世界遺産登録がされた地域では地域活性化へ盛り上がる半面、保存と観光資源活用、
そこで暮らす人々との生活の共存など、様々な影響、課題を抱えるが、この熊野も同じで
最後は来訪者のモラルやマナーとなる。今回は叶わなかったが、機会があれば熊野古道
での行政や地元住民等の取組み成果にも触れられるよう、稲穂が実り夕陽に映える頃の
千枚田とともに再び訪れてみたいと思う。
(村井亮治)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/kumano/

☆**********************************************************************
◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
**********************************************************************☆
○まちづくり:デッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書/木下斉○
 広瀬郁著/日経BP社/2013年4月発行

 黄色と黒の虎柄模様にデザインされた表紙は、タイトルの「デッドライン」と同じく非常に
目を惹き、かつ危機感をあおられる。内容も表紙同様に過激かと思ったが、読み進めると、
そうではない。非常に丁寧でかつ理路整然とした論理展開をもとに、衰退しつつある
地方都市でまちの再生に取り組むための考え方やガイドラインを示した内容になっている。
 戦後の復興とその後の経済成長に合わせてまちの経済は拡大路線をたどり、モノを
つくれば簡単に売れる時代が続いてきた。しかし、人口減少・内需縮小のフェーズに経済が
一転して切り替わり、同時に従来の川上から川下へというバリューネットワーク(不動産
オーナー⇒商店テナント⇒消費者)の流れも逆転した。それについていけず全国各地のまち
(中心市街地)が衰退している。今は消費者が選ぶ時代になり、これまでとは逆転の発想で、
商店や不動産も経営する必要がある。ひいてはそれらの集積で構成されるまちの経営も
同じことがいえる。これがまち再生の大きな考え方として本書では貫かれている。その
ための既存ストックの活用や商店経営のポイントも全国の具体事例を交えながら、非常に
わかりやすく解説している。最終章では、まち会社が中心となってそういった再生事業を
展開していくための7ステップをまとめている。
 本書は全体を通して、分かりやすく読みやすい。それだけに、著者のもつ危機感が非常に
よく伝わってくる。地方都市では、人口減少によってまちはいつ無くなってもおかしくない
待ったなしの状況に追い込まれている。またその中で、まちの再生に取り組むには、
今まで同様の規模対象にするのは無理で最終的に守り抜きたいエリアを決めて線を引く
覚悟が必要であるという。この時間的・空間的な限界線をタイトルの「デットライン」は
表している。1人でも多くの人にこの危機感を共有してまちづくりに取り組んでもらいたい
という著者の気持ちが伝わってくる1冊であった。
(櫻井高志)

☆**********************************************************************
◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
**********************************************************************☆
(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

☆**********************************************************************
◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
**********************************************************************☆
・週末の三連休は、岐阜市中心部で来年夏にオープン予定の「ぎふメディアコスモス」を
 PRするため、「ぎふメディアコスモス3DAYS」というイベントが開かれていました。訪れた
 のは2日目の「ドキドキな一日 〜映像と音楽でつながろ う!〜」で、音楽会に中学・高校・
 大学生、親子など様々な人が訪れていました。3日間の内容は岐阜市ホームページで
 紹介されています。
 http://www.city.gifu.lg.jp/19132.htm

#######################################################################
◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
   http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
-----------------------------------------------------------------------
(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
   TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL http://www.spacia.co.jp/
#######################################################################