スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第363号]2014/6/9□ □配信数 739□
スペーシア・メールマガジンの第363号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆名古屋まちづくり情報◆
・尾西繊維協会ビル
◆視察レポート◆
・避難歩道橋と平成の命山を巡る(静岡県吉田町・袋井市)
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○尾西繊維協会ビル○
5月の連休は3日間日替わりで県内のまち歩きを楽しんだ。その様子は久しぶりに
facebookで紹介したが、その中から以前から気になっていた一宮市の尾西繊維協会
ビルの建物内部に入ることができたことをここでも報告したい。
一宮駅の少し南に位置するこのビル。街の遺産として木曽川資料館に旧尾西織物
同業組合事務所としてパネル展示されていた。実物をみようと3月に訪問したのだが、
グーグルマップには尾西繊維協会ビルと記載されているのに、現地には看板がなく
使われているのかどうかさえよくわからない。空きビルになってしまったのだろうかと
気になっていた。
その建物をR MATERIAL PROJTCTの会場として利用すると知ったのはfacebook
での情報。ただし、その時点では会場として使われるという情報だけでオープン
アーキテクチャが行われるということは知らなかった。運よく参加できたのはfacebookに
情報を掲載してくれたF氏のおかげ。真澄田神社の杜の宮市から会場に向かう途中で
偶然出くわし、尾西繊維協会ビルへ。
建物は外観デザインに違わず内部も魅力満載。3階の會議室はホールとしても
使われたところで演壇もあり華やかな装飾にあふれている。隣の陳列室は新作発表会の
際に新作を並べたところだが、會議室がパーティに使われた際には配膳室となり、その
ため1階給湯室に直通する階段がその奥に隠されている。屋上の煙突にまでタイルが
貼られている。玄関まわりの客だまりは、事務室からよく見えるようオープンカウンター
となっており床にはモザイクタイルが。地下には年代もののボイラーがそのままに。
多くの来場者にあふれていたのが印象的だった。素材マーケットを目当てに来た人が
多いと思うが、その人たちもこのような雰囲気の建物だからより印象に残ったはず。
何人もの建築関係の知人とも出会う。ネットの情報だけでもかなりの広報ができるのだ
ということを実感する。
魅力一杯の空間で、うまく使えばますます魅力は高まるはず。まちの宝として保存・
活用されることを期待したい。
(石田 富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/bisaisenikyokai/
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○避難歩道橋と平成の命山を巡る(静岡県吉田町・袋井市)○
先日、愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会の2014年4月交流会で、沿岸部に
おいて津波対策の整備が進められている静岡県吉田町と袋井市を訪れた。
吉田町は、静岡県の中央あたりに位置する人口3万人を擁する町で、東日本大震災
から半年後の2011年11月に町独自の津波想定として1000年に一度の大津波を想定した
津波ハザードマップを公表した。この想定では津波高は8.6m、浸水域の人口が17,000人
と町全体の55%を占める。この浸水域からの避難が困難と思われるエリアにおいて、
津波避難タワーを15基計画し、2014年3月に全て完成した。これらのタワーの中では、
日本で初めて道路上に整備された「歩道橋型津波避難タワー」が6基ある。平成25年4月に
道路法施行例が一部改正されて道路の占用許可対象物件として津波避難施設が
追加されたこともあり、このような整備が可能となった。15基も設置するため用地確保が
課題であったが、歩道橋型津波波避難タワーを6基確保するなどして、当初4年かけて
整備する予定だったのを2年短縮しで整備された。吉田町での津波避難タワーの基準は、
避難デッキの床面積の1人あたり面積は0.5m2、震度7クラスの地震や最大風速55m/sの
風に耐えられる構造となっている。1基あたりの工事費は2〜6億円という。
続いて、袋井市の平成の命山と言われる湊命山(みなといのちやま)を訪れた。袋井市の
沿岸部では、江戸時代に地震による津波や台風による高波により度々被害に見舞われ、
2か所の命山と呼ばれる塚が築かれていた。袋井市でも最大クラスの震度7が想定され、
津波避難対象地域にある浅羽南地区では、先人の知恵を受け継いで湊命山が整備された。
建設までには、地元の浅羽南地区連合会から市長に命山建設の要望書が提出され、
市と地元区会と3度の意見交換会の上整備方針が固められ、2013年12月に完成した。
河川の掘削土を利用して盛り土で整備され、海抜10m、 1.300人を避難対象とし1人あたり
面積は1m2、工事費は約1.4憶円。
現在のところ津波避難タワーの上で遊ぶなどの行為は認められず、港命山も頂上の
大部分は芝生養生中で外周の一部しか利用できないが、どちらも施設周囲が平坦で
景色がよく広さもある。大災害に備えて日常から施設の存在を意識することを考えれば
周辺の住民が気軽に利用できればよいと思ったりもしたが、浸水被害が予想される
地域での避難施設を考える上で大変参考になった。
(浅野 健)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2014/shizuoka2/
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今年も昨年に続いて社員旅行を予定しており、行先は三重県熊野。熊野古道を歩く
コースをはじめ、自然を満喫する体験をしてきます。
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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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