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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第36号]2001/11/19
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 454−−□
スペーシア・メールマガジンの第36号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・シンポジウム「総合的学習とまちづくり
2001」のお知らせ
・名古屋産業大学・名古屋経営短期大学環境経営研究所
第1回環境フォーラム「低公害で安全・快適な車社会を創る」
・都市公団主催 第4回中部都市フォーラム・アール
・白壁アカデミア公開講座・特別講座8 「飯田館長と見る明治村2」
◆名古屋まちづくり情報◆
・都市再生と若宮大通
◆図書紹介◆
・空からの民俗学/宮本常一著 岩波書店
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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◎ シンポジウム「総合的学習とまちづくり
2001」のお知らせ ◎
来年度から全国の小中学校で「総合的な学習の時間」が実施されます。これを受け
て、昨年に引き続き名古屋地理学会ではシンポジウム「総合的な学習の時間とまちづ
くり2001」を開催します。
「まちづくり」は生徒にとって身近な教材であるため、総合学習としてとりあげやす
いテーマの一つです。ただ、生徒たちが「まち」に出て学習活動をするため、地域社
会や行政が生徒を受け入れる必要が生じます。しかしながら地域社会等が総合学習を
受け入れる準備はまだできておりません。そこで、本シンポジウムでは、学校関係
者、まちづくり団体、行政の方々の総合学習実践報告をまじえ、「総合的学習」を地
域社会など、学校の外の人たちがどのように受け入れていくべきなのかを議論したい
と思います。
日時 平成13年11月24日(土)午後1時半−4時半
場所 名古屋都市センター大研修室(金山総合駅南口すぐ、金山南ビル11階)
主催 名古屋地理学会
共催 (財)名古屋都市センター
後援 名古屋市教育委員会・愛知県教育委員会
日本生活科・総合的学習教育学会
<プログラム>
・実践事例報告会(午後1時半〜3時半)
加藤俊樹(名古屋市立新郊中学校)
「人に優しい環境を志向する生徒の育成」
近藤 朗(愛知県建設部河川課)
「川を子どもたちに引き継ぐこと--川に学ぶ社会をめざして」
堀田 守(猪高緑地自然公園愛護会)
「都市の中の里山保全と総合学習」
寺本 潔(愛知教育大学)
「まちづくり総合学習を通した地域パートナーシップの創造」
・休憩
・意見交換会(午後3時45分〜4時半)
***入場無料 どなたの来場も歓迎します***
<問い合わせ先>
名古屋大学文学部地理学教室内
TEL:052-789-2236 FAX:052-789-2272
E-mail:ohnishik@lit.nagoya-u.ac.jp
http://www.geogr.lit.nagoya-u.ac.jp/nagoya_geo/index.html
〜名古屋大学岡本耕平さんから情報提供いただきました〜
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◎ 名古屋産業大学・名古屋経営短期大学環境経営研究所
第1回環境フォーラム「低公害で安全・快適な車社会を創る」 ◎
日時:2001年12月9日(日)10:00-16:00
場所:名古屋産業大学
1.未来型自動車の展示試乗会
時 間:10:00-16:00
試乗車:充電式電気自動車 e−com、ハイブリッドカー プリウス
(試乗無料・先着順で当日受付)
2.21世紀のライフスタイルを討論するパネルディスカッション
時 間:13:30-16:00
場 所:名古屋産業大学文化センター3階ホール
テーマ:エネルギーと大気環境を考える
進行 :加藤 哲男(名古屋産業大学教授)
パネリスト :河隅 孝之(愛知県環境部技監)
渡辺 宏(中部電力滑ト査役)
米光 徹志(トヨタ自動車滑ツ境部担当部長)
コメンテータ:伊豆原浩二((財)豊田都市交通研究所研究部長)
高田 弘子(都市調査室代表)
入場無料・先着順200名申込受付
申込・連絡先:〒488-8711 尾張旭市新居町3255-5
名古屋産業大学総務課環境フォーラム係
電話:0561-55-5101
FAX:0561-52-0515
E-mail:soumu@nagoya-su.ac.jp
申込方法:葉書、FAX、e−メイルのどれかを利用し、住所・氏名・年齢を明記して
上記申込先に申し込んでください。
〜名古屋産業大学和泉潤さんから情報提供いただきました〜
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◎ 都市公団主催 第4回中部都市フォーラム・アール
◎
「成熟均衡社会の住まい・まちづくり
〜高齢者が元気に暮らすまちづくりと公団の役割〜」
日 時:平成13年11月27日(火) 午後1時30分〜午後4時30分
場 所:名古屋都市センター大研修室(金山南ビル11F)
金山総合駅徒歩1分
人口減少、少子高齢化の進行によって「家族」の形も変化しています。当フォーラムでは
「高齢者が元気に暮らせるまち」に焦点を当て、成熟均衡社会のまちづくりのあり方を考
えます。
【基調講演】落合恵美子 国際日本文化研究センター助教授
成熟均衡社会をとらえる基礎は、生活の基礎単位「家族」の変容。21世紀はもっと多様
な家族形態が生まれてきます。その中で、特に高齢者家族の存在と役割、親家族と子家族
の関係性の変化、高齢者の生活ニーズなどを明らかにしていきます。
【パネルディスカッション】
高齢者が元気に暮らすまち」の交通条件、買い物施設など、既存施設の内容や立地条件な
どはどうあるべきか、高齢者の求める住宅とは、高齢者が元気に、豊かに社会参加できる
仕組みは何かなど、基調講演の内容を、様々な切り口から議論を深めます
コーディネーター 後藤 澄江 日本福祉大学社会福祉学部教授
パネリスト 落合恵美子 国際日本文化研究センター助教授(上記基調講演者)
三星 昭宏 近畿大学理工学部教授
渡部 勝 NPO法人たすけあい名古屋代表理事
大村芙美雄 都市基盤整備公団中部支社長
申し込み方法 Eメール(yamauchi@spacia.co.jp)、あるいはFAX
(052-242-3261)にて
お申し込み下さい。入場無料です。
事務局:都市研究所スペーシア(担当:加藤、山内)
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◎ 白壁アカデミア公開講座・特別講座8 ◎
「飯田館長と見る明治村2」
もちろん単なる「遠足」ではありません。
明治村には、9つの重要文化財をはじめ、67もの建造物が残されています。壊される運
命にあった珠玉の建物が語る<明治期の物語>−好評であった前回に引きつづき、今回も
解説を、明治村館長で名古屋大学名誉教授の飯田喜四郎先生にお願いしました。古い建物
を見るときには、つくられた時代の背景を知り、建築家や職人の工夫や心意気といったも
のを「発見」することが大切です。明治村がはじめてという方も、そうでない方も、ご一
緒に「発見」の旅に出かけませんか?
◆日 時 11月23日(金)
午前9時30分集合
午後5時 解散予定
◆集合場所 地下鉄「市役所」駅D出口付近
(市役所西庁舎南道路)
中京女子大学のマークが目印のバスです。
◆定 員 40名以内
◆参加費 4,000円(入場料・保険料込・昼食代別)
◆申込・問合せ先
お申込は電話・FAX・Eメールにて。ご氏名・ご住所・電話番号
FAX番号・生年月日(保険加入のため)を下記までお知らせ下さい。
白壁アカデミア事務局
052−930−7668(TEL・FAX共)
電話受付時間:月から金 午後2時〜7時
e-Mail : akademia@mx10.freecom.ne.jp
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 都市再生と若宮大通 ○
「都市再生」という言葉が新聞紙上等を賑わしている。これも構造改革の一環であり、
「20世紀の負の遺産の解消」と「21世紀の新しい都市創造」を目的としている。名古
屋に目を転じた場合、戦災復興事業や土地区画整理事業により、都市基盤の水準は高い。
確かに不要となった貨物ヤード(笹島地区)や木造密集市街地(太閤地区・米野地区)の
ような都市再生が求められるエリアもあるが、もう一方で「20世紀の正の遺産」とでも
言うべき都市基盤を今日的に有効活用することも「都市再生」の大テーマである。
その代表例が百メートル道路であろう。名古屋には南北1.75kmの久屋大通と東西3.90km
の若宮大通がある。それらは第二次世界大戦による戦火の教訓から、都心部を大きく4分
割する防火帯(二つの大通りは逆T字になっているが、久屋大通の南は新堀川につなが
り、十字となる)として整備され、今や名古屋のシンボルとして、全国的に有名である。
2本の百メートル道路のうち、久屋大通はテレビ塔や戦災復興記念モニュメント(テレ
ビ塔に
むけたレーザービームを含む)、イベント空間、緑地空間があり、沿道には百貨店や専門
店が並び、また幅員の広い歩道を活用したオープンカフェの実験も行われるなど、その
「正の遺産」を有効に活用している。しかしながら、若宮大通は未だイメージが明確でな
く、それゆえ「正の遺産」の活用も中途半端に終わっている。今、若宮大通の西端では
「ささしまライブ24」のプロジェクトと、東端近くには都市公団と民間企業による千種
二丁目地区(サッポロビール工場跡開発)の再開発プロジェクトの2大プロジェクトが進
められようとしている。さらに、そこには科学館、美術館、ランの館、吹上ホールなどの
公共施設、大須、パルコ、ナディアパークなどの商業核、若宮八幡や政秀寺などの神社仏
閣、映画館やボーリング場などの娯楽施設、名大や名工大などの大学が立地しているのだ
が、延長距離が長く、高速道路や鉄道・河川などで分断されているせいか、それらの存在
感が薄くとらえられ勝ちである。生活の視点からみると、若宮大通から西の名駅へ行く途
中には出雲殿があり、若宮大通の東突き当たりには愛昇殿がある。「ゆりかご」から「墓
場」ならず、「結婚式」から「葬式」までワンセット揃ったエリアでもある。ポテンシャ
ルは十分である。
今日を生きる我々に課せられたテーマは、この若宮大通をモデルにしながら、「正の遺
産」とポテンシャルを活用して、明確なコンセプトを持った21世紀の都心軸をいかに形
成していくかではなかろうか。そうしなければ、都市再生は実現できず、先人たちや未来
の人たちからの謗りは免れないであろう。
(井沢知旦)
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◆図書紹介◆−まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 空からの民俗学/宮本常一著 岩波書店 ○
全日空の飛行機に乗ると、前の座席の背中のポケットに『翼の王国』という雑誌が入っ
ている。日本全国の旨い物情報などがオールカラーで載っていて、目的地に着くまでの間
にパラパラとめくると時間潰しにちょうどよいのであるが、その雑誌に昭和五十四年から
五十五年にかけて連載されたのが『空からの民俗学』である。北海道の根釧原野から沖縄
の久米島に至る十二の地域を、人の姿が確認できるかできないかという距離まで航空機で
近づいて上空から撮影した写真を著者が見て、そこに映っている田畑の形、植わっている
作物の色、住宅の屋根の材料などから集落の成り立ちや変遷、田畑を開墾する時に使った
道具などについて推察し、そこに暮らしてきた人々やその土地を出ていかなければなら
かった人々の苦労や幸せについて思いをめぐらすという内容だ。
著者・宮本は「旅の巨人」という別名を持ち、日本全国を歩き回って村落調査を行った
民俗学者である。昭和五十六年に七十四歳で病気で亡くなっているので、『翼の王国』の
連載は最晩年の仕事ということになる。永い研究生活で培ってきた知識と観察眼を使い、
とてもわかりやすい文章で一枚一枚の写真を読み解いている。残念なのは、文庫本という
スタイルであるために、写真が全てモノクロになってしまっていることだ。文中に色につ
いての記述が多いので、そこは想像して読むしかない。しかし、そのマイナスを差し引い
ても読むに充分値する本だ。 (伊藤 彩子)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp
へ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・昭和ビルの西にあり、都心の貴重な緑の空間であった国際観光旅館翠芳園がつぶ
れてしまったようです。公団へ打ち合わせに行ってビックリ。立派な樹木がバッサリ
切られ、建物の取り壊しもはじまっています。貴重な日本家屋はなんとか残ってほ
しいものです。公団の渡辺さんから「メルマガでとりあげて」と言われましたが、何
かできることはあるでしょうか。
・15日に愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会(愛知まちコン)のシンポジウム
が開催されました。そこでお2人の方から「このメールマガジンで知って参加した」と
声をかけていただきました。少しは効果があることがわかって喜んでいます。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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