スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第352号]2014/1/10□ □配信数 735□
スペーシア・メールマガジンの第352号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・なごや交通まちづくりプランに関するグループインタビュー参加者大募集
◆視察レポート◆
・京都の国登録文化財を視察(愛知登文会 県外視察にて)
◆図書紹介◆
・里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く/藻谷浩介、NHK広島取材班
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○なごや交通まちづくりプランに関するグループインタビュー参加者大募集○
名古屋市では現在「なごや交通まちづくりプラン」を策定中です。プランへの参考とするため、
スペーシアにて一般買い物客を対象としたグループインタビューを実施します。
現在、参加者を募集中! 買い物ついでに参加してみませんか!!
●募集対象は、以下の2つの条件の満たす方
・18歳以上の方
・名古屋都心へ月1回以上買い物に行く方
●日時:1月25日(土)・26日(日)のいずれか、所要時間2時間
(※3グループに分かれて実施。グループによって日時が異なります。)
●会場:スペーシア会議室
(名古屋市中区栄5-1-32久屋ワイエスビル8階)
●募集定員:15名
参加者全員に3000円分のクオカードを進呈
〆切:1月19日(日) ※応募多数の場合は抽選
●申込み方法
申込みは下のリンクにあるチラシ裏面の申込書にご記入の上、FAXかEメールにて
送付ください。また、問合せ先まで直接お電話いただいても構いません。
<チラシ>
WORD版→http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/N_komachi/groupinterview.doc
PDF版→http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/N_komachi/groupinterview.pdf
●問合せ先
(株)都市研究所スペーシア 担当:櫻井(さくらい)
TEL:052-242-3262/FAX:052-242-3261/E-mail:gi@spacia.co.jp
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○京都の国登録文化財を視察(愛知登文会 県外視察にて)○
弊社で活動・運営をお手伝いさせていただいている愛知県登録文化財建造物所有者の会
(略称:愛知登文会)主催の視察会で京都を訪問しました。この視察会は、愛知登文会が
県内の国登録有形文化財の所有者向けに、他都市の活用・保存事例を学ぶ機会として
実施しているものです。京都府には、428もの国登録有形文化財(建造物)があり、これは
全国で3番目に多い数です(文化庁公表データH26年1月1日現在。愛知県は391。)。
京都登文会の方のご案内で市内にある以下の国登録有形文化財3カ所を視察しました。
*山本家住宅 −京の景観を守り伝える近代和風建築
昭和15年ごろに建てられた主屋や土蔵、正門など計4件が国登録有形文化財に登録
されています。主屋は三間続く座敷や洋風の応接間、茶室などが配され、大規模な
近代和風住宅の形態を今に伝えています。所有者の方から歴史等を伺い、茶室では
お抹茶のおもてなしをいただきました。個人住宅のため普段は一般公開されていませんが、
春と秋に所有者主催の落語会などが開催され特別に公開されているそうです。
*冨田屋(とんだや)−明治前期建築の京のくらしを伝える建物
明治前期の表屋造の主屋と表蔵を配した大型商家で、上層商家の建築構成がよく継承
されています。現在も生活の場・西陣織の商業の場として使われており、家業の傍ら一部を
「西陣くらしの美術館」として一般公開され、京都に受け継がれる文化・風習にふれられる
体験コースなどが設けられています。毎日の神仏事や昔から伝わる伝統行事、京町家の
特徴などを伺い、建物が13代に渡り受け継がれている秘訣は?の問いには「神様の蔵
「賓蔵」があり神様の気の流れがよいためでは」という回答をいただき、脈々と流れる
京の感性に触れられたような気がしました。
冨田屋「西陣くらしの美術館」http://www.tondaya.co.jp/index.html
*レストラン・ノアノア(橋本関雪邸洋館)−日本画家が建てたコレクション・ハウス
日本画家の橋本関雪が自信のコレクション展示のために建てた洋館で、昭和4年
建築当時に流行していたスパニッシュに和風が加味されたデザインが特徴的な建物です。
現在はレストランとして活用されています。洋館がある庭園内には橋本関雪がアトリエ・
住居として建てた和館や茶室等が現存し、白沙村荘の名で国の名勝にも指定されています。
所有者の橋本氏に園内も含めてご案内いただき、大変充実した視察となりました。
白沙村荘 橋本関雪記念館http://www.hakusasonso.jp/
今回の視察では所有者相互の交流とあわせて登文会相互の交流も図ることができ、
他登文会とのつながりを得ることができました。こうした組織間のつながりも大切にしながら、
今後の会の活動に活かしていければと思います。(喜田祥子)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2014/kyoto/
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く/藻谷浩介、NHK広島取材班○
角川書店/2013.7.10日発行
ここ最近、日本経済は景気が上向いたと言われつつも、将来への不安は拭い切れていない。
少子化や高齢化の打開策は見えず、国と地方の借金は膨らみ続け、社会保障制度も
不安ばかりだ。これまでの経済を支えてきた、お金第一の「マネー資本主義」は限界に
きている。
本書では、マネー資本主義を補完する、万が一のときにはバックアップするシステムとして、
グローバルとはなくローカルに目を向けた「里山資本主義」の有効性を提唱している。
それはお金に依存せずとも水と食料と燃料を手にし続けられるしくみであり、グローバル
経済に左右されない地域循環型の経済のしくみである。また人としての本来の姿を
取り戻すしくみでもある。それらが今後の世界経済の先端であり、マネー資本主義から
取り残された山里からそれはすでにはじまっている、という。
輸入に頼る電力から地域の森林資源=バイオマスエネルギーを活用したエネルギーの
地産地消や、地元で採れたが市場に出せない半端野菜を地元の福祉施設の食材として
有効活用して地域循環を生むしくみ、またそこでしか手に入らない地の物や食材を
商品化して地域に利益を還元するしくみなど数々の事例を交えて、里山資本主義の
経済的側面のメリットを解説してくれる。同時に、人の存在すらも金銭換算されてしまう
マネー資本主義に対して、自然の恵みや地域の人とつながることで生きがいややりがい、
人との絆など金銭換算できない真の幸福感や安心感という良さも生み出すと、現地の
人たちの声を引用しながら伝えてくれる。
マネー資本主義の中では見落とされてきたものに光を当て、地域とのつながりの中で
それらを活用することで、明るい未来につながっていく。ローカルを大切にするという
基本を再度思い起こさせてくれる一冊である。
(櫻井高志)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
弊社が毎年新年のご挨拶をかねて発行している社外報「ラバ・ダブ」の17号をホーム
ページに掲載しました。ホームページ上では各ページの内容をカラーで見ることが
できます。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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