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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第347号]2013/10/29□  □配信数 737□

スペーシア・メールマガジンの第347号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・まち歩きアプリ「名古屋歴史スマートナビ」
  ・鳳来館と大野のまち〜こども文化財ガイド〜/新城市大野(旧鳳来町)
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○まち歩きアプリ「名古屋歴史スマートナビ」

 昨年度から検討を進めてきたまち案内アプリのiPhone版が10/26よりプレ配信された。
本格配信は、Android版とあわせて11/20の予定だが、お試しコースとして5つのスポットを
まわることができる。
  急速に広がっているスマートフォンを活用することで、若い世代に楽しみながらまちを
回ってもらい、まちを回遊する人を増やしたいということから、地域の方々や学生さんを
交えたワークショップを行い、どんなアプリにしたらよいか、どんな情報を提供したらよいかを
検討してきた。制作したのは名古屋文化遺産活用実行委員会。そのお手伝いを担当している。
  昨年検討していた際に、各地で作成されているまち案内アプリをいろいろ試してみたが、
「これは使いやすい」と思えるものがないというのが実感だった。「楽しめる」「参加できる」
「使いやすい」という点に留意し、スタンプラリー、キャラクターとの写真撮影、現地でしか
取得できない画像、地区の特徴を示すコース設定、操作性のよさ、デザイン、地区や
ポイントを追加できる管理機能など、多様な視点から意見を出し合った結果がこの
「名古屋歴史スマートナビ」に結集されている。概要は下記ホームページ参照。
  http://758rekishi.com/
  予算の関係で断念せざるをえない機能もあったが、今後の活用につながるアプリに
なったのでないかと思う。11/23・24にはこのアプリを使ったスタンプラリーも予定されている。
ぜひ体験してみてほしい。

 なお、このアプリの最初のPRの場となったのが東海道宿駅会議宮宿大会。年1回東海道の
宿場を持ちまわりでシンポジウムが開催されており、熱田神宮創祀1900年にちなんで
今年は熱田で開催された。
  私は数年前に東海道検定を受け会員になっていたが、大会に参加するのははじめて。
全国の宿場から大勢の人々が参加しているのに驚いた。実際に東海道を歩いてみると
各地でいろいろな取り組みが行われているが、そのパワーを感じた思いだ。
  「旧東海道なんでない。あるのは本当の東海道と偽の東海道(国道1号)」。基調講演での
安田先生の言葉。「東海道大好き人間」と自認するのはパネラーの西羽先生。東海道には
特別のものがあるのだろう。熱田のまちづくりでもこんなみんなの思いを活かしていくことが
重要ではないかと思う。
(石田富男)
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○鳳来館と大野のまち〜こども文化財ガイド〜/新城市大野(旧鳳来町)○

 新城市大野(旧鳳来町)は、江戸時代は秋葉街道(秋葉山〜鳳来寺山)の宿場町として、
明治時代には別所街道(豊橋〜別所(現東栄町))が開通し、主産業である林業や養蚕業の
隆盛を背景に経済・物流の要衝として繁栄してきたまちです。現在でも、別所街道沿いを
中心に歴史的建造物が多く残っています。
  大野のまちの中心、ちょうど秋葉街道と別所街道が交わる場所に、銀行を改修した
カフェ・ギャラリー「大野宿 鳳来館」があります。大正ロマンの雰囲気が漂うこの建物は、
もとは大野銀行の本店として大正14年(1925)に建築されました。設計・施工は、名古屋
陶磁器会館(名古屋市東区)や岡崎信用金庫資料館(岡崎市)などの近代建築を数多く
手がけた志水正太郎氏です。平成18年(2006)に金融機関としての使命を終えた後は
空き家となっていましたが、地元企業が購入し修理修復と改装工事を実施して「大野宿
鳳来館」として生まれかわり現在に至ります。平成21年(2009)には、この鳳来館本館
(旧大野銀行本店)と本館の隣りにある土蔵(明治中期に建築)の2棟が国の登録有形
文化財に登録されました。
  現在、愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)主催のこども
文化財ガイド事業が、ここ鳳来館を中心に大野のまちで実施されています。この事業は、
地元の小学生が2回の講座で文化財やまちの魅力について学び、3回目でこども達自身に
文化財やまちをガイド(案内・解説)してもらうというものです。先日、第1回講座があり、
まずは地元の愛知県文化財保護指導委員の方に文化財や大野のまちについてお話を
伺い、鳳来館の建物を見学しながら建物の特徴や魅力について教えていただきました。
宿場町として賑わっていた頃、旅人は生活物資が集まっていた大野で‘わらじ’を買い
求めたということから、今回の講座ではこども達自身でわらじを履きまちを歩くといった
体験も行いました。履くのには大変苦労していましたが、大人の予想に反して、こども達は
わらじが大変気に入った様子でその後の見学もずっとわらじを履いて過ごしていました。
  11月上旬に2回目の講座を実施し、11月16日(土)(14時〜)にガイド本番を迎えます。
鳳来館の建物を中心に大野のまちの一部をこども達が案内・解説する予定です。ぜひ
この機会に大野のまちを訪れてみてはいかがでしょうか。(16日のこどもガイドにご関心の
ある方は喜田までご一報ください。)
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/horaikan/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・2週続けて週末に近づいた台風の影響で一部のイベントが中止になるなど、関係者の
  方々はご苦労されたと思います。来月もまちづくり関連イベントが各地で予定されている
  ので、天気のよい日が続くことを祈念しています。

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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