スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第343号]2013/9/3□ □配信数 737□
スペーシア・メールマガジンの第343号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・日本建築学会東海支部シンポジウム
「まちづくりのビジョンを育む 〜安心・安全なまちづくりを目指して〜」
・みんなの森 ぎふメディアコスモスのロゴ及びシンボルマーク募集中
◆名古屋まちづくり情報◆
・半田赤レンガ建物をこども達に
・那古野界隈の新たな拠点「yol yol(ヨルヨル)」オープン
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 日本建築学会東海支部シンポジウム
「まちづくりのビジョンを育む 〜安心・安全なまちづくりを目指して〜」 ○
主催:東海支部都市計画委員会 / 共催:名古屋都市センター
東日本大震災以降、急速に一般の方々の関心が高まった防災や減災、安心・安全な
まちづくりという観点から、地区レベルのまちづくりを議論します。つまり、市民の方々
が身近に生活環境を実感できる地区レベルにおいて、安心・安全を考えた場合、
どのような空間のあり方が相応しいのか、また、これをどのようなプロセスで実現できる
のか、について一緒に考えてみたいと思います。
期日:9月8日(日)13:30〜16:30
会場:名古屋都市センター11階ホール
プログラム:
1.基調講演 池田 浩敬氏(常葉大学社会環境学部教授)
「東日本大震災の復興まちづくりの最前線〜市民が求める安心・安全なまちづくりを
目指して」
2.パネルディスカッション
パネリスト 池田浩敬(前掲)、
川端寛文(名古屋大学災害対策室)、
水谷義人(桑名市役所)
苅谷智大(東北大学大学院)
参加費:無料
申し込み:不要・当日先着順
*詳細は下記をごらんください。
http://news-sv.aij.or.jp/tokai/event/toshi-koen20130908p.pdf
〜スペーシア・石田〜
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○みんなの森 ぎふメディアコスモスのロゴ及びシンボルマーク募集中○
岐阜市では、中心部で平成27年度に開館予定の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」
の「ロゴ」及び「シンボルマーク」を募集しています。館内表示・案内サインへの活用のほか、
当該施設が行うイベント等の広報ツールとしても使用されるとのことです。
募集期間
平成25年8月8日(木)から平成25年9月27日(金)17時まで(必着)
懸賞
・ロゴ及びシンボルマークの採用者各々1名に図書カード10万円分
・応募者の中から抽選で20名に図書カード1千円分
結果発表
平成25年12月頃に市のホームページ等で発表する予定です。
応募・問い合わせ先
岐阜市都市建設部
ぎふメディアコスモス開設準備課 開設準備係
〒500-8701 岐阜市今沢町18番地
電話058-265-4141 内線2885
→岐阜市のホームページから募集チラシ・要項等をダウンロードすることができます。
http://www.city.gifu.lg.jp/17471.htm
〜スペーシア・浅野健〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○半田赤レンガ建物をこども達に○
半田赤レンガ建物には3つの意義があるという。
第1は、建築物としての遺跡。「造形の規範となっているもの」として登録有形文化財に
登録されている。明治建築界の三大巨匠の1人妻木頼黄(つまきよりなか)の設計だ。
妻木は明治政府の建築物のほとんどに関わった官僚建築家で、東京駅を設計し学界
でも活躍したアカデミー派の辰野金吾(たつのきんご)、赤坂離宮を 設計した宮廷建築家の
片山東熊(かたやまとうくま)と並び称される。残念ながら妻木の作品で現存するものは
少ないが、その貴重な1つが半田赤レンガ建物なのだ。地方都市の半田の民間工場を
なぜこのような巨匠が設計したのか。不思議だ。使われたレンガの数では日本で4番目に多い
建物であること、現存数が少ない ビール工場の遺跡であること、耐震建築の先駆的
実例であることも建築物としての重要な点である。5重の複壁や耐火床など、安定した
湿度と温度を必要とするための特徴的な構造もみどころの1つだ。
第2は、郷土産業の遺跡。明治時代、大都市を控えた4大ビールメーカー(サッポロ
(北海道)、アサヒ(大阪)、キリン(横浜)、エビス(東京))に挑戦した地方都市のビール
会社、それがこの建物で作られたカブトビールである。半田の先人たちが大ビールメーカーに
立ち向かった心意気と豊富な財力と技術力を有していたことを雄弁に物語っている。
第3は、戦争の遺跡。終戦を迎える1ヶ月前の明治20年7月15日、半田市は空襲を受け
8名の死者がでたが、その際の米軍機による機銃掃射の跡が建物の北面に残されて
いる。戦争遺跡として残されているものは多くなく、戦争の悲劇を次代に伝える遺跡として
貴重な存在である。
半田赤レンガ建物は戦後日本食品化工の工場として使われてきたものの、平成6年に
閉鎖され、取り壊しが始まったが、歴史ある建物を残してほしいという要望を受け、半田市が
敷地を買い取り、建物を無償で譲り受けた。その利活用についてこれまで様々な検討が
されてきたが、いよいよこの建物を観光拠点として整備することとなり、この8月には基本
設計に対するパブリックコメントが実施された、来年度より建物の改修工事を実施し、
平成27年度には市民に常時公開される予定だ。
半田赤レンガ建物は平成14年より、毎年数回の公開が行われてきたが、工事に入るため、
このような形での公開は最後となる。この機会に、半田市のこども達にこの建物の魅力を
知ってもらい、その魅力を建物を見にきた人に伝えてもらおうという取り組みが、愛知県
国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)主催のこども文化財ガイド
事業である。8/26にその第1回講座として、まずは市の方に建物を案内してもらった。
次回9/15には教材などを使ってその魅力を学ぶとともに、ガイドの役割分担を決め、
建物公開日の9/22には子ども達自身にガイドをしてもらう予定だ。
こどもガイドは昨年始めて名古屋テレビ搭で実施し、その事業実施を担当したが、
「緊張したけど楽しかった」と言っていた子ども達の姿が印象的だった。今回はどんな
姿をみせてくれるか楽しみだ。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/handaakarenga/
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○那古野界隈の新たな拠点「yol yol(ヨルヨル)」オープン○
大規模再開発が進む名古屋駅近くにある円頓寺・那古野界隈で、観光拠点として
活動をする「yolyol(ヨルヨル)」が今年の8月にオープンした。場所はものづくり文化の道の
活動拠点「ナゴノスペース(名古屋プライムセントラルタワー1階)」で、この場所については
スペーシアメールマガジン233号(2009/6/10)で紹介している。
今年度、名古屋市の支援「商店街コミュニティにおける就業モデル創出事業」を受け、
当地域を盛り上げるため、1.ものづくり文化のみちエリア内での観光専門のガイドブックの
制作、2.クーポン・フリーペーパーの制作、3.スマートフォンアプリの制作、4.まち歩きを
パッケージ化させて周辺ホテルとの連携を行う予定とのこと。
先日、メンバーの打合せに立ち合わせてもらったが、観光拠点としての活動をする一方で
日々の商店街での活動も進めていくとともに、市の支援は来年3月までだが、この事業での
活動成果を活かして来年度以降も活動していくことを模索していくという。
名称の「yol」とはトルコ語で道・方法の意味で、日本語の”寄る”にもひっかけたとのこと。
新たな活動拠点のyolyolに、ぜひ足を運んでいただきたい。
(浅野健)
→関連ホームページ
http://ameblo.jp/nagonospace-yolyol/entry-11589281021.html
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・本日より名古屋都市センター11階(名古屋市中区金山)にて、まちづくり広場・東海2013
(企画:日本建築学会東海支部都市計画委員会)が開催されています。まちづくりに
関わる様々な団体を紹介するパネル展示がされ、弊社に関わりのある団体も幾つか
出展されています。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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URL http://www.spacia.co.jp/
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