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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第342号]2013/8/22□    □配信数 737□

スペーシア・メールマガジンの第342号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・古民家空き家で子育て親子・多世代交流サロン/愛知県美浜町
 ◆住まい・まちづくりコラム◆
 ・GPS技術のまちづくりへの可能性
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○古民家空き家で子育て親子・多世代交流サロン/愛知県美浜町○

 当メルマガ第338号(2013.6.26)で空き家活用実験「お掃除ワークショップ」(今年度第1回)
についてご紹介した美浜町での「空き家活用プロジェクト」。先日、第2回・第3回目の
空き家活用実験が開催された。前回の「お掃除ワークショップ」は今年度の初回という
ことで、プロジェクトに関わる関係者・メンバーが互いに知り合い、古民家空き家の魅力や
地域の特徴を知り理解を深める機会として実施された。今回は、地域の方が古民家の
魅力について知り理解を深める機会になることを目指して、第2回は子育て中の親と
その子どもを対象にした「子育て親子対象サロン」を、第3回は地域の高齢者と小学生を
対象にした「多世代交流サロン」を開催した。
 「子育て親子対象サロン」は、地域で活動している子育てサークルの親子約20名(子どもは
0歳児〜未就学児)と日本福祉大学の学生約20名が参加し、子育てサークルの定例
活動の場としての活用を試みた。初め緊張していた子どもたちも、大学生のお兄さん
お姉さんと一緒におままごとや積木などで遊ぶうちに緊張も解れて楽しんでいた。
子ども達が慣れてくると、お庭へ出て探検やかけっこも楽しんだ。庭でかけっこをする
といった楽しみ方は広大な敷地に建つ古民家ならではと言える。参加したお母さんからは、
「普段遊んでいる公民館とは違う雰囲気でよかった。」「また来年もこの場所で実施
できたら。」といった感想が聞かれた。
 「多世代交流サロン」は、地域の高齢者と小学生高学年の子どもを対象に、日本福祉
大学の学生も関わることで、多世代が楽しく触れ合える場としての活用を試みた。当日は
高齢者約10名、子ども約10名、大学生約35名、事務局や取材記者などを含めて総勢
70名が参加。企画運営は日福大児玉研究室が担当し、高齢者・小学生・大学生混合で
4グループに分かれて、お手玉やおはじき、めんこやかるたなどを使った「昔遊び」と、
‘美浜町の昔と今’と題した「クイズ大会」を行った。「昔遊び」「クイズ大会」ともに大盛り
上がりとなり、古民家中が笑顔と笑い声であふれていた。自然と高齢者・小学生・大学生が
交流している姿が印象的だったが、古民家の温かい雰囲気も手伝っていたのではないかと
思う。
 この古民家は築200年を超え、美浜町の住宅の特徴でもある鎧囲いの黒壁で建てられて
おり、この地域の景観に寄与している点からもぜひ残したいまちの資産である。存続される
ためには様々な課題をクリアしていかなければならないが、継続的な活用に向けて、まずは
こうした魅力をより大勢の地域の方々に知ってもらうことも重要である。次回の活用実験では
もう少し参加者の対象を広げて実施する方針だ。
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/mihama2/index.html

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○GPS技術のまちづくりへの可能性

 今からほぼ3年前になるが、平成22年9月、準天頂衛星初号機「みちびき」が打ち上げ
られた。これは、日本における衛星による測位精度を上げるための新たなシステムを
構築にむけた衛星である。従来のGPSでは数十メートル程度ある誤差を1メートル以下に
まで位置情報(緯度、経度、標高)の精度を高めることができるのである。
 打ち上げ後からこれまでの間、このシステムの効果を実証するための様々な実験が
行われてきた。まちづくりの分野でもいろいろあるが、ひとつは、正確な位置情報を観光に
活かし、地域の活性化に結びつけようとソフトバンクなどがスマートフォンアプリと組み
合わせた実証実験を広島や種子島、屋久島で展開中である。
 最近、スマートフォンの普及にあわせて、位置情報に観光スポットの情報などを組み
合わせた観光AR(拡張現実)を各地で導入する動きが目立っている。端末ひとつで簡単に
情報を提供でき、気軽で便利な観光ツールとして期待できるからである。弊社でもお手伝い
させていただいたことがある。
 しかし問題もあるようだ。位置情報の精度の問題である。端末が示す位置が実際の
位置とずれていることにより、本来そこでほしい情報が提供されないという問題である。
今後「みちびき」によるより正確な測位システムができあがれば、そのような問題も解消され、
より正確なARが利用可能となるだろう。ほかにもまちづくり分野では、バスロケーション
システム、登下校児の見守りシステム、災害時の情報提供などでの活用が実証されて
いる。今後も実証は続くが、ほかにも新たな可能性が考えられるのではないだろうか。
 ちなみに現在は1機体制で日本上空に衛星がある1日8時間程度しか利用できない
ため、24時間利用可能とするには計4機体制にする必要があり、そのための追加衛星の
打ち上げと運用は5年後の平成30年予定となっている。
(櫻井高志)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先日、愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会と再開発コーディネーター協会
 名古屋 Qの会の合同研究会を開催しました。講師は大塚房雄氏、2012年度に1年間、
 豊川市役所から宮城県石巻市に出向され、復興市街地再開発事業などの現場に
 関わって来られました。事業の取り組み内容だけでなく、被災地で夜遅くまで日々業務に
 関わる中での感情など様々なお話しをお聞きしました。

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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