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◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第34号]2001/10/22
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 447−−□
スペーシア・メールマガジンの第34号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・パートナーシップのまちづくりシンポジウム in能楽堂
◆名古屋まちづくり情報◆
・ITを利用した産地活性化にむけて、はじめの半歩?
◆視察レポート◆
・しんゆりアート市
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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◎ パートナーシップのまちづくりシンポジウム in能楽堂
◎
「市民と行政のパートナーシップを推進するために」
と き:平成13年11月12日(月)13:20〜17:00
ところ:名古屋能楽堂
主 催:名古屋市
名古屋市16区では、市民のみなさまとともに、それぞれに「特色ある区づくり推進
事業」を展開しています。 市民のみなさまとのパートナーシップにより事業展開し
ていくためには、担当する職員のまちづくりに対する理解を深め、一人ひとりの力量
を高めていくことが不可欠です。そこで「パートナーシップのまちづくり研修会」を
開催し、スキルアップを目指しています。研修会の一環として、市民公開シンポジウ
ムを、能楽堂にて開催いたします。基調講演には、千葉大学の延藤安弘先生をお招き
し、スライドを用いてこれまでに先生の関わったまちづくりを紹介していただきま
す。そして後半のパネルディスカッションでは、市民と行政のパートナーシップにお
ける現状と課題、そのなかから推進するために何をすべきか、その結果どのような未
来を展望できるのかなど、多彩なパネリストとともに探っていきます。入場は無料、
美しい能楽堂も併せてお楽しみください。
→詳細はこちらのホームページからご覧下さい。
素敵な区づくりにみんなでチャレンジ!みんちゃれ
http://nagoyanet.ne.jp/minchalle/
〜スペーシア 竹内 郁〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ ITを利用した産地活性化にむけて、はじめの半歩? ○
〜岐阜陶磁器協同工業組合の取り組み〜
岐阜県陶磁器工業協同組合(以下、岐工連)が美濃の産地活性化に向けて、ITを活用
しようと奮闘している。14の組合で成り立っている美濃焼産地を一致団結させ、新しい
イメージをつくり、活路を開拓していこうとする試みである。
元来、美濃焼とは市之倉・下石・駄知など、一つの地域が滋賀の信楽焼ぐらいの規模で
ある14の地域から成り立っている。言ってみれば、14の中規模産地が、一つの大きな
産地としできているのである。これまで、大量生産路線を歩んできた美濃焼は、陶磁器業
界のなかではマスプロの美濃焼として知られている。常滑焼なら急須、信楽焼なら狸の置
物などという風に、何らかのイメージが浮かぶが、美濃焼としてピンとくるものはあまり
ないのではないだろうか、つまり産地としての顔を持たないのが美濃焼の特徴なのである
。
今回、岐工連が業界IT化に向けて立ち上げた、委員会への各組合からの参加者は、そ
れなりの意識を持った人たちであり、産地の将来を見据えしっかりとした考えを持ってい
る。しかしながら、それぞれの提案は、各組合・地域の環境の違いもあり異なっている。
組合が、オンラインにつながっているパソコンを所有していないところもある。いますぐ
に、インフラを整えることも非常に難しい。環境が整わない状況のなかで、美濃焼全体が
大きな一つの会社となって、第一歩を踏み出すことは困難である。
現在、岐工連のホームページを立ち上げる計画のもと、委員会でコンテンツを考えてい
る。一体なにができるのか、IT化計画という大儀名文のもと、少し焦りもあるが、莫大
な予算がかかることは現時点では必要ない。それよりも、産地の人間が容易に参加しやす
いコンテンツづくりを目指して欲しい、産地下の600社以上ある各メーカーの、日替わり
での紹介やコラムがあっても充分に面白い。
これまでに、岐工連の音頭のもと、美濃焼のイベントや交流会は行われてきているが、
将来へ向けての、あるひとつの方向性を持った企画や事業は、あまり行われてこなかった
のが現実だ。今回、14の組合が足並みを揃えて、一つの共同のホームページづくりをす
ることは、非常に意義がある。10年後を視野に入れたベクトルを、ここからスタートさ
せるには大切なことである。
産地全体にインフラ設備が整い、みなにITに関する知識と技術が付いてきたときに、
岐工連のサイトが美濃焼のオフィシャルな入り口となる。そして、モノの流れを活発化す
ることが最終的な目的だ。衰退している産地が先端技術を駆使して、大きな一歩を踏み出
すとは言えないが、将来の繁栄のための、小さな半歩を踏み出すチャンスは充分にある。
ビジョンつくりとして関わっている以上、これから産地に必用な、確実なベクトルを示し
たいと考えている。 (藤沢 徹)
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◆視察レポート◆−まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ しんゆりアート市 ○
川崎市、小田急新百合ヶ丘駅周辺地域を中心に9月29日から展開されていた「しんゆり
芸術フェスティバル」の最後のイベントである「しんゆりアート市」が10月14日に行われ
た。駅南口ペデストリアンデッキ上の21のテントブース。そこで、芸術家やアマチュアに
よる陶芸、ガラス細工、竹細工、パッチワークなど様々な分野での個性的なアート作品や
アート性をもった日常生活用品の制作実演、作品展示・販売がされている。
今年で7回目。ブース数は最盛期に比べ減っているとのことであるが、買物客や作品を
楽しむ人で大いに賑わっていた。また、多くのブースでは、体験コーナーがあり、子供か
ら大人までが楽しそうに作品づくりに取り組む光景が見られた。
公共デッキを利用するため、ブース出店者は若干の使用料が必要となる。制作指導にあ
たっている専門家のブースでは、自分が開いている教室のPR活動も兼ね、作品の展示・
体験コーナーのみのものもあるが、作品を販売しているブースでは、それなりの売り上げ
が確保できているようだ。
アマチュアのブースでは、「自分たちの楽しみで制作した作品が売れることがうれし
い。」「作品を作っても家庭内に長く置くスペースがない。販売できれば、また作ること
ができ、楽しめる。少しでも材料費の足しになればありがたい。」と評価が高い。私の知
る限りでも、若手芸術家やアマチュアで、制作した作品の処置に困っている人は多い。
名古屋市でも社会教育センター等のイベントで、各種教室参加者の作品の展示・販売を
行っているケースは見られる。しかし、「しんゆりアート市」のように、古来から受け継
がれている「まちなかの市」の精神を生かし、生産する消費者の余剰品を人々との交流を
通して市場に提供する試みは、アルビン・トフラーが唱えたプロシューマーの時代、消費
者の手作りや創造性志向に対応した潜在需要の掘り起こしであり、まちづくりで今日、話
題となっているコミュニティビジネスの構築を考える上での一つのヒントになるのではな
いだろうか。 (浅野 泰樹)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/sinyuri.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp
へ
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・今回は2名の方から前号の記事に対するメールをいただきました。
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> さて、自分の知恵の無さをモダニズムのせいにしていても建替えは進んでいってしま
> う
> ので、まずはできる事から始めよう。今回は全体ではなく、通りを挟んでの1〜2街区
> 、
> 10戸程度の街並みづくりをすることになった。成り行き上そうなったのだが、少しの期
> 待
> もある。全体で行なう統一は不自然に画一的で味気の無い景観になりかちである。だか
> ら、小さな単位で少しずつ違う統一を行ない、全体では緩やかな秩序を形成しようとい
> う
> 作戦である。これがどうなるかは今のところ模索中であるが、なんとかうまい着地点を
> 見
> つけよう。 (堀内研自)
>
西陣の佐野です。配信いつもありがとうございます。
上記の意見は賛成です。小さな単位で行うことができるまでの過程が知りたいですね。
全体ではできなかったが、小さい範囲で可能になったストーリーというか説得の方法
とか、聞いてみたいです。
そして、どのようなものが建設されるかにもよりますが、他の部分と違う特徴を持っ
ているということで、結果が楽しみです。(もっともどういう店なのか中身も大切で
すが)
訪れる人にとって、どちらがいい感じなのか、後々わかるでしょうし、テストケース
になりますね。
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> ◆視察レポート◆−まちづくりに参考になるものを紹介−
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> ○ 欧州での風景〜歴史的建造物の保存と活用 ○
>
カーディフに来られたようですね。
何処を見られたのでしょうか?
残念ながら文章から察することはできませんでした。
住戸内の改装は好きにします。むしろそれが楽しみです。
しかし、外観の改造や増築は厳しくチェックが入ります。
私も、昨年斜め裏の住宅の改造に関して役所から手紙をもらいました。
役所に行くといわゆる建築図面が用意してあり、意見を書き込むようになっていまし
た。
既に多くの人が意見を書き込んでいました。
基本的には、隣保の環境やプライバシーが守れるように増改築をコントロール
しておく意見でした。
日本もこのようなシステムを導入すれば良いと思います。
では。
OKAMOTO Yoshihiro,Ph.D.
岡本 祥浩
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・秋はまちづくりイベントまっさかり。いろんな行事が連続します。いろいろ参加したい
けど体は1つ。やることは増えるし…。年度末とは違った忙しさの時期といえそうで
す。
・発行が1日遅れてしまいました。原稿は揃っており、発信すればよいだけだったので
すが、他のパソコントラブルに気をとられ、忘れておりました。最近もの忘れがひどく
て…。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
〒460-0034 名古屋市中区栄5-16-14 新東陽ビル5F
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
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