スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第338号]2013/6/26□ □配信数 736□
スペーシア・メールマガジンの第338号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・都市住宅学会中部支部 第1回研究交流会
「住民主体による地域づくり〜三重県名張市の事例から」
◆名古屋まちづくり情報◆
・古民家空き家でお掃除ワークショップ/愛知県美浜町
◆住まい・まちづくりコラム◆
・文化財建造物の保存活用をめざした連携の広がり
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○都市住宅学会中部支部 第1回研究交流会○
「住民主体による地域づくり〜三重県名張市の事例から」
【日時】2013年7月6日(土)15:00〜17:00
【場所】名城大学天白キャンパス 図書館本館視聴覚室(地下1階)
<地下鉄鶴舞線塩釜口下車>名古屋市天白区塩釜口1丁目501番地
【講師】松浦健治郎 先生(三重大学大学院工学研究科建築学専攻助教)
「住民主体による地域づくり〜三重県名張市の事例から」
【参加費】無料(どなた様もご参加いただけます。気軽にご参加ください。)
【講演概要】
市町村合併の進展と共に都市内分権の動きが広がっています。すなわち、
基礎自治体の中に住民自治組織をつくり、基礎自治体の権限や財源を
住民自治組織に委譲する動きです。住民に身近な生活環境の計画を
住民主体で策定し、その実現に向けて具体的な事業を住民主体で実践
していく。このような「住民主体による地域づくり」について、名張市の
「夢づくり地域予算制度」を例に挙げて解説します。
【参加申し込み】下記から申込書をダウンロードし、メールもしくはFAXにてお申込みください。
http://www.uhs.gr.jp/chubu/kiroku/2013/130706/130706.pdf
〜スペーシア・喜田〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○古民家空き家でお掃除ワークショップ/愛知県美浜町○
昨年度から取り組んでいる美浜町での「空き家活用プロジェクト」。今年度も引き続き
日本福祉大学と連携し、昨年と同じ古民家を活用して実施されることとなり、先日、
「お掃除ワークショップ」と題した1回目が開催された。日本福祉大学の吉村研究室が
企画し、総勢約40名の日本福祉大学の学生が参加した。(昨年の取り組みについては、
当メルマガ第323号(2012.11.19)に掲載)
新年度に入り学生メンバーが変わったこともあり、初回はお掃除ワークショップを
通じてプロジェクトに関わる関係者・メンバーが互いに知り合うとともに、古民家空き家の
魅力や美浜町の民家の特徴でもある鎧囲いの家など地域への理解を深める機会とした。
当日は午前から古民家に集まりグループに分かれて庭や室内の掃除を行った。敷地
面積は約1,000uと広大で草取りだけでも一苦労であったが、学生の力で見違えるほど
美しくなった。参加した学生も掃除を通じて古民家の雰囲気を楽しんでいるようであった。
午後からは、古民家の魅力やまちの特徴について学ぼうと、美浜町文化財保護委員会の
委員を招いて美浜町の歴史や美浜町特有の鎧囲いの民家についてお話をいただいた。
また、今回は周辺地区の区長さんにもご参加いただき、地域の魅力となり得る古民家の
存在や保存・活用に向けた取り組みを知っていただく機会にもなった。
今年度は全4回の活用実験を予定しており、7月には子育てサークルを対象にした
子育てサロン、小学生と高齢者と大学生がふれあう多世代交流サロンが、秋には日本
福祉大学の災害ボランティアセンターによる企画が予定されている。継続的な活用に
向けて、今年度は回数を増やし、地域のグループや地域住民に働きかけて活用に関わる
人を増やしながら進めていく方針だ。どういった面白い取り組みになるのか、今年度
残りの活用実験も楽しみである。
(喜田祥子)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/mihama/
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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○文化財建造物の保存活用をめざした連携の広がり○
愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)の第3回総会が
6/22に開催された。これまでの総会が近代的ビルの一室で行われたのに対し、今回は
登録有形文化財である名古屋陶磁器会館のホールを借用。また、総会、講演会終了後に
茶話会と銘打ち、各地から持ち寄ったお酒やお菓子をつまみながら交流を深めた。
所有者をはじめ、文化財の保存活用に関わる専門家であるあいちヘリテージマネージャーや
なごや歴まちびと、さらに京都登文会からも出席いただき、文化財の保存活用に関わる
連携の広がりを感じる場となった。
府県単位の登録文化財の所有者の会は、大阪府で2005年に設立されたのを皮切りに
京都府、秋田県につぐ4番目。この3月には和歌山県でも設立され、兵庫県でも設立の
動きがあると聞く。
愛知登文会の事務局のお手伝いとして他県の動向を調べる中で、京都登文会の総会が
6/8に開催されることを知り、登文会会長とともに参加させていただいた。会場は同志社
大学。ここには5つの重要文化財と5つの登録有形文化財があり、少し離れた場所に京都市
指定文化財「新島旧邸」もある。これら文化財の紹介とともに大河ドラマ「八重の桜」ゆかりの
新島旧邸の見学会も行われた。大学内にこれほどの文化財があるとは。京都の奥深さを
感じることができた。
また、文化財の保存活用の専門家であるヘリテージマネージャー養成が各地で行われ、
2003年のひょうごヘリテージ機構を皮切りに各地でヘリテージマネージャーのネットワーク
組織が作られ、昨年10月には「全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会」が設立された。
6/1にはひょうごヘリテージ機構の10年間の活動の総括を行うヘリテージマネージャー
大会が行われた。愛知登文会シンポのパネラーとしてお願いした縁でこの大会のことを
知り、参加させてもらったが、全国各地からの多数の参加者に驚いた。会場は旧神戸
生糸検査所の建物を活用して神戸市が開設したKIITOデザインクリエイティブセンター
神戸。6つの会場でそれぞれ3つ、合計17のフォーラムが行われ、各地での取り組み
報告が行われた。参加者は3つを選ぶわけだが、どのフォーラムも多くの参加があり
関心の高さが伺えた。
このような3つの総会・大会に参加することができ、文化財建造物の保存活用に対する
関心の高まり、連携の広がりを感じることができたが、一方でまだまだ課題は多いことも
実感した。当然のことながら、文化財の保存活用にあたっては維持管理や補修が大きな
問題で、その費用捻出に所有者の方々は苦労されている。残したいという強い思いが
あっても何ともできないというのが現状であり、そのような所有者の思いに応えた活動に
なっているかという点だ。文化財を活用しながら保存する制度として創設された登録制度が、
保存を重視するあまりに活用の足かせになっている事例もあるようだ。所有者の会として、
そんな所有者の思いを集約し、反映させていくことも重要な使命だろう。この視点も忘れずに
愛知登文会の活動支援をしていきたいと思う。
(石田富男)
愛知登文会
http://www.aichi-tobunkai.org/
大阪登文会
http://www.culture-h.jp/tohroku-osaka/
京都登文会
http://www.kansetsu.or.jp/kyoto-touroku/
ひょうごヘリテージ機構
http://www.hyogo-heritage.org/
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・都市の住環境に関する情報を収集していたところ、東洋経済新報社が毎年発表している
「住みよさランキング」について、最近発表された2013年の順位は、愛知県から全国
上位10位に長久手市、みよし市の2都市がランクイン。安心度、利便度、快適度、
富裕度、住居水準、充実度という5つの観点について、これらに関連する14の統計データ
を分析しての結果とのこと。居住地として選択する人が多い2都市の実態をみて、この
ランクインに納得させられました。(T.A)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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