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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)    □[第333号]2013/4/16□  □配信数 809□

スペーシア・メールマガジンの第333号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・都市住宅学会中部支部講演会「まちなかと郊外‐都市居住の今とこれから‐」
 ・名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻建築学コース
  パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校
  2013 年度合同建築・都市設計ワークショップ
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・大きく変貌する太田川駅周辺 /東海市 
 ◆視察レポート◆
 ・高岡市 山町・金屋町視察
  (愛知登文会 文化財建造物保存・活用講座にて)
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○都市住宅学会中部支部講演会「まちなかと郊外‐都市居住の今とこれから‐」○

【日時】2013年4月27日(土) 15:00〜16:30
  (なお、都市住宅学会中部支部総会14:00〜の後に講演会を行います)
  14:45〜支部の住宅市場研究会の部会報告を行いますが、
  ここからは会員以外の方もご参加いただけます。ぜひご参加ください。

【場所】名城大学図書館本館視聴覚室(地下1階)天白キャンパス
      (地下鉄鶴舞線塩釜口下車)名古屋市天白区塩釜口1丁目501番地

【講師】森本 信明氏(近畿大学・元教授)
     「まちなかと郊外‐都市居住の今とこれから‐」

【参加費】無料
【定員】100名
【参加申し込み】下記から申込書をダウンロードし、メールもしくはFAXにて送付ください
          (詳細は申込書をご覧ください)
 http://www.uhs.gr.jp/chubu/kiroku/2013/130427/130427.pdf

〜スペーシア・喜田〜

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○名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻建築学コース○
 パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校
 2013 年度合同建築・都市設計ワークショップ

名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻建築学コースでは、
2013年4月29日(月)から5月3日(金)までの5日間、
名古屋大学環境総合館1階レクチャーホールを主会場として、
パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校と合同で、
「都市の活性化と減災に向けた駅を中心とする市街地の再整備」
について調査・提案する建築・都市設計ワークショップを開催します。

本ワークショップは、パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校
の大学院生(11 名)及び名古屋大学建築学コースの大学院生を対象とする
ものですが、成果発表会は一般公開しますので、是非、ご来場下さい。

日  時:2013年5月3日(金) 16:30-18:00(開場:16:00)
場  所:名古屋大学環境総合館1階レクチャーホール
     http://www.env.nagoya-u.ac.jp/contact/map.html
使用言語:英語(通訳なし)
問合先 :名古屋大学大学院環境学研究科 村山顕人
     E-mail:urbanplanning.nu@gmail.com
その他:参加無料、事前申込不要

〜名古屋大学大学院准教授・小松尚様より情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○大きく変貌する太田川駅周辺 /東海市○

 建築学会東海支部都市計画委員会恒例の春の交流会で東海市を訪れた。太田川駅の
高架化が2011年12月に完了し、名鉄線に乗車していると太田川駅周辺の変貌が目に
入る。以前と様変わりした様子に一度じっくりと現地をみて話を伺いたいと思っていた。
 まず、ソラト太田川3階市民交流プラザ−この施設は駅東の再開発として民間事業者に
よって開発されたもので市が床を購入したという−の会議室を借用し、美濃部副市長
から東海市の歴史を都市計画全般について、大崎専門監から中心市街地の諸事業に
ついてお話を伺う。長らく事業に関わられていただけに裏話も含め興味深いお話を聞
くことができた。

 最初、駅を降りた時に感じた「何故、こんな立派な3階建の駅舎が必要だったのか」。
利用者にとっては、名古屋行の乗り場が2階と3階に分かれており慣れないと戸惑う。
それでもあえて3階にした理由は名古屋駅から中部空港への輸送力強化のため。
そもそも一旦断念した高架化が実施されるようになったのも中部空港が常滑沖に決まった
ことが要因だという。名鉄の強いニーズがあって高架化が実現したのだ。
 土地区画整理事業、再開発事業、連続立体交差事業の3点セットで事業が進められて
いるが、大きな特徴は駅前の50m歩道だろう。駅前の贅沢な空間に驚く。もともとは
緑道として計画されていたが、都市計画道路とすることで補助が大幅に増えることから
変更されたという。この歩道はどんでん広場と名付けられ、山車などの祭や朝市、
ウィンターイルミネーションなど様々なイベント空間として活用される。
 駅西にも30m歩道があり、この突き当りに近隣公園が配置されている。そのロケーションに
目をつけたのが日本福祉大学。新設する看護学部に美浜キャンパスから経済学部、
国際福祉開発学部が移転し、2015年に東海キャンパスが開校する。大学にとっては
歩道と公園が大学のために整備されるようなもの。都市計画公園の計画変更で対応する
ものであるが、大学のニーズと地域のニーズが一致した、まちづくりの好例といえるだろう。

 このような大規模な開発事業が実施できるのも裕福な東海市だからという点もある。
中心街整備事業に投入された市費を人口で割ると1人あたり40万円を超えるようだ。
東海市の顔として生まれ変わった太田川駅周辺の豊かな公共空間を市民がいかに
使いこなすかが重要だろう。地域住民によって街なみづくりのルールも定められている
という。山車まつりなど歴史のあるまちでもある。歴史と伝統も大切にしながら、市民が
愛着を持つ新しいまちとして生まれ変わることを期待したい。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/otagawa/index.html

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○高岡市 山町・金屋町視察 (愛知登文会 文化財建造物保存・活用講座にて)○

 当メルマガの第304号や306号でもご紹介している愛知登文会(愛知県登録文化財
建造物所有者の会)主催の文化財建造物保存・活用講座で、文化遺産や歴史的建造物に
関する取り組み事例を学ぶ県外現地視察として高岡市と金沢市を訪問した。今回は、
高岡市の山町・金屋町についてご紹介したい。
 富山県の北西部に位置する高岡市は、慶長14年(1609)に前田利長により高岡城の
城下町として開かれたまちで、高岡銅器や高岡漆器など、藩政期以来の長い歴史の
中で受け継がれてきた「ものづくりの技」が脈々と息づいており、今回訪問した山町や
金屋町はそれらの伝統工芸と歴史的な町並みや歴史的建造物とが相まって、風情ある
たたずまいをみせている。
 まず山町は、土蔵造りの町家が残るまちなみが特徴的で、平成12年、市街地に約600m
続く山町筋が重伝建に選定された。山町は、明治33年(1900)の大火でまちの3割を
燃えつくしたが、復興にあたり、当時の都市防災計画にしたがって土蔵造りの町家が
建てられるようになった。中でも、「菅野家住宅」は重厚なつくりで、1階は格子戸が表に
出ているが、戸袋から鉄の扉を取り出して前のレールにはめると木部が全く表に出ない
造りになっている。火災時の延焼を防ぐ意味でこのような造りになった。大屋根の一番上の
雪割りの剣の形をした瓦や左右の鯱、鳴門の渦巻き模様の箱棟、左右の柱など、意匠
にも工夫がみられる。
 一方の金屋町は、千本格子のまちなみが特徴的で、こちらも平成24年に重伝建に
選定されている。金屋町は、前田利家が高岡開町に際し、砺波郡西部金屋から7人の
鋳物師を招き、東西50間、南北100間の土地を与え、鋳物づくりを行わせたことに始まる
高岡鋳物発祥のまちで、「鋳物師町(いもじまち)」の種別での重伝建の選定は全国初で
ある。鋳物師町ということで、金屋町には千本格子の町家以外に、大正13年に建設され
平成12年まで稼働していた国の登録有形文化財にも登録されている「旧南部鋳造所」や
「キュポラ工場跡地」など貴重な遺構が残されている。
 高岡市では、歴史まちづくり法に基づいた歴史的風致維持向上計画(歴史まちづくり計画)
を策定し、平成23年に国の認定を受けている。その中で、市内の登録有形文化財等を
歴史的風致形成建造物に指定し、その修理に対する補助金の交付を平成24年度から
実施するなど、歴史的建造物の保全に向けた取り組みが進められている。一方で、
今回訪問した金屋町では、金屋まちづくり推進協議会が設置され、協議会主導のもと
観光客を呼び込む策の一つとして新たな土産品の開発に取り組むなど、「民」による
地域の盛り上がりが感じられた。今後も高岡市の「公」「民」双方による歴史的まちなみ、
歴史的建造物の保全・活用の動向に注目していきたい。
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2013/takaoka/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先週末の明け方、携帯に緊急速報メールが届きました。いつも携帯で聞く着信音とは
 違って大きな着信音でしたが、この音が隣の家からも聞こえてき ました。しばらくして
 テレビで確認したら、淡路で大きな地震が発生したとの こと。あの阪神・淡路大震災を
 思い起こさせられました。(T.A)

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
   TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
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