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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第33号]2001/10/8
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 433−−□

 スペーシア・メールマガジンの第33号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・ 「我が家の建築・購入体験記」募集
  ◆名古屋まちづくり情報◆ 
  ・西春町・街並みづくりの悩み
  ◆視察レポート◆
   ・欧州での風景〜歴史的建造物の保存と活用 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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◎ 「我が家の建築・購入体験記」募集 ◎

 あいち☆すまい・まちづくり情報広場ではホームページ開設3周年にあたり、“住宅の
建築・購入体験記”を募集しています。絶対譲れなかったこだわりや大変だった苦労話な
ど、皆さんの体験記をどしどしお寄せください。
 応募資格は、現在お住まいになっている住宅を平成10年10月以降に建築・購入・リ
フォームした方で、愛知県内外を問いません。
 応募期間は10月28日(日)までです。
 詳しくはホームページをごらん下さい。
http://www.smile-aichi.or.jp/

 〜スペーシア 石田 富男〜

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 西春町・街並みづくりの悩み ○

 現在、愛知県西春町の駅前商店街では区画整理にともなう建替え工事が、いよいよ始ま
ろうとしている。名鉄西春駅から主要地方道である江南線までの約300mの区間、70戸以
上の建物を平成20年度までに建替える大事業である。道幅が倍になり、沿道のほとんどの
建物が建替わるので、街の景観は一変することになる。

 このため、新しく建替わる商店街を魅力のある街並みにし、商店街の活性化につながる
まちづくりの方策を検討するため、昨年度より地元商業者を中心に多くの研究会を行なっ
てきた。その中で、大きなテーマの1つであった、商店街全体での街並み統一の方針は結
局決めることができなかった。理由はさまざまあるが、1つには街並みに自然な統一感を
与えるデザインの秩序を構築できなかったという点がある。現代の建築は20世紀のモダニ
ズムを基盤としてデザインされているが、魅力のある街並みはモダニズム以前の様式建築
の集積地に多い。モダニズムは合理的で平等で自由な物を世に生み出してきたが、一方で
経済性を優先させ地域性を無くし排他的な物をも生み続けてきた。その結果が現代の都市
に見られる魅力のない景観の数々である。つまり、モダニズムというのは集合のデザイン
をする上ではあまり向いていない思想なのであるが、だからといって様式建築で街並みを
構成しても作り物になってしまうのがオチである。

 さて、自分の知恵の無さをモダニズムのせいにしていても建替えは進んでいってしまう
ので、まずはできる事から始めよう。今回は全体ではなく、通りを挟んでの1〜2街区、
10戸程度の街並みづくりをすることになった。成り行き上そうなったのだが、少しの期待
もある。全体で行なう統一は不自然に画一的で味気の無い景観になりかちである。だか
ら、小さな単位で少しずつ違う統一を行ない、全体では緩やかな秩序を形成しようという
作戦である。これがどうなるかは今のところ模索中であるが、なんとかうまい着地点を見
つけよう。        (堀内研自)

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 ◆視察レポート◆−まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 欧州での風景〜歴史的建造物の保存と活用 ○

 前号のメールマガジンの『スペーシアのこの頃』で触れた欧州の都市計画事情調査で気
になった欧州での風景について報告します。今回は、フランスとイギリスの2カ国を訪
問。例の事件の影響がどうでるか心配はしたがあまり大きな問題はなかった。

 初めてみるパリの街並みはとても美しかった。石造りによる重厚感のある建物、壁面に
は巧みな彫刻、窓には花が飾られ、一日中歩いていても飽きがこない。

 そんなパリも、長い歴史の中ではスクラップアンドビルドによる街づくりがもてはやさ
れていた時代もあったという。しかし、旧い建物への歴史的価値を見出す動きが高まり、
その保存と利用が進められている。その代表とも言えるのが、オルセー美術館だろう。鉄
道駅舎を美術館に改装し、著名な芸術家の作品を数多く展示し人気の観光スポットとなっ
た。欧州の駅舎のもつあの大空間を活かしつつ落ち着いた雰囲気を醸し出している。美術
品よりも美術館そのものに興味がいくほど。

 また最近では規模が異なるが、地下鉄の地上にある駅舎や陸橋もその一つ。駅舎は、そ
の外観は残しつつ、エスカレーター等の設備を追加し利便性の向上をはかっている。

 一方、イギリスのカーディフでは、築100年以上経過しているレンガ積みの建物に今で
も人が暮らし、落ち着いた街並みが形成されていた。その建物は日本ではあまり見かけら
れない2戸1住宅で、左右対称のファサードで中央の壁を共有し、屋根には小さな煙突もあ
る。そんな住宅が通りにいくつも並んでいる。また、煉瓦造りの倉庫を活用するため、隣
接してレストランを増設し、ガラスによるデッキで連結し建物としての一体性を違和感な
く築き上げている。

 日本でも旧い建物の保存はあるが、その維持管理がいつも問題となる。ここカーディフ
でも同様で、住宅の持ち主が個々で好きな様に外壁の色などを変えてはその景観が損なわ
れるという事から、数戸がまとまって修復を希望した場合はそのその費用の多くを行政が
負担し、個人負担を軽くしている。

 今回の視察では、遠く1万キロ離れた所で行われている旧きものを残すための取り組み
についてそのその詳しい話は聞けず残念だったが、魅力的な建物と街並み形成の一部を見
る事ができたことは収穫であった。      (村井亮治)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp へ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先日、これからワークショップ方式によりまちづくりに取り組む春日井市勝川地区の住
 民の方々を名古屋市築地地区に案内させていただきました。地元の方に住民参加
 で計画づくりを行った稲荷公園(ゆめランド)をご案内していただき、勝川地区の方々
 も大きな刺激になったようです。このような出会いが新たなまちづくりにつながってく
 れればいいなあと期待しています。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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