スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) [第328号]2013/2/4□ □配信数 810□
スペーシア・メールマガジンの第328号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会 2012年度公開シンポジウム
名古屋城の魅力と本丸御殿の復元〜名古屋の新しいまちなか観光〜
・人にやさしい街づくりの推進に関する条例施行規則の一部改正(案)
パブリックコメント(愛知県)
◆名古屋まちづくり情報◆
・名古屋市営住宅での高齢者シェア居住の試み
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会 2012年度公開シンポジウム○
名古屋城の魅力と本丸御殿の復元〜名古屋の新しいまちなか観光〜
日時 平成25年2月28日(木)14:00〜16:00
場所 名古屋城能楽堂
入場無料
内容
◆話題提供
「本丸御殿復元と今後の名古屋城整備」
加藤三紀彦氏(名古屋城総合事務所整備室長)
「名古屋城と庭園文化」
野村勘治氏(野村庭園研究所)
「本丸御殿復元と新たな観光振興」
小宅一夫氏(名古屋観光コンベンションビューロー事業部長)
◆パネルディスカッション
「名古屋城の魅力と本丸御殿の復元〜名古屋の新しいまちなか観光〜」
パネリスト 加藤三紀彦氏 野村勘治氏 小宅一夫氏
コーディネーター 尾関利勝(樺n域計画建築研究所名古屋事務所)
◆申込 締切2月22日(金)
事務局宛にFAXかEメールで申込み下さい。
FAX:052-972-6832 Eメール:info@toshizoukei.co.jp
(事務局:株式会社都市造形研究所 細井)
◆主催:愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会
http://www.interq.or.jp/japan/ai-machi/
〜スペーシア・浅野健〜
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○人にやさしい街づくりの推進に関する条例施行規則の一部改正(案)○
パブリックコメント(愛知県)
愛知県で平成6年に定められた人にやさしい街づくりの推進に関する条例ですが、近年、
国の方でバリアフリー・ユニバーサルデザインに配慮して建築物や道路や公園を整備するに
あたっての基準が整備されたことを踏まえ、条例施行規則の一部を改正する案のパブリック
コメントが現在行われているそうです。
◆意見の募集期間
平成25年1月21日(月)〜2月19日(火)
→関連ホームページ
http://www.pref.aichi.jp/0000057542.html
〜スペーシア・浅野健〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○名古屋市営住宅での高齢者シェア居住の試み○
都市住宅学会中部支部の見学会で高齢者共同居住事業「ナゴヤ家ホーム」を実施
している上飯田荘(北区)を訪れ、話を聞いた。
この事業は60歳以上の高齢単身者が市営住宅の1住戸を2人または3人で共同居住する
もので、入居者の孤立死防止や高齢者の入居機会拡大への対応策として、昨年度
上飯田荘(2住戸)でモデル実施。その成果を受けて、今年度は本格実施として上飯田荘の
ほか楠荘(千種区)、中島荘(中川区)の10住戸で実施されている。
市営住宅の目的外使用でNPO等が住戸を借用し、入居者はNPO等と見守りサービス
付き入居契約を結ぶ。LDK、トイレ、風呂は共同使用で入居者が共同で使用する機器
(エアコン、テレビ、冷蔵庫等)は市が設置している。昨年度、実施したものは3DKの住戸を
改造し、南面3室としたタイプと南面2室・北面1室のタイプであったが、北面の個室は
人気がなく、今年度実施はこのタイプはない。南面3室の3人用と北面1室も共用スペース
とした2人用としている。
市営住宅への単身高齢者の応募倍率は40倍を超え、またシェア居住が広がりをみせて
いる中で、全国にも類をみない実験的取り組みとして興味深い。しかし、話を聞いてみると
いくつかの問題点もあるようだ。
1つはシェア居住が想定したようにはうまく機能していないという点。入居当初は当番制で
一緒に食事をしていたが、そのうち個室で各自が食事をとるようになったという。風呂も
各自がお湯を入れなおすので、水光熱費はシェア居住だからといって負担が減るという
ことにはなっていないようだ。
また、今年度26人の募集に対し応募は15人。応募割れとなってしまったのは、家賃が
1/3になってもそこに見守りサービス料が加算されると負担額は家賃と同額程度になって
しまい、家賃面でのシェア居住のメリットがでていないことがあげられる。サービス料が
高くなるのは、対象とする人が少ないために見守りの人件費を割るとそうなってしまう。
対象戸数が少ない中で実施している過渡期での課題ともいえそうだ。
2人タイプでは家賃は1/2なので見守りサービス料が加算されると、1住戸を借用する
よりも負担額は大きくなるが、応募は2人タイプの方が人気がある。3人タイプでは個室が
狭く荷物を置くスペースも少ないし、3人で住むことのリスクを考えると、少し高くても
2人タイプの方がよいということだろうか。
若者でシェア居住が広がっているのは、共同生活が楽しいということが背景にある
ようだが、高齢者の場合は安心とシェアによるコスト軽減といった点がポイントになり
そうだ。シェア居住に対するニーズはある。そのニーズにあったシェア居住をどのように
供給していくか。今後の名古屋市の取り組みに注目していきたい。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/nagoyakahome/index.html
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・最近、観光バリアフリーに関する講座を実施する際に使用した岡崎市図書館交流プラザが、
奇しくも今年度の愛知県の人にやさしい街づくりの受賞施設でした。バリアフリー・
ユニバーサルデザインの視点からみると、このような拠点施設が整備されることで
施設の周りの道路環境も合わせて整備されるようになっていますが、さらにその周りの
最寄駅からの歩行環境となると整備が十分ではありません。
施設だけでなくアクセスも含めたバリアフリー・ユニバーサルデザインの重要性を
改めて考えさせられました。(T.A)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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