スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第326号]2013/1/10□ □配信数 809□
2013年最初のメルマガです。本年もよろしくお願いします。
スペーシア・メールマガジンの第326号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・中心市街地活性化全国リレーシンポジウム in 岐阜市
◆名古屋まちづくり情報◆
・小学生“のんぼり”づくり体験と高校生による“まちへの想い”の発表(愛知県岩倉市)
◆図書紹介◆
・地域再生−逆境から生まれる新たな試み/香坂 玲(こうさか りょう)著
岩波ブックレットNo.851/2012.10.5発行
・日本のすんごい技術「俺たちに不可能はない!」/ドリームファクトリー研究会 編著
中経出版/2012年4月29日発行
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○中心市街地活性化全国リレーシンポジウム in 岐阜市○
岐阜市では、国との共催で、まちの『顔』でもある中心市街地、特に、買い物の場、
わくわくを楽しむ場、そして居住の場として市民の皆さまの暮らしを支えている、中心商店街の
あるべき姿・役割について考えるシンポジウムを開催いたします。
これは、本年10月に2期岐阜市中心市街地活性化基本計画がスタートしたことを契機に、
市民の皆さまに中心市街地活性化に対する取組意識を高めていただくことを狙いの一つ
としております。
つきましては、ご多忙中とは存じますが、是非ご参加いただきたくご案内申し上げます。
また、添付したチラシを活用し、お知り合いの方への周知にもご協力くださいますと幸いに
存じます。
◆日時
平成25年1月23日(水)午後1:30〜4:00
◆場所
ぎふ葵劇場(岐阜市徹明通1丁目15番地、ドン・キホーテ柳ケ瀬店8階)
◆テーマ
商店街(まち)のにぎわい創出に向けた取組 〜中心商店街のあるべき姿・役割とは〜
◆参加費
無料(事前申込が必要、先着順受付)
担当
岐阜市まちづくり推進部中心市街地活性化推進課
電話058-265-4141内線6111
※岐阜市ホームページでも本シンポジウムの開催を案内しています。
http://www.city.gifu.lg.jp/c/40131551/40131551.html
〜岐阜市中心市街地活性化推進課の辻川様から情報提供いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○小学生“のんぼり”づくり体験と高校生による“まちへの想い”の発表(愛知県岩倉市)○
岩倉市では、現在策定中の子ども行動計画の中で「子どもの居場所づくり」についての
検討が進められており、今回、小学生と高校生が参加してワークショップが開催された。
ワークショップは二日間にわたり開催され、一日目は以前当メルマガ(第317号)で
紹介した鯉のぼりを制作する旗屋「のんぼり屋」さんにご協力いただき、市内の小学生と
岩倉総合高等学校美術部に所属する生徒らが“のんぼり”を制作した。二日目は前日に
制作した “のんぼり”のお披露目会と、高校生による作品展示・“まちへの想い”の発表が
地域交流センターくすのきの家で行われた。
のんぼり制作は、ワークショップ前に一度のんぼり制作を経験している高校生が作業の
進め方や方法を小学生に指導しながら一緒に色染め作業を行った。のんぼりの柄は市の
花である“つつじ”があしらわれており、事前に高校生がデザインしたものだ。翌日、完成した
のんぼりは地域交流センターに展示され、参加した生徒・児童らが感想を発表した。
高校生からは「小学生と一つの作品に色を付けて完成できたことが嬉しい」「小学生と
ふれあう機会が少ないので楽しかった」といった感想が、小学生からも「色の塗り方を
お姉さんたちに教わることができてよかった」といった感想が聞かれた。まちの伝統文化の
体験を通じて普段接する機会の少ない年代が交流でき、双方にとってよい経験になった
のではないだろうか。
当日は、地域交流センターではのんぼりの他に、高校生がまちを歩いてみつけた“心に
のこる風景”を描いた絵に感想を添えた作品やまちの地理調査レポートなどの作品が
展示された。当日は200名を超える市民が来場し、高校生自ら自分の作品を市民に
解説する場にもなった。来場者からは「心に残る風景を見て、住んでいても知らないことが
多いことに気付いた」「生徒の感性・個性が感じられてよかった」という声が聞かれた。
高校生自身も作品づくりを通して、地域との関わりや自分達の居場所について考える
機会になったのではないだろうか。今回の取り組みをきっかけに、子どもの居場所づくりが
継続的に行われていくことを期待したい。
(喜田祥子)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2013/iwakura/
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○地域再生−逆境から生まれる新たな試み/香坂 玲(こうさか りょう)著○
岩波ブックレットNo.851/2012.10.5発行
本書は、人口減少・高齢化等を発端とする経済活動の減退が深刻化している「地方」に
おいて、自治体と住民・企業が知恵を出し合い、自然環境や伝統文化を尊重した個性的な
「まちづくり」に挑戦している地域を実地に見聞することにより、過疎・財政破綻・公害
・環境破壊等の「負の要素」を抱えた地域における「再生」に向けた取り組みを分析し
紹介している。
本書で取り上げている地域は、北は北海道夕張市から南は沖縄県恩納村にわたる
9箇所で、その内容は次の副題からも把握することができる。
・祭りと劇の似合う街−非日常というインフラ
・農業と観光の融合−有名観光地と棲み分けるしたたかな二番手戦略
・都会にビオトープの秘境を−土壌汚染浄化の苦労
・能登半島の挑戦−修学旅行で”村の共栄”を
・炭鉱の記憶−破綻からの再生をめざして
・コンビナート・クルージング−工場から公害の歴史を伝える
・サンゴ礁をめぐる葛藤−漁協職員の取り組み
・「水俣病の街」を活かすのか
・復興のために、いかに日常と向き合うか−復興横丁を歩いて
これらの取り組みからは、地域が再生するには、そこに居住して自活できる「職場」が
必要であり、そのためには需要が創出され維持される仕組みづくりが有益であることが
理解できる。具体例として、娯楽・観光を強化することにより、衰退している地域の外部から
購買層や宿泊者を確保する方策、農業・教育(公害史の啓蒙(!)を含む)を観光に結び
付ける手法などが紹介されている。その中には、農林漁業の一次産業、加工業の二次
産業、サービス業の三次産業を組み合わせた「六次産業化」の取り組みも含まれている。
「環境」を切り口とした地域活性化の知見は、日頃から再開発等に不動産の価値論を
介して関与する我々にとって、「東京」との比較において圧倒的に劣位である「地方」に
おける有効需要の創造メカニズムを示唆するものである。まちづくりに直接関与される
方々におかれても、刺激を得られる一冊であると期待し、本書を紹介するものである。
著者は、国連環境計画生物多様性条約事務局勤務後、国連大学高等研究所客員研究員、
名古屋市立大学大学院経済学研究科准教授を経て、現在は金沢大学大学院人間社会学
地域創造学類において環境教育・コミュニケーション分野を担当する准教授であり、
「生物多様性条約COP10」支援実行委員会アドバイザーを歴任している環境分野のプロである。
本書は、出版社との協議において企画され、2011年からほぼ1年をかけて現地取材を
実施してまとめられたものである。今後も持ち前の好奇心を発揮し、社会とコミットした「現場」
重視の研究活動が期待される。
〜一般財団法人日本不動産研究所東海支社の恒川雅至様から情報提供いただきました〜
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○日本のすんごい技術「俺たちに不可能はない!」/ドリームファクトリー研究会 編著○
中経出版/2012年4月29日発行
建物ではなく地盤自体を免震化する、月面にドミノ・ピザを出店させる、ロケットではなく
エレベーターで宇宙まで行くといった巨大プロジェクトが将来実現すると言われて、信じて
いただけるだろうか。いずれも、日本のゼネコンが本気で検討しているプロジェクトであり、
実現するのは無理だろうと思われた方には特に、「全部つくれるんです!」と断言している
本著を一読いただきたい。
本著には、全部で計18のプロジェクトが紹介されており、ピラミッド建設などの過去の巨大
プロジェクトについて現代工法での再現を検討する「古代編」と、今後実現を目指す巨大
プロジェクトについて現在想定できる技術での検討する「現代編・ファンタジー編・宇宙編」
との2つに大別することができる。「古代編」では、現代の建設技術をフル活用しても
クフ王型巨大ピラミッドや出雲大社本殿を再現・復元することは容易なことではなく、当時の
技術水準がいかに高かったのかを改めて感じることができる。「現代編・ファンタジー編・
宇宙編」では、図書紹介で過去にとりあげたこともある「前田建設ファンタジー営業部」を
はじめ、「大林組プロジェクトチーム」・「清水建設 シミズ・ドリームチーム」といったゼネコン
3社が、その実現に向けて工事費や工事期間なども含めた真剣な検討を行っている
プロジェクトが数多く紹介されている。冒頭にあげた以外にも、海の中にマグロの牧場を
つくったり、大陸棚の地下に工場をつくったり、月で太陽発電を行ったりなどと、どれも夢の
プロジェクトである。地震が多く、国土が狭いといった日本の抱える課題や、エネルギー
問題や人口増加問題などといった世界規模の難題の解決につながるのではないかという
希望を与えてくれ、新しい年の始まりにふさわしい一冊である。
(山崎 崇)
参考
・図書紹介「前田建設ファンタジー営業部/前田建設工業株式会社 著」
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/maedakensetu.html
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアが1年に1回発行しているラバダブの2013年版をホームページに掲載しました。
今回で16号となりました。過去15号のラバダブも振り返ることができます。
冊子はモノクロ(一部二色刷り)ですが、ホームページでは写真をカラーでみることが
できます。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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