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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第324号]2012/12/3□  □配信数 807□

スペーシア・メールマガジンの第324号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・ひとにやさしいまちづくりカフェのご案内
  ◆住まい・まちづくりコラム◆
  ・施設のバリアフリー情報の発信に向けて
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ひとにやさしいまちづくりカフェのご案内○

ひとにやさしいまちづくりに関する旬の話題を提供し、語り合う場として、
ひとにやさしいまちづくりカフェがスタート。

◆第7回 みんなの気持ちを集めた、病院らしくない南生協病院のつくりかた
『病院を「診療治療の場」のみでなく多くの人に安らぎを与える「集いの場」として、皆で
新しく創り上げた・・・』と評価され、愛知県人にやさしい街づくり賞の大賞を受賞した。
思いを形にした設計者の作法を聴く。
12月7日(金曜日) 18時から20時
講師:野崎庸之さんと廣瀬文昭さん  (株)日建設計 名古屋オフィス
会場:名古屋都市センター 14階 第1会議室
名古屋市中区金山町一目金山南ビル 金山総合駅南口
定員:30人
参加費:1000円/1回

◆月に1回程度のペースで、開催します。
1月18日 愛知のコミュニティバス事情
愛知県内の多くの市町村で、いろいろなコミュニティバスが走っている。自治体による
過疎地の足、施設巡回、廃止路線の替わり、また、住民によるものもある。乗合バス事業の
現状や運行に関する法的枠組を踏まえながら、その運行実例を見る。

2月15日 色からまちづくりを考える
私たちの生活空間は、色に囲まれている。ものにも、街にも、記憶にも、色がある。どういう
場面でどんな「色」が使われ、その役割や効果は? 「色」を通して、まちづくりを考える。

3月15日 バリアフリートイレからユニバーサルトイレ、その先にあるもの
トイレはなくてはならないもの。当事者の使い勝手アンケート調査結果とともに様々なトイレを
紹介しながら、障害者にとって、「なんとか使える」から「使いやすい」さらに、これからのトイレの
あり方を考える。

◆申込先 ひとまちネットワーク東海
TEL/FAX 052-792-1156 hitomachi@npo-jp.net

◆これまでのひとまちカフェの記録
http://www.hitomachi.npo-jp.net/03teiankenkyu/hitomachicafe/index.html

〜スペーシア・浅野健〜

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○施設のバリアフリー情報の発信に向けて○

 人々が旅行やレジャーに出かける際に、事前に目的地の情報を収集する手段として
ホームページや携帯端末等が普及し、情報を検索しやすくなっており、ハード面でも
高齢者や障害者等を含めて誰もが利用できるようにと施設のバリアフリー化が進んで
いるにもかかわらず、こうしたバリアフリー情報があまりホームページや携帯端末等で
発信されていないという現状がある。例えば、名古屋の代表的な観光名所である名古屋城に
エレベーターが整備され、天守閣の中も車いすユーザーが上がれることを知らない人も
多いのではなかろうか。
  こうした問題意識を持ち、今年度、愛知県観光コンベンション課とNPO法人ひとに
やさしいまちづくりネットワーク・東海は、愛知県の「新しい公共支援事業」のモデル事業
として、県内観光施設等のバリアフリー情報をまとめ、ホームページ「(仮称)おもてなし
愛知ポータルサイト」を立ち上げて発信していくことに取り組んでいる。
  この事業では、3つのNPO法人を中心に、観光事業者1社、愛知県が協働して実施し、
県内の約80もの観光施設等を対象に、車いすユーザー等の障害当事者と計測者が
各施設に出向き、トイレ、施設内の経路、最寄りの公共交通機関から施設までの経路
などのバリアフリーをチェックしている。その結果を今年度中にホームページにとりまとめる
予定である。事業の途中ではあるが、私が実際に訪れた中から2つの事例を紹介したい。

東谷山フルーツパーク
  名古屋市北東部の丘陵地に、農業公園として1980年4月に開園した。敷地内には熱帯
果樹温室、くだもの館等の施設があり、様々な種類の果樹園が広がる。開園後30年以上
経過し、車いすユーザー向けのトイレは後から追加工事がされたようで、施設内にある
2か所とも車いすユーザーが使うスペースとしては少し狭い(車いすユーザーが使うスペース
として、この事業での推奨は直径150cm程度)が、一応利用できる。また、高齢者や障害者の
団体等のグループも受け入れており、こうした人々の意見を取り入れて施設側が「車椅子
散策コース」を用意している。残念ながら、こうした情報は、現在はまだホームページで
発信されておらず、今後発信されていくことが望まれる。

犬山城下町
  国宝犬山城の南側に広がる城下町は、名鉄犬山駅にエレベーターが設置され、公共交通
機関でも容易に訪れることができる。近年、道路の美装化や歴史的な施設の保存・整備が
行われ、平日でも来訪者が訪れる愛知県有数の観光地となっている。リニューアル整備された
文化史料館「城とまちミュージアム」や、犬山祭りで曳かれる13台のうち4台の車山(やま)を
展示する「どんでん館」、国の登録有形文化財の「旧磯部家住宅」など、いずれもバリアフリーに
配慮されている。今後、観光協会のホームページで城下町のマップに「車いすユーザー対応
トイレ」「多目的トイレ」等の表示がされていれば、高齢者や障害者も安心して訪れることが
できる。まち全体でのバリアフリー情報の発信が望まれる。

 今後、人口の高齢化のさらなる進展や施設のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化の
進展に伴い、高齢者や障害者がレジャーや旅行に出かける機会はますます増加すると
思われる。高齢者の中にも、元気な人だけでなく何らかの疾病を抱えながらもレジャーや
旅行を楽しむ人も増えてくる。施設側が様々な来訪者を受け入れるためのツールの一つ
として、バリアフリー情報をホームページ等で発信していくことを積極的に捉えてもらえるよう、
この活動の継続を考えている。
(浅野 健)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/column/kankobf/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先日、高校生が小中学生に教えながら一つの絵の作品を完成させるワークショップに
  関わりました。大人をあまり介さず、ほとんどを子ども達だけで取り組み、子どもも大人の
  顔いろを気にせずのびのび作業していました。完成した力作を見て、いろんなことを
  考えさせられました。(T.A)

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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