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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第313号]2012/7/2□  □配信数 802□


スペーシア・メールマガジンの第313号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・緑のまちづくりフォーラム 「緑と水の活用によるまちづくり」
 ・駐車場からのまちづくり 都市再生のために(参考図書)
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・堀川遊覧と堀川のまちづくり/愛知住まいまちづくりコンサルタント協議会U-34交流会
 ◆図書紹介◆
 ・生物多様性をめざすまちづくり ニュージーランドの環境緑化
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○緑のまちづくりフォーラム 「緑と水の活用によるまちづくり」 ○
 (主催:名古屋市 協賛:社団法人 日本造園建設業協会)

 緑の保全や創出による緑豊かな美しいまちづくりについて、市民や事業者の方々
とともに考え、緑への理解を一層深めていくことを目的としたフォーラムです。

【日時】2012年7月22日(日) 13:30〜16:30 (開場 13:15)
【場所】栄ガスビル4F 401会議室

【講演1】
 「都市緑化によるまちづくり」
  大阪府立大学大学院教授 山田 宏之 さん

【講演2】
 「かわづくり×まちづくり:名古屋・堀川を中心に」
  名古屋工業大学大学院教授 秀島 栄三 さん

【定員】150名(先着順)/入場無料
【申込締切】7月18日(木)

*詳細は下記からチラシをダウンロードください。
http://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/cmsfiles/contents/0000028/28462/20120722forum.pdf

〜スペーシア・石田〜
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○「駐車場からのまちづくり 都市再生のために」/公益財団法人国際交通安全学会 編○
 学芸出版社/2012年4月15日発行

 都心部の2、3割を占める駐車場のあり方は、都市再生のための要である。にもかかわらず、
総合的・科学的に解説した本もなく、非効率な駐車場が都心を占拠している例すらある。
そこで本書では、附置義務駐車場等の法改正の動向もにらみつつ、駐車場の密度、配置、
デザインと運営管理の考え方を国内外の事例とともに紹介する。

コンテンツ
1章 駐車場からのまちづくり
2章 都心部駐車場の密度と配置とデザイン
3章 移動制約者と駐車場
4章 駐車場をめぐる日本・世界の同行
5章 これからの駐車場政策

http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-3196-6.htm
〜タウンクリエイター 松村みち子様より情報提供いただきました〜 

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○堀川遊覧と堀川のまちづくり/愛知住まいまちづくりコンサルタント協議会U-34交流会○

 先日、愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会の若手の会(概ね34歳以下で構成
されていることから「まちコンU-34」と呼んでいる)の交流会に参加し堀川遊覧を体験、
堀川の歴史・現況やまちづくりについて学ぶ機会を得た。
 堀川遊覧はサムライクルーズと呼ばれる定員20名程の屋形船に乗船し、名古屋港
から納屋橋までを周遊した。船着場は、名古屋港、納屋橋のほかに3か所あり、最長で
名古屋港から朝日橋(名古屋城)まで行くことができる。今回の納屋橋までのコースの
所要時間は1時間程であった。堀川に入るとすぐに国の登録文化財に指定されている
「名古屋港跳上橋」が見える。熱田神宮の南に位置する「宮の渡し」や「白鳥庭園」の
辺りは堀川沿いに公園やプロムナードが整備されており船内からの景観も非常に良い。
一方で、ところどころ護岸が崩壊している箇所もあったのだが、歴史を感じながら、
地上から見る風景とは少し異なる非日常空間を体験することができた。
 現在、名古屋市では「堀川まちづくり構想」の策定が進められており(現在パブコメ中)、
堀川遊覧後に名古屋市の担当課の方よりお話を伺うことができた。まちづくり構想は、
堀川周辺の歴史・文化資源や堀川にかかわる数多くの市民団体活動などの資産を
「民」「産」「学」「官」の協働によって取り組むための指針となるもので、「河川の利活用と
人材育成等の支援」「まちづくりと一体となった取り組みの推進」「連携による推進体制の
構築」などの方策が掲げられている。
 現在、納屋橋地区では「堀川納屋橋地区にぎわい事業」が進められている。これは、
納屋橋界隈の水辺空間を民間に開放してイベントやオープンカフェ等に活用してもらう
というもので、交流会当日も納屋橋のすぐ近くのレストランではオープンカフェが非常に
にぎわっており、市民が堀川を楽しむ良い空間となっていた。今回のようにじっくりと
堀川を散策した機会は初めてであったが、これを機会に今後も堀川のまちづくりに
注目していきたい。
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています。
 http://spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2012/horikawa/

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○生物多様性をめざすまちづくり ニュージーランドの環境緑化/林まゆみ著○
 学芸出版社/2010年7月30日

 本書は、環境先進国ニュージーランド(以下、NZ)の生物多様性保全につながるまちづくりの
取組みを紹介するものである。本書を読んだ第一印象は、NZと日本では生物多様性に
対する意識の高さがまったく違うということである。その意識の高さを裏付ける取組み
として次のようなまちづくり事例が詳しく紹介されている。
 ・国内すべての公園に対して、最近日本でも話題になりつつあるが、パークマネジメント
プランの策定が義務付けられ、地域コミュニティとの協働による策定とその後の利活用・
管理運営が行われている。
 ・国内各地に環境裁判所が設置され、環境と開発の訴訟を専門的に扱っている。
  例えば、国のエネルギー政策に則って整備しようとした大規模な風力発電基地が、
  地域の自然景観を破壊するということで、待ったをかけられたこともあるそうだ。
 ・各家庭のガーデニングから公園などのランドスケープに至るまで、単に緑があれば
  いいのではなく、もともと地域にあった自生種植物による緑化が奨励され、地域固有の
  自然・生態系を積極的に再生しようとしている。
 自然環境保全を進める上で、地域との協働や対話を非常に重視しているということと、
その対話の中で、もともとの地域固有の自然を見直し、再生させようという動きが活発に
行われているということが特徴的だと感じた。NZはもともと、先住民マオリ族との共生の
歴史が長く、共生するために地域社会における合意形成と協働が根付きいてきたという
背景があったそうだ。同時に、その土地本来の自然を大切にしてきたマオリの自然観を
尊重することが、生物多様性を見直す動きにつながったということもあるということだ。
 そのようなNZ特優の背景はあるにしろ、結果として、市民の身近なところにまで生物
多様性を意識した取組みが浸透し、国民のアイデンティティの形成にまで影響を与えて
いるということである。国レベルでそこまで取組みが進み、深まっている点は日本と比較
しても、とても興味深く、本書からまたNZから学ぶべき点は多いのではないかと感じた。
以上が感想である。

 一方、日本ではどうか。生物多様性は大きな社会的テーマとなってきてはいるが、
まちづくりの分野で強く語られることはまだまだ少ない。しかし世界からは生物多様性
ホットスポットとして高く評価されるとともに、それを育んできた里山の知恵も貴重な資源と
いえる。日本のまちづくりにはまだそれらが十分に活かされていないのではないだろうか、
NZを見習い、“生物多様性まちづくり”にも今後より注力しきたいものである。
(櫻井高志)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今週末に清須市内で、市誕生7周年記念イベントが行われますが、その催しの一つ
 として、弊社も関わっている清州城にて、「清洲城武将隊 桜華組」がデビューします。
 女性4人が信長、藤吉郎、犬千代の三武将と濃姫となり、これから清須市・清州城の
 PRに活躍します。
 <関連ページ>清洲城武将隊 桜華組 http://www.kiyosu-busyo.com/
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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