スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第312号]2012/6/18□ □配信数 802□
スペーシア・メールマガジンの第312号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・早稲田まちづくり国際シンポジウム2012/早稲田メイヤーズ会議2012開催
・ひとにやさしいまちづくりに関する旬の話題を提供し、語り合う場
ひとにやさしいまちづくりカフェ 2012
・「エコ モビリティ ライフ」推進表彰制度の創設及び表彰候補団体の募集について
・『テレビ塔の下で』(NHK名古屋局制作)
◆住まい・まちづくりコラム◆
・都市計画におけるバリアフリー(ユニバーサルデザイン)の課題
◆図書紹介◆
・「米山勇の名住宅鑑賞術」/米山勇 著・志岐祐一 写真
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○早稲田まちづくり国際シンポジウム2012/早稲田メイヤーズ会議2012開催○? ?
国内外、東海エリアからもパネリストが参加し、都市の緑地、里山、運河、水系などの
環境ストックを計画側面から再価値化し、その上で持続可能な都市居住を支える
共有環境(コモンズ)の在り方とその設計論を描き出す会議のご案内をいただきました。
■早稲田まちづくり国際シンポジウム2012
「生態有機都市のデザイン〜2022年への道程 自然環境との応答とコモンズの創成〜」
■早稲田メイヤーズ会議2012
「地域再生〜これまでの20年、これからの20年〜」
■開催日時:7月14日(土)?15日(日)
■会場 :早稲田大学国際会議場・井深記念ホール(東京都新宿区西早稲田1-20-14)
■参加費 :一般¥3,000 / 早稲田都市計画フォーラム会員¥2,000 / 学生無料
■申し込み:参加ご希望の方は下記ウェブまたはFAX にてお申し込み下さい
http://www.toshiforum.arch.waseda.ac.jp/sympo.html
FAX での申し込みは、氏名・連絡先・区分(会員/ 一般/ 学生)を記載の上
03-3205-2897(担当:永野)まで
■主催:早稲田まちづくり国際シンポジウム2012 実行委員会/ 早稲田都市計画フォーラム
/ 早稲田大学都市地域研究所
■お問い合わせ
早稲田大学理工学術院建築学専攻 有賀隆研究室
〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1 55N-7F-06B
FAX 03-3207-6590(担当:永野)
■プログラム概要
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第一日目【7/14(土)】
●早稲田まちづくり国際シンポジウム2012
「生態有機都市のデザイン?2022年への道程 自然環境との応答とコモンズの創成」
9時30分〜12時:趣旨説明/基調講演/主題討議
・開会挨拶 佐藤滋(早稲田大学 教授)
・趣旨説明 有賀隆(早稲田大学 教授)
・基調講演1「生態環境と人間居住の有機体としての都市デザイン」
ピーター・C・ボッセルマン(カリフォルニア大学バークレー校教授)
・基調講演2「地域環境資源を活かす持続可能な社会開発」
ジャンフランコ・フランツ(フェッラーラ大学准教授)
13時〜13時30分:招待講演
・招待講演 「復興プロセスで考える地域自然と人間居住」
北原啓司(弘前大学教授)
13時40分〜18時:パネル・ディスカッション
・セッション1「生態有機都市をつくる‐自然環境との応答と自律都市へのアプローチ‐」
パネリスト:村木美貴(千葉大学准教授)
横張真(東京大学教授)
中村晋一郎(東京大学特任助教)
北奥智規(UR都市機構)
コーディネーター:野中勝利(筑波大学教授)
・セッション2「生態有機都市を生きる ‐コモンズの創生とくらしのデザイン‐」
パネリスト:萩原喜之(中部リサイクル運動市民の会)
吉村伸一(吉村伸一流域計画室)
笠真希(デルフト工科大学研究員)
高野雅夫(名古屋大学教授)
コーディネーター:佐々木葉(早稲田大学教授)
第二日目【7/15(日)】
9時30分〜12時:総括セッション
・各セッションの報告をもとにした総合討議・提言
パネリスト:横張真 高野雅夫 村木美貴 笠真希
コメンテーター:ピーター・C・ボッセルマン
ジャンフランコ・フランツ
北原啓司(前掲)
コーディネーター:有賀隆(前掲)
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第二日目【7/15(日)】
13時〜13時40分
●早稲田メイヤーズ会議2012
「地域再生-これまでの20年、これからの20年-」
・趣旨説明 佐藤滋
・開会挨拶 森真(各務原市長)
・基調講演 神野直彦(東京大学 名誉教授)
13時50分〜17時30分:パネル・ディスカッション
・セッション1「これからの地域ガバナンス/マネジメントを展望する」
パネリスト:岡村幸四郎(川口市長)
瀬戸孝則(福島市長)
牧野光朗(飯田市長)
清原慶子(三鷹市長)
コメンテーター:後藤春彦(早稲田大学 教授)
コーディネーター:早田宰(早稲田大学 教授)
齋藤博(大東文化大学 講師)
・セッション2「地域社会が歩んできた“Two Decades”を振り返る」
パネリスト:河内山哲朗(元柳井市長)
榛村純一(元掛川市長)
土屋正忠(元武蔵野市長)
コーディネーター:田村和寿(桐蔭横浜大学 教授)
青山彰久(読売新聞 編集委員)
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〜早稲田大学教授・有賀隆様から情報提供いただきました〜
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○ひとにやさしいまちづくりに関する旬の話題を提供し、語り合う場○
ひとにやさしいまちづくりカフェ 2012
第2回
世田谷区福祉のまちづくりからユニバーサルデザイン推進まで30 年
7月6日(金曜日) 18時から20時
講師:男鹿芳則さん 世田谷区役所/日本福祉のまちづくり学会
第3回
熊本県における”ひとにやさしいまち”への取り組み
8月17日(金曜日) 18時から20時
講師:平野みどりさん 熊本県議会議員/ヒューマンネットワーク熊本
会場:名古屋都市センター14 階 第1 会議室
名古屋市中区金山町一目
金山総合駅南口金山南ビル
定員:30 人
参加費:1000 円/1 回
申込み ファクシミリ 052-792-1156
電子メールhitomachi@npo-jp.net 問合先 052-792-1156
主催:特定非営利活動法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海
http://www.hitomachi.npo-jp.net/index.html
担当:小寺岸子、鬼頭弘子、星野広美、山川博幹
〜スペーシア・浅野健〜
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○「エコ モビリティ ライフ」推進表彰制度の創設及び表彰候補団体の募集について○
今年度、「エコモビ」の一層の普及・定着を図るため、「エコ モビリティ ラ
イフ」推進表彰制度が創設されました。
■表彰の対象者
所在地が愛知県内にある企業、市町村、教育機関、NPO、地域団体等の団体
(共同実施を含む。)を対象とします。
■表彰の対象となる取組・活動
6か月以上継続して行っている「エコモビ」の推進に関する具体的な取組ま
たは「エコモビ」の実践活動を対象とします。
※営利を目的とする取組・活動については、対象となりません。
■応募の方法
本表彰制度への応募は自薦または他薦(個人による推薦も可)によるものと
し、所定の応募申請書(様式)に必要事項を記入の上、以下の提出先に郵送
(電子メールにより応募申請書)。
取組や活動の内容が分かる資料(パンフレット、写真、新聞記事の切り抜
き、活動状況の資料等)もあわせて郵送。
※ 応募申請書の電子データは、Webページからダウンロードしてください。
以下のhttp://www.pref.aichi.jp/0000051827.html
(問合せ・提出先)
あいちエコモビリティライフ推進協議会事務局
(愛知県地域振興部交通対策課)
〒460-8501 名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
TEL:052-954-6125(ダイヤルイン)
E-mail:kotsu@pref.aichi.lg.jp
■募集期間
平成24年6月12日(火)から8月13日(月)まで(必着)
平成24年11月20日(火)に開催予定の「エコ モビリティ ライフ
県民の集い 2012」で受賞団体を表彰、取組み内容の発表を行う予定。
主催 あいちエコモビリティライフ推進協議会
〜スペーシア・浅野健〜
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○『テレビ塔の下で』(NHK名古屋局制作)○
名古屋テレビ塔建設時に知り合った夫婦、それぞれの物語を軸に、
現在と過去を行き来します。
テレビ塔建設時に知り合った夫婦、それぞれの物語を軸に、
現在と過去を行き来します。
放送日 6月30日(土) NHK−FM FMシアター
22時〜22時50分
作:伊佐治弥生
演出:佐藤譲
技術:宮下弘靖
音響効果:小野寺茂樹
出演:いとうまい子 ほか
→NHK−FM FMシアター これからの放送予定のページ
http://www.nhk.or.jp/audio/prog_fm_future.html
〜栞工房 伊佐治弥生さんより情報提供いただきました〜
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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○都市計画におけるバリアフリー(ユニバーサルデザイン)の課題○
バリアフリーとは、「バリア(障壁)とフリー(開放する)」を組み合わせた言葉で、もともとは
建築等の物理的障壁をなくすることを意味していました。しかし、バリアフリーの言葉と
概念が浸透するにつれ、物理的なバリアというハードの面から、制度・意識・情報のバリアと
いったソフト面に広く波及していきました。1995年の障害者白書には、バリアフリーについて、
(1)物理的バリア、(2)制度的バリア、(3)意識のバリア、(4)情報のバリアを揚げています。
一方、ユニバーサルデザインとは、年齢・性別・国籍(言語)・能力(障害)などに関係なく、
すべての人が利用可能で有用な製品・建物・空間・環境などをデザインすることをいい、
バリアフリーが障害と切り離せないのに対して、ユニバーサルデザインは障害に言及しない
ところに違いがあります。厳密にいうとバリアフリーとユニバーサルデザインは異なる
考え方ですが、この随筆の中ではバリアフリーという言葉に統一します。
欧米では情報公開と市民の権利が長年の歴史の中で確立されていますから、障害者等
(以降「ハンディキャップ者」という。)が街なかに出かけることは当たり前の行為ですけど、
日本では明治時代以降障害者等に対して隔離政策がとられた為、ハンディキャップ者が
街なかに出かけることは稀でした。筆者が大学生の頃(昭和50年前半)、地下鉄やバスに
乗るハンディキャップ者を見たことはなく、研究実験で車椅子に乗って歩道を走行した時は、
段差や不陸が多く歩道も狭く車椅子に乗っている人には不都合な外部環境であったような
気がします。当然社会環境もハンディキャップ者に対する配慮が欠けており、公共交通等の
現場でトラブルに何度も遭遇しました。しかし、平成19年から「高齢者、障害者等の移動等の
円滑化の促進に関する法律」いわゆる「バリアフリー新法」が施行されてから、格段に
ハンディキャップ者を見かけることが多くなり、少しずつ改善されている気はします。この法律の
要点は、(1)公共交通事業等、道路管理者、路外駐車場管理者、公園管理者等の基準適合義務、
(2)特定建築物等の基準適合義務にあります。大雑把にいえば、公共空間と大規模建築物に
ハンディキャップ者が、安全で気楽に出かけられるようにすることといえます。
高速道路のサービスエリアは、混雑時に身障者用トイレ(名称が気に入らないのですが、
こう呼んでいます。)を健常者が使うという不適切な例は聞くものの、わかり易い看板と、
駐車場や便所など施設の広さと幅が確保され、適量の身障者用便所があり、参考に
なることが多いです。また名古屋市は大都市で道路や歩道も広く駐車場や公園も比較的
整備されているので、バリアフリーに対して対応が早くから行われており、ハンディキャップ者に
とって住みやすい都市であると聞いております。一方中小都市は、地域独特の整備をしている
ところもあり、大都市と比較することなく知恵と知識の使いどころです。一例を揚げれば、
富山市のライトレール、高山市の道路改修、公共トイレの整備など(誰にもやさしいまちづくり)
などがあります。
都市計画の中で、バリアフリーに関して対応するときに考慮する重要な点(ハンディキャップ者に
配慮することともいえる。)は、筆者の考えるところ、
1.移動できること・・・・・通行幅があり、段差・不陸がなく、上下移動が可能なこと
2.看板が見易いこと・・・・視認し易い色で、文字の大きさや看板高さが適当
3.公共用便所があること・・わかり易い案内看板と適当な数の便器があり、広さと幅が確保
に絞られると考えます。公共交通や道路など基盤施設と中規模以上の建築物(特に公共
建築物)は、整備すればよいという時代から、多くの市民が利用でき快適に過せる時代に
入ったといえます。
(嘱託研究員 田中清之)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://spacia.co.jp/Topic/column/tsurezure/04bf/
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○「米山勇の名住宅鑑賞術」/米山勇 著・志岐祐一 写真○
TOTO出版/2011年7月14日発行
この本は建築史家の米山氏が、17の「名住宅」を17人のゲストとともに訪れ、批評・
文章化した「住宅鑑賞ガイドの決定版」を目指してつくられたものである。その住宅に
最も造詣の深いゲスト・最高のゲストと表現されているように、有名な建築史家や建築家が
名を連ねている。
なお、この「名住宅」という言葉は一般的な言葉ではなく、本書で始めて使われる造語で
あるようだ。『建築単体で見ても造形的に素晴らしいが、それに加えて魅力ある「生活の
物語」を内包した住宅、住宅だからこそ持ち得る美質に満ちた建築作品』という定義に
なるそうだ。専門的な見地から建築としていかに素晴らしいかということはもちろんで
あるが、それよりも建築主と建築家の友情物語や、建築家が建築主に向けたメッセージ
などといった人間的なドラマが描かれていた点が非常に興味深かった。著者の友人である
写真家志岐氏によってこの本のために撮り下ろされた写真も大きく、数多く使われていて、
見ていて美しく感じた。著者とゲストから自然に出た率直な感想、素朴な意見から始まる
会話のやりとりなども面白く、読んでいただきたい一冊である。
(山崎 崇)
参考
・図書紹介「けんちく体操/チームけんちく体操 著」
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/kenchikutaisou.html
・けんちく体操ワークショップIN名古屋
http://www.spacia.co.jp/Topic/event/kenchiku-nagoya/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・静岡県内で4月に開通した新東名高速道路のSA(サービスエリア)に、先週家族を
連れて行きました。従来のSAと比べて、充実した地元のグルメやお土産、快適な空間、
さらにドッグランまでありました。既存の高速道路のSAも徐々に改善されており、
我が家でSA巡りがブームになりつつあります。(T.A)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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URL http://www.spacia.co.jp/
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