スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第309号]2012/5/7□ □配信数 800□
スペーシア・メールマガジンの第309号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会
2011年度 5月総会および記念講演
◆図書紹介◆
・ローマ法王に米を食べさせた男/高野誠鮮著
・1000%の建築 ―僕は勘違いしながら生きてきた―/谷尻 誠著
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会○
2011年度 5月総会および記念講演
日時 : 2012年5月30日(水) 13:30〜16:30
会場 : 名古屋都市センター 11階 ホール
(名古屋市中区金山町一丁目1番1号 金山南ビル)
内容 :
13:30〜14:30 総会
15:00〜16:30 記念講演(一般公開)
(予定)地震防災をテーマに 護 雅史 名古屋大学准教授のご講演
参加費 : 無料/定員 : 100名
〜スペーシア・浅野健〜
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ローマ法王に米を食べさせた男/高野誠鮮著○
講談社 2012年4月5日発行
「スーパー公務員」との異名持つ石川県羽咋市の高野誠鮮氏。その活躍については
テレビ等でも紹介され知っている人も多いと思うが、こうしてまとめられた本として読むと
その背景にある思いが伝わってくる。「UFOで町おこし」「NASAから本物のロケット購入」
「『酒が飲める女子大生』で話題作り」「神子原米のローマ法王への献上」と聞くと、その
話題性が強調されてしまうが、アイデアに留まらずそれを実現してしまうところがすごい。
「印刷物の計画書とおりには世界は動かない。でもそれは、計画書が甘いから出来ない
のではなく、実行しないから出来ない」「成功と失敗は紙一重だけど、やりとやらないとでは
雲泥の差が生じる」「先端技術というものは、人ごとだと眺めてばかりいないで、実際に
使えばいいんですよ。どう使っていいかわからない? 勉強すればいいんですよ。いじくり
回せばいいんです」・・・
気になる言葉が次々とでてくる。読み手によって関心の度合いは異なるだろうが、まちづくりに
関わるものにとって、うんうんと共感するところ、そんな手があったのかあと唸らされるとこと、
こんなことをやってみたいと思わせるところが満載である。
すでにfacebook等でも紹介されており、今更という気がしないでもないが、久々に多くの
人に読んでみてほしいと思った次第。まちづくりのドラマとして読んでみても面白い。
(石田富男)
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○1000%の建築 ―僕は勘違いしながら生きてきた―/谷尻 誠著○
株式会社エクスナレッジ/2012年3月9日
「1000%の建築」という言葉に惹かれこの本を手にした。筆者は、ソロモン流にも出演
されたことのある今注目されている若手建築家の谷尻誠氏。読み進めると、「1000%の
建築」よりも、副題の「僕は勘違いしながら生きてきた」の‘勘違い’の部分が本書の要で
あり、その部分が非常に興味深かった。
本書の中で筆者は、『「可能か、不可能か」をその時の自分の能力だけで判断するの
ではなく、まずは挑戦することによって、「可能」の限界点を少しずつ高める。(中略)なにか
新しいものや新しい考え方に出会うためには、ほんの少しでもよいので、「思い込み」や
「勘違い」という行為が必要です。』と説いている。筆者の言う‘勘違い’を簡単な言葉に
置き換えると、「既成概念を壊す」「視点を変える」「ポジティブに捉える」といったところ
だろうか。本書はその‘勘違い’について、筆者がこれまでに仕事や私生活の中で実践
してきたエピソードを含めてわかりやすく解説されている。単に建築家が語る建築の
話ではなく、建築・空間を通して様々な価値観や概念をもう一度考え直すきっかけを
与えてくれる一冊であった。
この本を最初に手に取ってパラパラとめくった時、白色の用紙の間にところどころある
黒や蛍光ピンクの用紙が目に飛び込んできた。中には、白色の用紙に少しトーンの
異なる白色の文字で文章がかかれている頁(かろうじて読める程度)があったりと、
少し驚く構成であった。読み進めていくと、それらの構成にはきちんと意味があることが
わかる。視覚からも楽しめる内容になっており、表現の豊富さにも驚かされる。コンサルの
場合も、人に伝わりやすい表現で示すということが多々求められるが、筆者のそういった
表現の捉え方も参考になる。
(喜田祥子)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今年のGWは県内に留まり、岡崎城、清州城など近場巡りで終わりました。しかし、
改めて考えると、この新緑の季節に近場の名所にじっくり滞在したことがなく、それぞれの
場所の魅力の再発見につながりました。(T.A)
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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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