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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第304号]2012/2/27□    □配信数 798□

スペーシア・メールマガジンの第304号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・公開シンポジウム 「名古屋陶磁の未来を展望する」
  ・名古屋都市再開発研究会 デザイン都市委員会 「シンポジウム」のご案内
  ◆住まい・まちづくりコラム◆
  ・岐阜県における近代建築01(旧岐阜県庁舎)
  ◆視察レポート◆
  ・東京都台東区谷中のまちとまちづくり(愛知登文会 保存・活用講座視察会にて)
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○公開シンポジウム 「名古屋陶磁の未来を展望する」○

◆日時 3月10日 (土)午後1時〜4時(受付 12時30分〜)
◆場所 金城学院高校榮光館(東区白壁4丁 目64)
◆内容 
  開運なんでも鑑定団にも出演している大熊敏之さんによる基調講演と、名古屋陶磁や
  文化のみちについてのパネルディスカッション。先着400人 無料

基調講演 
  大熊敏之氏(富山大学准教授)
トークセッション 
  河村たかし氏(名古屋市長)
  政野弘幸氏(中日新聞社会事業部)
  鶴本花織氏(名古屋外国語大学)
  長屋頼子氏(金城学院高等学校)
  佐池秀明氏(名古屋陶磁器会館)
  古池嘉和氏(実行委員会会長)

◆主催 名古屋文化遺産活用実行委員会
◆後援 名古屋市・名古屋市教育委員会

文化庁「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」

■申込はファックス・Eメー ルで
  名古屋陶磁器会館(http://nagoya-toujikikaikan.org/) まで
  電話 052-935-7481/FAX 052-935−9592
  Eメール:pottery@nagoya-toujikikaikan.org

〜名古屋市住宅都市局・矢野様より情報提供いただきました〜

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○名古屋都市再開発研究会 デザイン都市委員会 「シンポジウム」のご案内○

 クリエイティブ・デザインシティとしての今後の方向性を検討するために、シンポジウ
ムを下記の通り開催いたします。
  デザイン都市なごやの未来について、一緒に考えてみませんか?

1.日 程 平成24年3月6日(火) 14:30〜17:00
2.場 所 ホテル名古屋ガーデンパレス 2階「翼」
        〒460-0003 名古屋市中区錦3-11-13
        http://www.hotelgp-nagoya.com/index.html

3.内 容 
◆基調講演
  『デザイン都市なごやとしてのこれからのまちづくり戦略』
  講師
  ・東北大学大学院工学研究科 教授 五十嵐太郎 氏
    ☆ あいちトリエンナーレ2013 芸術監督
◆パネルディスカッション
  『わたしたちが描く、デザイン都市なごやの未来』
  コーディネーター
  ・名古屋工業大学大学院工学研究科 准教授 北川 啓介 氏
  パネリスト
  ・東北大学大学院工学研究科 教授 五十嵐太郎 氏
  ・(株)国際デザインセンター 海外ネットワークディレクター  江坂恵里子 氏
  ・小説家・愛知淑徳大学 准教授 諏訪 哲史 氏
    ☆ 平成19年「アサッテの人」で芥川龍之介賞受賞

4.参加費 無料

5.お申込 「ご所属(会社・学校名と役職)」「お名前」「電話番号」をご記入の上、
  ota@nagoya-cci.or.jpまでご送信ください。〆:3月2日(金)

主催/名古屋都市再開発研究会 デザイン都市委員会
事務局:名古屋商工会議所 産業振興部 街づくり振興G 太田
     〒460-8422 名古屋市中区栄2-10-19
     TEL 052-223-5733  E-mail ota@nagoya-cci.or.jp

〜名古屋商工会議所 産業振興部・太田様より情報提供いただきました〜

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○岐阜県における近代建築01(旧岐阜県庁舎)○

 平成22年6月に、日本建築学会東海支部岐阜支所が主催する「旧岐阜県庁舎保存
活用計画展」が開催されました。一般市民の参加もさることながら、NPO法人トラスト
岐阜も参加意向を表明し、私が代表して参加することになりました。その後数回にわたり
建築学会、岐阜大学、JIA、建築士会、NPO法人等が協議を重ね、ワークショップや
イベント等を行うことにより、旧岐阜県庁の存在価値を高め、県民に認知してもらうよう
活動を始めました。その一環でホームページも開設し、活動団体を「イカス旧岐阜県庁の会」
と命名し、広報普及に尽力しました。
  旧岐阜県庁の特徴を概略すると、大正末期に完成した近代建築で設計は岐阜県営繕課、
顧問として「矢橋賢吉(大蔵省営繕局技師)」と「佐野利器(東京大学教授)」が加わっています。
内部ホールと階段には岐阜県産大理石を利用し、ホール窓には岐阜県ゆかりの風景を
描いたステンドグラス、旧正庁のデザインなど現在では復元することが不可能な建造物です。
また佐野利器が加わったことにより、耐震設計の震度法設計理論が活かされていると
いわれています。
  イカス旧岐阜県庁の会の活動を記すと、下記のとおりです。
平成22年6月6日〜13日;旧岐阜県庁舎保存活用計画展+講演会[てつめいギャラリー]
                 (日本建築学会岐阜支所主催)
7月11日(日);旧岐阜県庁舎保存活用計画展示[てつめいギャラリー]
         (岐阜県建築士会主催;ぎふ建築士の日・フェスティバル)
7月23日(金);ワークショップ(柳ヶ瀬あい愛ステーション)
          「旧岐阜県庁舎、残そう活かそう楽しもう パートT」
9月 5日(日);コンサート及びワークショップ(総合庁舎玄関、中央青少年会館)
         「旧岐阜県庁舎、残そう活かそう楽しもう パートU」
10月14日(木);旧岐阜県庁舎見学会(イカス(旧)県庁舎の会主催)
10月30日(土);(仮称)旧県庁舎等の近代建築に関する講演会
           (京都工芸繊維大学 教授 石田 潤一郎)
平成23年5月14日;近代建築シンポジウム[てつめいギャラリー]
6月11日(土);講演&ジャズ・コンサート[総合庁舎ポーチ]

 以上の活動を通じて、平成23年5月以降、旧岐阜県庁舎は全面的に保存されることは
困難なものの、正面の建造物は保存されることになりました。今後は一般県民を巻き
込んで、保存と活用方法を提案・模索し、長く維持できることが必要です。
(嘱託研究員・田中清之)

イカス旧岐阜県庁ホームページ
http://ikasu-gifu.jugem.jp/

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/column/tsurezure/02gihukindai/

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○東京都台東区谷中のまちとまちづくり(愛知登文会 保存・活用講座視察会にて)○

 昨年12月19日配信(第299号)の本メルマガで、愛知登文会(愛知県登録文化財建造物
所有者の会)が開催する保存・活用講座の一環で大阪登文会の活動と府内登録文化財の
視察についてご紹介したが、同講座で東京都台東区の谷中のまちを訪れる機会があった
のでご紹介したい。
  谷中はJR上野駅の北側(JR日暮里駅・鶯谷駅の西側)に位置している。周辺には東京
芸術大学や上野動物園、谷中霊園がある。今回の視察では、谷中界隈とその周辺の
生活文化の保全・活用・支援を行っているNPO法人たいとう歴史都市研究会の方々に
まちを案内いただいた。
  研究会では、現在、明治40年に建設され国登録有形文化財建造物でもある「市田邸」、
彫刻家・平櫛田中氏の住宅兼アトリエであった「旧平櫛田中邸アトリエ」、大正に建設された
「カヤバ珈琲」、大正8年に建設された町屋「間間間(さんけんま)」の4軒の伝統的建物の
維持管理、保全に向けた活用が行われている。大阪を視察した際にも感じたことだが、
これら伝統的建築の保全には、“活用”が1つキーワードになっており、方法によって様々な
可能性があると感じる。
  「市田邸」では1階の座敷部分を公開し芸術文化活動の拠点としているほか、1階の
一部分と2階は芸文の学生らのシェア居住として活用されているし、「間間間」は普段は
住宅として使用されているほか、1階の店舖部分は曜日ごとに尺八作りワークショップや
カフェ・バーなどに活用されている。「カヤバ珈琲」は昭和13年から平成18年まで続いた
地元に親しまれた喫茶店であったことから、閉店後にNPO法人たいとう歴史都市研究会が
借り受けて、一部をNPOの事務所として使用しているが、新しい運営者により「カヤバ珈琲」
を復活させている。「カヤバ珈琲」では、内装など一部は改修されているが、外観や喫茶店の
家具・食器はそのまま残され、「ルシアン(コーヒーにココアを加えたもの)」や「たまごサンド」
といった往時のメニューも再現されており、建物だけでなく地元の人々の生活の一部までもが
大切に守り継がれていた。建物ごとに、芸文の学生や若者や地元住民など場を利用する人が
異なり、活用が押しつけでなく自然体で行われている印象を受けた。無理なく谷中のまちに
関わる様々な人に利用されることで、伝統的建物の保全に対する気運も広がっていくのでは
ないかと期待できる。
  今回、日暮里駅から上野駅に向かって谷中のまちなかを散策したが、まちなかには今回
紹介した伝統的建物以外にも、歩いているだけで趣きのある路地や和洋折衷の建物が視界に
飛び込んでくる。また、幸田露伴の代表作「五重塔」のモデルとなった天王寺(五重塔は消失)、
国の重要文化財である旧東京音楽学校奏楽堂などの見所も多いので、半日でも時間が
足りないくらいであった。まち歩きを目的に訪れるのであれば1日かけてゆっくり散策することを
お勧めしたい。そして、もし歩き疲れたらカヤバ珈琲で名物メニューの「ルシアン」を賞味しては
いかがでしょうか。
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2012/yanaka/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・ここのところ各地で行われるシンポジウム等のお誘いのメールが届きます。
  参加したいものも幾つかありますが、日にちが重なってなかなか参加できないのが
  悩みです。(T.A)

・発行日が遅くなりました。申し訳ありません。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
   http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
   TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL http://www.spacia.co.jp/
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