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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第30号]2001/8/27
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 433−−□
スペーシア・メールマガジンの第30号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・名古屋市中村青年の家平成13年度秋の講座ご案内
・サステイナブル・コミュニティ・フォーラム2001 −新・地域づくりの時代−
◆名古屋まちづくり情報◆
・ものづくり文化の道(西区)への誘い
◆施設紹介◆
・あぐりタウン げんきの郷
◆図書紹介◆
・早稲田発 ゴミが商店街を元気にした!
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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◎ 名古屋市中村青年の家平成13年度秋の講座ご案内 ◎
「災害ボランティアコーディネーター入門」
〜震災・東海豪雨から学ぶこと〜
○青年の家からのメッセージ:
近年、災害の復旧・支援に携わる災害ボランティアの活躍がしばしば
伝えられています。こうしたボランティアと、被災者・行政・関係団体との
あいだで情報収集・調整・指示などにあたる災害ボランティアコーディネ
ーターの役割はますます重要なものとなっています。
災害やボランティアについて考えることは、まちづくりについて考えるこ
とでもあります。ワークショップやフィールドワークを通して、いっしょに考
えていきませんか。ボランティア経験のない方も含め、是非ご参加くださ
い。
○講師:震災から学ぶボランティアネットの会事務局長 栗田暢之
(阪神・淡路大震災でボランティア活動をし、昨年の東海豪雨では愛知・
名古屋水害ボランティア本部本部長として、約2万人のボランティアのコ
ーディネートにあたりました。この講座は、これらの経験を十分生かした
プログラムとなっています。また、ゲスト(助言者)として、ネットの会や行
政などからも多数の方に来ていただきます。)
○期間:平成13年9月28日(金)〜12月7日(金)
[全10回。金曜日。1回だけ日曜日あり。]
○時間:18:30〜20:30(1回だけ9時〜17時)
○定員・受講資格:24名。市内在住・在勤・在学の15〜29歳(中学生除く)
○受講料・教材費・保険料:計3,040円
○場所:中村青年の家[1回だけ西枇杷島方面のフィールドワークあり]
○申込方法:往復はがきか、直接来所ください。
往復はがきに、1)災害ボランティアコーディネーター入門 2)〒住所
3)氏名 4)年齢 5)連絡先電話番号 を記入して、9月4日(火)必着。
定員に満たない場合は、9月25日(火)まで受付をしていますので、電
話でご相談ください。
○申込先:〒453−0841 名古屋市中村区稲葉地町2−20
名古屋市中村青年の家
TEL052(412)6011、FAX052(412)7156
〜名古屋市中村青年の家所長の大城純男さんから情報提供いただきました〜
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◎ サステイナブル・コミュニティ・フォーラム2001 ◎
−新・地域づくりの時代−
http://www.jca.apc.org/npa/sc-forum3.htm
■開催趣旨
リオデジャネイロで開催された、1992年の「環境と開発に関する国連会議
(地球サミット)」において、サステイナブル・デベロプメント(持続可能
な開発)という概念が採択されました。サステイナブルという概念が提起さ
れた理由は、20世紀の大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済システム
をこのまま放置すれが、有限資源の枯渇はいうまでもなく、温暖化等による
地球環境問題をより深刻化させ、ひいては人類の存続さえも危ぶまれる事態
を招きかねないという認識からでした。
2 1世紀は、まさに「環境の世紀」で、CO2の削減、再生可能エネルギーの
利用促進などによる地球温暖化防止への取り組み、また、循環型社会経済シ
ステムの構築など、環境への負荷の少ない健全な経済発展を図りながら生活
の質の向上をめざす「持続可能な社会」の実現が地球規模で求められている
のです。
そして、持続可能な社会を実現するためには、持続可能な都市を創造する
必要があり、持続可能な都市を創造するためには、身近な生活の場で展開さ
れる、住民による持続可能なコミュニティ(サステイナブル・コミュニティ、
SC)づくりが必要不可欠です。
NPO政策研究所では、関西圏のNPO、企業・経済団体、行政機関19
団体とともにサステイナブル・コミュニティ研究会を開催し、以上の問題意
識のもとに、SC像の検討、SC要件、協働型政策形成のあり方などSC推
進に向けた提言づくりに、昨年の2月から精力的に取り組んできました。
本フォーラムでは、コミュニティの現場の動きを踏まえながら、SCの実
現に向け、行政、地縁組織、NPO、企業は、いま何をすべきか、また、N
PO支援センターや専門家の役割は何かなど、SC推進へ向けた具体的なあ
り方について考えます。
皆様のご参加をお待ちしております。
■日 時:2001年9月4日(火)午後1時〜5時
■会 場:マイドームおおさか8階 研修会議室
大阪市中央区本町橋2-5(大阪商工会議所北隣)
■主 催:サステイナブル・コミュニティ研究会
特定非営利活動法人NPO政策研究所
■定 員:140名
■参加費:一般2,000円、学生1,000円(資料代含む)
■スケジュール(敬称略)
12:30 開場 1:00 開会
1:15〜2:15
基調講演「コミュニティづくりの政策化」
中田實(愛知学泉大学コミュニティ政策学部長)
2:15〜2:45 研究成果発表
「サステイナブル・コミュニティ(SC)の推進に向けて」
木原勝彬(特定非営利活動法人NPO政策研究所理事長)
2:45〜3:00 休憩
3:00〜4:30
パネルディスカッション 「サステイナブル・コミュニティの実現
に向けて」
傘木宏夫((財)公害地域再生センター(あおぞら財団)研究主任)
小林郁雄(まちづくり会社コー・プラン代表、阪神大震災復興市民
まちづくり支援ネットワーク世話人)
佐藤三郎(月見山連合自治会総務部長、西須磨まちづくり懇談会事
務局長)
中村順子(特定非営利活動法人コミュニティ・サポートセンター神
戸理事長)
コーディネーター
木原勝彬
4:30〜4:55 会場からの質問に対する応答
5:00 閉会
■お申込み:NPO政策研究所事務局まで、以下のフォームにご記入の上、
FAXもしくはE-mailにてご連絡ください。
〒630-8233 奈良市小川町13西井ビル2F
TEL 0742-20-0234 FAX 0742-20-0236
E-mail: npa@jca.apc.org
■締切り :8月28日(火)までにお申し込み下さい。
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氏名 :
所属・役職等:
住所 :
〒
TEL :
FAX :
E-mail :
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〜NPO政策研究所 木原勝彬さんから情報提供いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ ものづくり文化の道(西区)への誘い ○
名古屋には名古屋城〜白壁町・主税町・橦木町〜建中寺〜徳川園までの一体(東区)を
近世武家文化と名古屋近代化の歴史・文化を活かした「文化のみち」を整備する構想があ
る。ここはいわば消費・生活のエリアとするなら、名古屋城を中心にしてその西側には産
業・技能のエリアが広がる。
江戸時代から引き継がれた名古屋友禅、名古屋扇子の職人技、名残をとどめる四間道や
美濃路。醤油の計り売りをする小売り(山英)、明道町の駄菓子屋問屋街と菓子メーカー
(グリーンピーナッツやシトロエンソーダで有名な春日井製菓やクッピーラムネで有名な
カクダイ製菓、そのほかマコロンやマンボのメーカーも)、駄玩具問屋がある。印鑑の
シャチハタ(今は本社が移転したが)、インテリアのサンゲツもこのエリア内にある。
そして、このエリアの近代産業の象徴として産業技術記念館とノリタケがある。
産業技術記念館は旧豊田紡織本社工場を活用して、繊維機械の発達史、繊維機械から自
動車へ、そして自動車技術と生産技術、を動態展示しながら分かりやすく解説している。
手機から自動織機へ、そして最新自動織機の動態展示は、音の違い(=スピードの違い)
で生産性の違いが目(いや耳か)の当たりにできる。ここでは「モノづくりの心に出会
う、知る、体験する」をキャッチフレーズにしている。
他方、ノリタケ(正式にはノリタケ・リミテド・カンパニー)は、世界的にノリタケ
チャイナで有名である。もともと、森村組が全国の焼き物関係の職人を一同に集め、生産
拠点にした東区橦木町であるが、本格的に西洋ディナーセットを開発・製造するため、
1904年に設立したのが、このノリタケ工場(当時は日本陶器)であった。2004年には100
周年を迎えることになるが、それを記念して現在「ノリタケの森」が整備されつつある。
ここでは生地製造・画付け工程見学や画付け体験ができるクラフトセンター、オールドノ
リタケの展示したミュージアム、生き物が生息する森(ビオトープ)、レストランや
ショップなどが本年10月5日に改修あるいは新規にオープンする。
このような地域資源をネットワークして「ものづくり文化の道」(仮称)を整備してい
こうと、今西区では検討が進められている。しかし、まだ多くの人々を呼び込めるだけの
地域資源の掘り起こしや分かりやすい案内、そして地元のもてなしなどの対応が課題と
なっている。
単に旧き時代を偲ぶだけでなく、何ゆえ隆盛産業が衰退していったのか、産業として生
き残るためには何が必要かのヒントを与えてくれるのも、この「ものづくり文化の道」
(仮称)である。まさに先人達の智恵の宝庫である。
このように、名古屋城を中心に両ウィング(東と西)の「みち・道」が整ってこそ、名
古屋の歴史・文化の理解を深めることになろう。 (井沢知旦)
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◆施設紹介◆−まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ あぐりタウン げんきの郷 ○
所在地:愛知県大府市吉田町正右エ門新田 「愛知健康の森」に隣接
開 所:2000年12月23日
入場無料(温泉施設は有料) 駐車場は400台収容可能
名古屋市内から、都市高速道路、南知多道路を経由して、一時間弱。7月の照り付ける
日差しの中、「あぐりタウン げんきの郷」を訪れた。JAあいち知多の出資による「株
式会社げんきの郷」が経営・管理をしている。施設内には、農産物を生産者が直売する
ファーマーズマーケットや地元の食材を使った料理が特徴のレストラン、農産物処理加工
施設、温泉温浴施設(天然温泉)などが設けられている。
なんといっても、最大の魅力は、天然温泉「めぐみの湯」である。さらっとした無色透
明の炭酸水素塩泉で、肌がつるつるになる。露天風呂のある、大浴場が2つ(日代わりで
男風呂・女風呂となる)と、貸切にできるバリアフリーの家族風呂がある。年間20万人の
予想が、開所3ヶ月で15万人を超え、年間40万人になる可能性が出るほどの人気。仮眠・
休憩施設をつくらず、平均滞留時間を1.5時間に抑え、足ツボ・全身マッサージ(有
料)を提供するマッサージ室があるのも嬉しい。(入泉料 700円)温泉の次は、やはり
「食」。四季の野菜を生かした食彩処「だんらん亭」での食事や、加工施設「できたて
館」のシャーベットやパンが人気のようである。この「できたて館」は女性ばかりの組織
で有限会社を立ち上げ、産地原料での製造にこだわっている。
めぐみの湯と並んで、収益をあげている施設ファーマーズマーケット「はなまる市」
は、生産者の名前入りの野菜や花卉、卵・乳製品など、主要25品目を常備する。一般の
スーパー利用者から見ると、かなり安く感じる。開所から半年、げんきの郷への出荷100
%の農家が、20軒以上にもなっている。またそれをみた若い世代が農業に戻りつつあ
る。確実な手ごたえを得て、「三ちゃん農業」から「家族まるごと農業」へとシフトして
いるようである。
一般消費者への憩いの提供と、地域産業の育成の双方を着実に進めていると感じた。
(竹内 郁)
→JAあぐりタウン「元気の郷」のホームページは
http://www.agritown.co.jp/
→ホームページに写真を掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/aguri.htm
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◆図書紹介◆−まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 早稲田発 ゴミが商店街を元気にした!/藤村望洋著 ○
おもしろい。今では環境のまちとして有名になった早稲田商店会の話しが大阪弁で読め
る。この前の「スーパーおやじの痛快まちづくり」(安井潤一郎著)もおもしろい本で
あったが、本書はそれ以上だ。ユニークな人たちが仕掛け人となってとりくむことが、ま
ちをおもしろくするという典型だろう。
著者の藤村氏には、昨年愛知まちコンのシンポジウムでパネラーとして参加していただ
いたのだが、たった30分で話しをしてくれというのはどだい無理な注文だった。その時に
は十分聞けなかった早稲田のまちの取り組みが全国に広がっていくあたりの話しが本著で
よくわかる。
私は、藤村氏も安井氏と同様、もともと早稲田で商売をされていた方だと思いこんでい
たのだが、ラッキーチケット回収機をきっかけに早稲田にこられたという。今では早稲田
商店会エコステーション事業部長として、また(株)商店街ネットワークの商品開発室長と
して、全国の商店街とのネットワークづくりに取り組まれている。2人の天才的詐欺師と
はよくいったものだ。エコステーション旅日記をみるとその奔走ぶりに驚かされる。
全国各地の中心市街地が停滞している中で、商店街が地域コミュニティの核として重要
な意味を持っているが、実際はそれだけの力を持っているところは少ない。全国の商店街
のネットワークがその鍵を握るような気がしている。全国の商店街の人に読んでほしい1
冊である。 (石田 富男)
→ホームページに表紙の写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/waseda.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp
へ
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・石田さんのルポ拝見しました。りんご並木は、私が飯田東中時代に手入れした想い出
の並木です。まちづくりのシンボルとして、いまなお市民の関心を集めるパワーには
驚きます。みなさんも飯田へ「おいでなんしょ」(飯田の方言で来て下さいという意
味)。
読売新聞・西村公秀
→情報としては新しいものではないですが、印象深かったので書かせていただきました。
隣接する再開発も注目しています。
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアではお盆休みはなく、各自が都合にあわせて夏休みをとることにしていま
す。休みがバラバラなので、みんなが揃うということがあまりありません。各自、どん
な夏をすごしたのでしょうか。ちなみに、私はちょうど台風がやってきた頃、家族で
沖縄に行っておりました。台風が名古屋に向かったおかげで大きな影響を受けずに
すみました。名古屋は避難勧告準備情報がでたりして大変だったようですが…。
・25日にゆめランド(名古屋市港区稲荷公園)でプランターづくりのイベントが行われ
ました。スペーシアが公園整備の手伝いをさせていただいた公園がこのような形で
どんどん利用されるのはうれしいことです。HPに写真掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/topic/yumeland-p.htm
・スペーシアホームページの「名古屋まちづくり情報」の内容が増えてきました。
見やすくするために体裁を少し変更し、さらに地域別インデックス、分野別インデッ
クスも設けました。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/index.html
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
〒460-0034 名古屋市中区栄5-16-14 新東陽ビル5F
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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