スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第285号]2011/6/6□ □配信数 772□
スペーシア・メールマガジンの第285号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・木造都市研究会「木愛の会」トークセッション-第2弾
「木造公共建築が名古屋を変える」
・かんでら門前亭「第8回笠寺寄席」
◆名古屋まちづくり情報◆
・まちは変わり〜懐かしさが新しい・駅南地区
◆図書紹介◆
・食のまちづくり 小浜発!おいしい地域力
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○木造都市研究会「木愛の会」トークセッション-第2弾○
「木造公共建築が名古屋を変える」
木愛の会では、昨年秋に「ティンバライズ建築展−都市木造のフロンティアinなごや」の
開催にあわせて、オープニング企画として、河村名古屋市長をお招きしてトークセッションを
行いましたが、その第2弾として、下記のような形でトークセッション及び懇親会を開催する
ことといたしました。みなさまのご参加をお願いいたします。
【日時】2011年6月18日(土) 16:00〜
【会場】丸美産業本社ビル
【スケジュール】
16:00〜18:00 トークセッション (丸美産業5階 会議室)
18:15〜20:00 懇親会 (丸美産業4F ラウンジ)
【ゲスト】
河村たかし 名古屋市長
【コメンテーター】
高松伸 木愛の会会長(京都大学大学院教授・建築家)
【プレゼンテーター】
鈴木賢一 名古屋市立大学大学院教授 「人と環境にやさしい木造校舎」
太幡英亮 名古屋大学大学院助教 「小規模木造建築が名古屋を変える」
【参加費】
トークセッション 無料
懇親会 1,000円 (定員50名)
【参加申込】
メールにて下記まで申し込みください。氏名、所属(勤務先、学校等)、懇親会の出欠を明記。
kiainokai@gmail.com
【主催】木造都市研究会「木愛の会」
http://www.kiainokai.net/
【後援】名古屋市、愛知県(予定)
ちらしは下記からダウンロードできます。
http://www.kiainokai.net/event/110618/kiainokai110618.pdf
なお、前回のトークセッションの内容は下記のUstreamで映像をみることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/10088627
(最初の7分40秒ぐらいは無駄な録画です。それ以降をご覧ください)
〜スペーシア・石田〜
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○かんでら門前亭「第8回笠寺寄席」○
笠寺にてまちづくり活動を行っている「かんでら門前亭」では、偶数月に1度、ちょっとした
イベントを開催しております。
今月は6月26日(日)、笠寺観音様の「6の市」に合わせ、第8回笠寺寄席を開催いたします。
また寄席の隣では「街道沿いの駄菓子屋」も開店します。
下町の活気あふれる市や、ほのぼのとした寄席を、ふらり訪ねてみませんか。皆様の
お越しをお待ちしております。
笠寺寄席の開催時間:6/26(日) 午前10時〜午後0時30分
場所:かんでらスタジオ(旧ユニー笠寺店)
名鉄「本笠寺駅」より徒歩3分、市バス「笠寺西門」より徒歩1分
参加費:無料
(可能ならば、皆様が読み終わられた本をご寄付頂けると助かります)
http://minamix.net/kandera/
〜かんでら門前亭の堀岡整さんから情報提供いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○まちは変わり〜懐かしさが新しい・駅南地区/愛知県豊橋市○
新豊橋駅やココラフロントなど新しい施設がオープンし、さらに芸術文化交流施設の
建設が進むなど大きな変化をみせている豊橋駅前大通南地区。地域の人たちが主体的に
まちづくりを進めていきたいと「豊橋駅前大通南地区まちなみデザイン会議」を立ち上げ
られたのが平成20年8月。2年半にわたる議論やアンケートやヒアリング調査、ワークショップ
での意見などを踏まえ、地域の人たちが行動を起こすための方向性を示すまちづくりビジョン
としてとりまとめられ、先日(6/1)豊橋市長に報告を行うとともに、今後の活動への支援要請が
行われた。
「まちは変わり〜懐かしさが新しい・駅南地区」はこのまちづくりビジョンのキャッチフレーズで
ある。初めてここを訪れる人は、水上ビルという独特の特徴を持つ建物に驚く。その名の
通り、水路(牟呂用水)の上に建設された建物であり、東西800mにも及ぶその姿はまちの
背骨のようにもみえる。昭和40年前後に建設された下が店舗、上が住宅という3〜5階建の
ビルであり、そこには当初から営業されている菓子、花火、玩具、雑貨といった問屋に加え、
ブティックなど若者が経営するこだわりの店が新しくオープンし、渾然一体とした魅力を
有する。この魅力を活かし、アートを通じてコミュニケーションの機会を創出していこうと、
その名も「sebone」というアートイベントも平成16年度から毎年開催されている。
多くの飲食店があるのもこのまちの特色であり、古い建物を活用した店も増えている。
地区への来街者に対するアンケートでは、年齢層によってまちに対する評価が分かれており、
若い世代ほど、「このエリアは魅力的」「歩いて楽しい」「夜のにぎわいがある」と思うものが
多い。歴史の積み重ねが生み出すレトロ感が逆に若者には新鮮に感じられるのだろう。
ビジョンではこのようなまちの特徴を活かし、5つのエリア設定を行い、まちの将来像を
描くとともに、「歩く」をテーマとしてエリアごとに「まち歩き指南」ともいえるサブテーマを
設定した。人々の交流の拠点となるような広場を生み出すとともに、まちなかを回遊させる
ような魅力をエリアごとに生み出していこうというものである。その具体的方向として、8つの
まちづくり指針を定めるとともに、5つの重点事業を設定している。さらに、まちづくりへの
思いを「まちづくり憲章」として提唱している。
このビジョン作成にあたっては、当初より豊橋技術科学大学大貝研究室が協力されて
いたが、2年目よりとりまとめのコンサルタントとして当社も関わらせていただいた。独特の
雰囲気を持つまちの魅力とともに、まちづくりに対する地域の人々の意欲が伺え、大きな
可能性を感じた。受託業務は終わったが、今年度より顧問として継続して参加させて
もらうことになった。ビジョンの実現に向け、興味深い取組みが展開されることを期待したい。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2011/toyohashi/
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○食のまちづくり 小浜発!おいしい地域力/佐藤由美著○
学芸出版社/平成22年12月10日発行
「福井県小浜市」と聞いて、2007年のアメリカ大統領選でまちをあげてバラク・オバマ氏を
応援する姿がメディアに取り上げられていた、あのフィーバーぶりを思い出される方も
多いかもしれない。本書は、その小浜市でオバマフィーバーが起こったずっと以前の
2000年から取り組まれている食を基軸にした総合的な地域振興策「食のまちづくり」に
ついて、行政主導の取組や市民の自主的な活動を中心に解説されている。
地産地消や定期市、食育、グリーンツーリズム、郷土料理の伝承など、食や農による
まちづくりは多くの地方自治体でも取り組まれているが、小浜市では「食のまちづくり条例」の
制定(2001年)や「食のまちづくり課」の新設(2002年)、食のまちづくり拠点として食文化館を
整備(2003年オープン)するなど、行政の強力な推進体制のもとに進められてきた経緯が
ある。一方で、地元住民が自宅のガレージで朝市を始めたり、農家のお母さんグループが
「お弁当屋さん」や「かき餅屋さん」を起業するなど、食に関する市民の自主的な活動も
みられる。
小浜市では特に「食育」に力を入れており、その対象は就学前児童から団塊世代の
お父さんまでと幅広く、特に市内の年長児は全員が参加できるように配慮されている。
小学校では地元のお母さんが講師を務めていたり、地元住民が食材を提供していたりと、
地元住民も上手く関わっており、「食育」に触れて初めて地元の食材の素晴らしさに気付く
方も多いという。
小浜市の場合、食に対する意識の向上や地域食材の良さへの気付きなどが市民の
自主的な行動に繋がっているように感じられ、本書を読む限りでは、市の施策が上手く
市民へ波及していった成果と感じられる。幼いころから食育に触れている子どもたちが
大人に成長したころには、「食のまちづくり」がさらなる広がりをみせているかもしれない。
(喜田祥子)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・真夏の電力需要削減への対策について、当社でも社内会議で話題になりました。
まずは天井の蛍光灯を幾つか間引きし、冷房温度を下げすぎないようにと。
どのくらい効果が出るのか、しばらく様子見です。
※「スペーシアのこの頃」の内容が2回続けて節電ネタになってしまいました。(T.A)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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