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◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第26号]2001/7/2
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 407−−□
スペーシア・メールマガジンの第26号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・白壁アカデミア 催し物のお知らせ
◆名古屋まちづくり情報◆
・大須商店街についての危惧
◆まちコラム◆
・祇園の花街で一夜を過ごす
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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◎ 白壁アカデミア 催し物のお知らせ ◎
〜交流講座「近代建築を活かしたまちづくりを学ぶ」現地交流−17〜
東海道の本陣を歩く(愛知県豊橋市)
今回は、東海道にのこる貴重な歴史的建造物である<本陣>二川宿を訪ねます。二
川宿は、江戸時代に栄えた東海道五十三次の33番目の宿場町でした。二川宿本陣
は、文化4年(1807)から明治3年(1870)まで本陣職を勤めた馬場家の遺構で、近
年改修復元され<二川宿本陣資料館>として一般公開されています。
大名等貴人の休泊場所であった<上段の間>をはじめ、本陣の全容を見学すること
ができ、いながらにして当時の雰囲気を味わうことができます。昼食は「いちょう」
にて名物なめし田楽(1500円程度)を食します。
午後からは、旧第15師団司令部の庁舎であった愛知大学記念館(登録文化財)を見
学します。軍都・豊橋の遺構として残るこの建物は、愛知大学旧本館として活用され
ていましたが、現在は登録有形文化財として、内部の展示資料とともに貴重な歴史を
伝えてくれます。
●日時/7月28日(土) 午前9時15分集合 午後5時帰着予定
●集合場所/地下鉄 名城線「市役所」駅(5)出口付近
●定員/40名以内
●参加費/3,000円 +昼食実費(1500円程度)*当日徴収します。
●申込・問合せ先/
お申込は、電話・FAX・Eメールにて受け付けております。ご氏名・ご住所・
電話番号・FAX番号・生年月日(保険加入のため)を下記までお申し込み
ください。
白壁アカデミア事務局 052−930−7668
(電話・FAX共)
*電話受付時間 : 月から金の午後2時〜7時
e-mail : akademia@mx10.freecom.ne.jp
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 大須商店街についての危惧 ○
大須商店街は、地で生まれ育った商店主達の地道な活動の積み重ねの結果、「元気な商
店街」として近年非常に注目を集めている。新旧が渾然一体となったユニークな商店街と
して、人が集まり、メディアも再三「大須の良さ」を取り上げる。そのことがまた話題を
呼び、人を集めるといった様に、スパイラル的に発展しているかのように見受けられる。
確かに、全国の多くの中心商店街が衰退化傾向のなかで空き店舗対策等に四苦八苦して
いる状況にあって、大須では、出店を希望するテナントが多く、空き店舗はほとんどな
い。万松寺通り等に出店できないテナントが路地に出店するなど、逆に店舗が増加してい
る。
定休日以外の日にシャッターをおろしたり、売り出しのチラシを出したりすると、不動産
屋が「店じまい」と勘違いし、「店舗を良い条件で貸しませんか」と勧誘に訪れるという
ほどの過剰ぶりである。このため、賃料条件は鰻登りに上昇し、月額3〜4万円/坪との
声も聞く。最近発表された地価公示で大須の地価が上昇したのもこうした背景があるから
であろう。
他の商店街から見ればうらやましい状況と思われるが、本当にそうであろうか。新しい
テナントが入ることで商店街が活性化するのも事実である。しかし、一方で、賃料負担力
のあるテナントにこれまで生業でがんばってきた地の商業者が駆逐されていく側面もあ
る。商売をしているよりテナントに貸した方が有利という理由で不動産経営に切り替える
商業者も徐々に増加している。生業の集団であるがゆえに、高い賃料に耐えうる経済効率
が求められるテナントにはない魅力を持ち、また、地でがんばらざるを得ないパワーが大
須商業者の強みではないだろうか。テナントは、賃料負担に見合う利益が思うほどあげら
れなければ、撤退も早い。チェーン展開しているテナントは、個店の利益を優先するあま
り、地の商業者と一緒になって地域活動を盛り上げていく姿勢にかけているものが多い。
大須がこれまで培ってきた商業者の活動基盤が崩壊することにもなりかねない。賃料の高
さのみでテナントを誘致する危険性がそこに潜んでいる。テナント導入にあたっては、す
べてとはいわないまでも、地でかんばって行く意欲・覚悟のある商業者を選別・育成して
いく街のマネージメント機能が今こそ求められている。 (浅野泰樹)
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◆まちコラム◆
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○ 祇園の花街で一夜を過ごす ○
ふと思い立ち、祇園の花街の一角に宿を得て一夜を過ごした。梅雨時の6月、この日も
雨。泊まったのは、昔はお茶屋さんだったという小さな旅館だ。夕方宿に着き、荷物を置
いて散歩に出かける。まだ明るいので観光客が多い。骨董屋を覗いたりして時間を過ご
し、食事を済ませ9時前に宿に戻る。夜の花街は、見慣れた「観光地」としての風景とは
がらっと違う顔をしていた。花街というのは、昼は言ってみれば「準備中」である。通り
のお茶屋の戸がぴったりと閉められているのは昼と変わりないが、窓の障子から明かりが
漏れ、「営業中」であることがわかる。宿への道すがら、置屋から出てきた舞子さんを発
見。すぐ近くのお茶屋さんの中に姿を消したと思ったら、中から歓声が聞こえてきた。一
瞬のことに感動。
宿に着いて風呂に入り、本を読んだりして11時頃寝ようとしたが、その考えは甘かっ
た。いくら歴史ある街と言っても、ここはれっきとした「夜の歓楽街」であり、遊びは夜
が本番。客がお座敷にいる時の声はなぜか聞こえないのだが、11時頃から帰る客が多くな
り、見送りの声、走り去る車の音、通りに出て携帯電話で話す声、グループで話しながら
歩く声など、大変賑やかだ。0時頃になると、お座敷を上がった芸妓さん達が宿に泊まり
に来たりして、やっと辺りが静かになったのは0時半頃であった。祇園が現役の「歓楽
街」であることがよくわかった。
翌朝、眠い目をこすりながら朝食を摂り宿を出ると、花街は再び「観光地」の顔に戻っ
ていた。 (伊藤彩子)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp
へ
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・西陣の佐野です。
別便で送りましたが、スペーシアがきっかけで、こんなくだらないこと考えたので
す。断っておきますが、オープンカフェを批判してるんじゃないんです。
よくわからないんです。わたしの持論からいいますと、活性化(にぎわい)とまちづ
くりは、違うンではないか?って、とこですか。。
→いつもご感想や情報のいっぱいつまったメールを送ってくださり、ありがとうござい
ます。このメールマガジンがきっかけになって考えが広がるというのはうれしい限り
です。まちづくりに関わるものとして、安易な模倣には留意したいと思います。
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今年の社員旅行では話題のUSJを訪れました。月曜日だというのに、子どもがいっ
ぱいいるのに驚きました。休日の混雑ぶりが伺われます。1度は見ておくべきという
のが感想です。思わず、個人ホームページに見聞記を書き込んでしまいました。
http://www4.justnet.ne.jp/~t_ishida/KENBUN/usj.htm
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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