スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第255号]2010/04/12□ □配信数 753□
スペーシア・メールマガジンの第255号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・「武将都市ナゴヤ」魅力発掘事業の募集案内(新規事業)(〜5/14まで)
・都市住宅学会中部支部講演会「ストック活用社会における住まいづくりを考える」(4/24)
◆名古屋まちづくり情報◆
・名古屋での2つの「一箱古本市」
◆視察レポート◆
・静岡市の中心市街地と再開発ビル視察
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○「武将都市ナゴヤ」魅力発掘事業の募集案内(新規事業)○
(財)名古屋観光コンベンションビューローでは、名古屋ゆかりの武将や武家文化などの
歴史的な魅力を発掘し、観光資源として活用するユニークなアイデアを企画して実施する
新しいプロジェクトを、広く企業・NPO・市民の方々から募集いたします。
{募集期間}
4月1日(木)〜5月14日(金)必着
{募集対象事業}
名古屋ゆかりの武将や武家文化などの歴史的な魅力を発掘し、観光資源として活用する
事業のうち、新規に企画・実施するプロジェクト
{応募対象団体・組織}
企業・NPO等法人格を有する団体、コンソーシアム等法人格のない組織(個人は対象外)
{助成額}
1件につき100万円を限度に、事業費の2/3を助成します。
{助成対象となる経費}
プロジェクト実施に直接必要な経費のうち、広告宣伝費、催事費、販売促進費、管理
運営費、その他経費とします。
{選定から事業実施・報告}
応募者は5月下旬(予定)に開催する選定委員会において、事業内容のプレゼンテー
ションを行っていただきます。(応募者多数の場合は事前に書類選考をする場合があります。)
事業が選定された方は、事業実施後に開催する事業成果報告会に出席して、成果報告を
行っていただきます
{応募方法}
応募申請書、事業計画書、収支予算書、団体概要、企画書を平成22年5月14日(金)必着で
名古屋観光コンベンションビューロー観光部までご持参もしくはご郵送下さい。
※申請書類はホームページhttp://www.ncvb.or.jp/ からダウンロードできます。
選定されたプロジェクトは、その概略をマスコミ及び当財団ホームページを通して
公表いたします。
{問い合せ先}
財団法人 名古屋観光コンベンションビューロー 観光部
〒460−0008 名古屋市中区栄二丁目10番19号 名古屋商工会議所ビル11階
電話: 052-202-1143 FAX: 052-231-0922 e-mail: k-oyake@ncvb.or.jp
〜(財)名古屋観光コンベンションビューローの小宅一夫様から情報提供いただきました〜
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○都市住宅学会中部支部講演会「ストック活用社会における住まいづくりを考える」○
最近の住宅政策や居住動向とそれらの背景、さらに京町家の保全継承における
実践事例などに触れながら、ストック活用が創出するニューフローについてお話し
いただきます。
都市住宅学会会員以外の方も含め、多数の皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】2010年4月24日(土) 15:00〜17:00
(なお、都市住宅学会中部支部総会の後に講演会を行います)
【場所】名城大学図書館本館視聴覚室(地下1階)天白キャンパス
(地下鉄鶴舞線塩釜口下車)
【講師】三村 浩史 氏
京都大学名誉教授、関西福祉大学大学院教授(福祉住環境学)、
日本ナショナルトラスト観光資源専門調査委員
京都市景観・まちづくりセンター理事長
【参加費】無料
【定員】50名
【参加申し込み】下記から申込書をダウンロードし、メールもしくはFAXにて送付ください
http://homepage3.nifty.com/uhs_chubu/kiroku/2010/100424/100424.pdf
〜スペーシア・石田〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○名古屋での2つの「一箱古本市」○
店舗の軒先を借りて本好きな人が一箱ずつ古本を持ち寄って売る「一箱古本市」という
ブックイベントが、名古屋市内の2地区で開催された。「一箱古本市」の詳細については、
先日報告した図書紹介ページ(文末にURL記載)を参照いただくこととし、当日の様子を
中心にお伝えしたい。
○「一箱古本市in円頓寺商店街」
2010年3月20日(土)、昨年に続き2回目の開催で、名古屋市西区にある円頓寺本町
商店街・円頓寺商店街のアーケードの下約400メートルにわたって一箱古本市が
行われた。商店街に点在する空き店舗などの前に古書店を営むプロだけでなく
「本屋さんごっこ」を楽しむ本好きな一般人の参加者も含めて小さな本屋さんが約50軒
並んだ。一人3箱まで出店可能であるため、ミカン箱程度の箱で換算すると約100箱が
並んだことになる。イベント時にはアーケード下の道路の車両通行が禁止されるため、
本探しをしながらゆっくり歩くことができた。天候にも恵まれ、古本市目当てで訪れた人
以外にも、四間道などの周辺の町歩きをしていた人も立ち寄ってイベントを楽しんでいた。
通常の週末に比べれば多くの人で賑わっていたものの、昨年よりは人出が少ないと
感じたが、とある店主に聞いたところ売上は昨年よりも良いとのこと。また、私が購入した
本屋さんでは、オリジナルのしおりをサービスで付けていただいた。回数を重ねることに
よって買い手と売り手が上手にコミュニケーションをし、売上増という結果につながって
いるのかもしれない。
○「一箱古本市in覚王山」
円頓寺商店街での催しの2週間後の4月3日(土)に、名古屋市千種区の日泰寺参道を
中心に約400メートルの区間で開催された。円頓寺商店街とは異なり今回初めての開催で、
また完全な屋外での開催であるため、天候が最も心配されていた。風が強く肌寒かった
ものの晴天に恵まれ、参道に並ぶ店舗前の歩道(車道側)に小さな本屋さんが約40軒並び
(箱数は約80箱)、多くの人で賑わっていた。初めての開催にも関わらず好調な人出に
なったのは、主催者の広報活動はもちろん、覚王山商店街の各店が店前に自身の古本を
置くなどして積極的に協力していたことも影響していたと思われる。
2つの「一箱古本市」を訪れて、お気に入りの本を探す人、「本屋さんごっこ」を楽しむ
出店者、軒先を貸す商店主など関係者全員がのんびりとした雰囲気でイベントを楽しんで
いたことを共通して感じた。「本」を楽しむだけでなく、まちや商店街も楽しむことのできる
イベントであるため、全国各地に広がり、回数を重ねることにつながっているのだと思う。
「一箱古本市」が覚王山で行われた4月3日は折しも米国で新電子端末「iPad」が発売
された日である。電子書籍市場の拡大によって読書や紙の本をとりまく状況は今後大きく
変化する可能性がある。しかし、まちや商店街で一般の本好きな人が楽しみながら参加も
できる「一箱古本市」などのブックイベントは、ぜひ今後も続けていただきたい。
○図書紹介「一箱古本市の歩きかた/南陀楼綾繁 著」
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/hitohakohuruhonn.html
(山崎 崇)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2010/endojifuruhonichi/index.html
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○静岡市の中心市街地と再開発ビル視察○
先月、街づくりの研究会メンバーとともに、静岡駅前でこの春竣工する再開発ビルの
視察のため静岡市を訪問した。
地図をみると、静岡駅北側には、パルコ、松坂屋、109等の大型商業施設や複数の
商店街があり、静岡の商業中心地として駅前商業地が形成されている。さらに商店街の
先、駅から10分程の距離には、駿府城址と駿府公園があり、そのお堀沿いに、県庁、
市役所、区役所、警察本部、裁判所など官公庁施設、体育館、文化会館、病院、学校
など公共公益施設が立地する。また、静岡駅前にはかつての東海道である国道1号線が
通る。
駅から僅か1km程の地区にお城があり、そこを中心に様々な機能が集積している。
お城周辺は、かつては城下町として栄えていた時代があったが、そのまま現代の
中心市街地の形成につながっている。また、新幹線と在来線が停車する静岡駅が
そうした中心市街地に直近していることも、今の商業集積が高い要因でもあるだろう。
これには、市街地が海と山に挟まれ、平地が限られる地形的要因もあるが、似たような
地形で市街地形成がされている神戸でも、市街地の機能集積は高いがこれほど集約
されてはいない(ただ、神戸は在来線と新幹線の駅が離れていて単純比較は難しいが)。
最近では、人口減少社会を前に効率的な都市施設整備の推進が求められ、市街地を
拡大するという従来のまちづくりから、公共施設や諸機能をあるエリアに集約する
集約型都市構造(コンパクトシティ)のまちづくりへと転換する動きがある。この静岡市は、
地形的要因はあるものの、集約型都市構造をもつ大都市の一例といえる。
訪問目的の再開発ビルは、そんな静岡駅前で商店街に面して整備され、店舗、美術館、
大宴会場、事務所からなる複合ビルで、演出上音響が欠かせない宴会場と音や振動を
排除し静寂が求められる美術館とが上下階にあり、防音防振対策が大変だったという
苦労談が聞かれた。また、事務所は成約率90%超とのことで、事務所ビルの淘汰傾向は
あるだろうが静岡経済は安定していそうな印象を受けた。
今回の再開発ビルは、発端となった街づくり研究会発足から20年の歳月を経て
完成した。従来からコンパクトに機能集積がみられる駅周辺地域に、また新たな機能が
加わり、まちの活性化と魅力向上が期待されている。
紺屋町地区市街地再開発事業
http://www4.tokai.or.jp/sizu-kouyamati/
静岡市中心市街地活性化基本計画
http://www.city.shizuoka.jp/deps/shogyorousei/tyushinshigaichi.html
(村井亮治)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2010/shizuoka/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・最近、伊勢湾口で三重県鳥羽市と愛知県渥美半島を結ぶ伊勢湾フェリーに乗り
ました。高速道路のETC特別割引の影響で利用客が激減し、今年の9月末に廃止
されると新聞発表され、今年で見納めかと足を運んだものです。高速化の流れ
の中で仕方がないとは思いますが、少し寂しい気がしました。昔から変わらな
い島々の前を、現代の大型船が世界に向けて大量に物資を運んでいく風景、
海鳥がフェリーと並行して飛ぶ風景を楽しめます。日によってはイルカも見ら
れるとか。陸地からでは見られない風景を海原で体感することができます。
フェリー廃止前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。(T.Asano)
・今年は寒い日が最近まで続いたおかげで桜の開花時期が長く、春らしい入学式
を迎えられたように感じます。
・新年度がスタートしました。今年度もよろしくお願いします。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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