スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第240号]2009/09/14□ □配信数 744□
スペーシア・メールマガジンの第240号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・公共政策フォーラム2009in多治見(10/17)
・写真の散歩道「いっぱい写真に出会い素敵な誰かに出会う」 (9/16〜10/17)
・マンション建替え・耐震化セミナーと無料相談会(11/7)
◆名古屋まちづくり情報◆
・サボテンによる地域活性化と地域間交流の可能性〜愛知県春日井市・勝川地区〜
◆図書紹介◆
・住宅政策のどこが問題か 「持家社会」の次を展望する
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 公共政策フォーラム2009in多治見 ○
この秋に多治見市で「公共政策フォーラム2009in多治見」を開催いたします。
「自立したまちづくりをめざして−地域公共政策の形成プロセスと市民参加−」と言うテーマで、
政策形成プロセスの民主主義を考えたいとおもっています。
日本公共政策学会と多治見市の共催で開催しますが、初日は公共政策系の大学生にによる
政策コンペで、2日目が講演とパネルディスカッションです。
多数参加いただきたくお知らせ意いたします。交流会以外の参加費は無料です。
なお、9月中旬には宿泊施設の紹介なども含めた内容紹介を多治見市のHPと公共政策
学会のHPに載せる予定ですので、ご覧ください。
■第1日 平成21年10月17日(土)12:00〜17:45(会費制による交流会 18:00〜)
会場:多治見市産業文化センター3階会議室
■第2日 平成21年10月18日(日)13:00〜17:00
会場:多治見市産業文化センター5階大ホール
■<開催主旨>
人口減少、地球環境問題などの課題は、自治体にとっても経験したことの無い大きなものであり、
こうした課題に対して公共政策が果たす役割は一層重要となっています。
そして、このような時代だからこそ、その公共政策は将来を見据えながら計画的に進められる
必要があります。
このフォーラムでは、地域が自立していくためのまちづくり(公共政策)を、市民の参加を得ながら、
様々な議論(プロセス)を経て進めていくことの大切さを考える場としたいと考えています。
■主 催 公共政策フォーラム 2009 in 多治見実行委員会
日本公共政策学会・多治見市
■後 援 岐阜県・多治見市議会
■事務局 公共政策フォーラム 2009 in 多治見実行委員会事務局
(多治見市役所 企画部 企画課内)
〒507-8703 岐阜県多治見市日ノ出町2丁目15番地
0572-22-1111(内線1412) Fax 0572-24-0621
Mail
kikaku@city.tajimi.gifu.jp
●第1日目プログラム
大学生による政策コンペ
テーマ「地域の活力(元気)を取り戻すために」
世界経済危機の中で、地域が元気を取り戻すためにとるべき公共政策
について、18大学の22チームが発表
12:00 開会
17:10 審査結果の発表
17:45 閉会
●交流会
18:00 ◆参加費 一般(社会人学生含む):4,000円
学生:3,000円
●第2日目プログラム
9:45〜12:00
希望者による市内散策(参加費無料、ただし有料施設は各自負担)
第1コース: 本町オリベストリート界隈散策
第2コース: 市之倉さかづき美術館周辺散策(バス利用)
13:00 フォーラム開会
13:40
基調講演
テーマ 「自立のための政策づくりを考える−参加と合意の市民自治−」
◆講 師: 森田 朗 さん
(東京大学公共政策大学院 法学政治学研究科教授
政策ビジョン研究センター(PARI)センター長)
《休憩》
15:00 パネルディスカッション
テーマ 「自治体政策の決め方と進め方」
◆コーディネーター: 今井 照 さん(福島大学行政政策学類 教授)
◆パネリスト
○越村 勝吉 さん(TAJIMI海外陶芸家支援の会・公共政策フォーラム2009in
多治見実行委員会 委員長)
○土山 希美枝 さん(龍谷大学法学部准教授・多治見市事業評価委員会委員)
○村瀬 登志夫 さん(多治見市教育長)
◆事例発表
○長江 賢太郎 さん(多治見青年会議所 地域の活力推進委員会委員長理事)
17:00 閉会
交流会と市内散策は事前の申込をお願いいたします。
その他の催事は当日、直接会場にお越しいただければ結構です。
〜多治見市役所の青山崇さんから情報提供いただきました〜
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○ 写真の散歩道 ○
「いっぱい写真に出会い素敵な誰かに出会う」
【期間】平成21年9月16日(水)〜10月17日(土)
【場所】ナゴノスペース〜円頓寺商店街・四間道界隈
【内容】
名古屋市在住のプロ・アマカメラマンたちが、名駅から北に広がる
円頓寺商店街に代表される下町を題材に、それぞれの視点で撮影
した写真を展示します。
展示場所
・ナゴノスペース
・アイ・カフェ
・四間道ガラス館
・プライムセントラル オフィス棟一階
・名古屋ビューティーアート専門学校
・円頓寺商店街内店舗
※展示会場によって時間帯が異なります。
http://www.nagoya-monodukuri.net/nagono-space.html
問い合わせ先
TEL 052-589-2770
〜アルカダッシュ 藤澤さんより情報提供いただきました〜
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○ マンション建替え・耐震化セミナーと無料相談会 ○
共 催:社団法人 再開発コーディネーター協会
(マンション建替えアドバイザーネットワーク東海)
独立行政法人 住宅金融支援機構
◆開催日 平成21年11月7日(土)
◆会 場 名古屋都市センター 14階特別会議室 中区金山1-1-1 金山南ビル
◆テーマ
1 セミナー 13時00〜16時00分(定員60名・申込み先着順・参加費無料)
「早わかりマンション建替え」(建替えの仕組みとアドバイザーの仕事)
※耐震改修の進め方も含みます。
講師:マンション建替えアドバイザー 堀口浩一氏(株式会社 環境企画設計)
「マンション建替えの事例紹介」
講師:マンション建替えアドバイザー 杉山 昇氏
(株式会社 タウンプランニングパートナー)
「マンション建替え・耐震改修に関する融資について」
講師:住宅金融支援機構 担当者
2 無料相談会 16時00〜17時00 ※事前に予約が必要
(申込み期限10月30日(金))
※マンション建替え、耐震改修、融資制度等について住宅金融支援機構担当者と
再開発コーディネーター協会認定のマンション建替えアドバイザーが対応します。
◆お申込み・お問合せ先
社団法人 再開発コーディネーター協会 マンション建替相談室
〒105-0003 東京都港区西新橋2-6-12 全国たばこセンタービル9F
TEL 03-3437-0261? FAX 03-3432-8908 HP:www.urca.or.jp
〜スペーシア・村井〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ サボテンによる地域活性化と地域間交流の可能性〜愛知県春日井市・勝川地区〜 ○
鑑賞用として親しまれているサボテンだが、春日井市が実生サボテンの生産日本一である
ことはご存知だろうか。市内の農家では桃やリンゴ等の果樹栽培の傍らでサボテン栽培を
していたが、伊勢湾台風により果樹園が打撃をうけ、その後サボテンの栽培に力をいれ、
現在では第一次生産(実生づくり)は全国一のシェアを誇っている。
市内の生産者は、このサボテン“春日井ウチワサボテン”を地域活性化、産業活性化に
つなげるため、5年もの歳月をかけ食用サボテンの開発に成功した。サボテンには、
ムコ多糖体による脂肪分解作用や血糖値を下げる作用、善玉コレステロールを下げる
作用等があり、肥満、糖尿病、動脈硬化等に効果があると言われている。生産者、商業者、
商工会議所等は、生でも食べられるサボテンをより広めるため協同して様々な加工方法を
研究するサボテンプロジェクトを立ち上げ、その結果、サボテンを使ったラーメン、パン、アイス、
水まんじゅうなどの商品化に成功し、市内の一部の飲食店等で実際に味わうことができる
(ただし、一部店舗では7月〜10月頃までの生産期に限る)。
今回紹介するのは、多くの可能性を秘めたサボテンをより手軽に摂取できるよう生サボテンを
自然醗酵させパウダーエキスを作り販売する「春日井さぼてんラボ&ショップこだわり商店」で、
勝川大弘法通り商店街の一角に今月19日にオープンする。このショップは、食用サボテン
関連商品の開発、効能研究、商品企画を行う“ラボ部門”とサボテン特産品の販売やサボテン
プロジェクトに参加するお店を紹介する“ショップ部門”からなり、サボテンがもつ力を紹介しながら
サボテン関連商品を販売するここにしかないこだわりのお店である。サボテンの「生命力」
「発信力」に「美味しさ」と「癒し」のスパイスを振りかけ、多くの方が気軽に立ち寄れるお店づくりを
めざしている。生活習慣病が気になる方、体質改善やダイエットをお考えの方には、是非勝川に
足を運んで、このサボテンパワーを試してもらいたい。
またオーナーは、このお店を春日井サボテンのアンテナショップとしてだけではなく、全国の
こだわり地産地消商材を一部経費を負担してもらい受託販売する、“地産他消アンテナショップ”
として活用する事業も視野に入れている。さらに、そうした商材流通を契機として地域SNSによる
地域間交流もはかり、普段は商材の情報等を交換しあいながらも、万が一その地域が地震や
台風等により被害がでた場合には、SNSを活用し必要な支援物資を的確な時期に送る
支援拠点にも役立てたいと、お店の第二、第三の活用案を語っている。最近では、国内各地で
自然災害による被害が相次ぎ、行政やボランティアによる物的、人的、経済的な支援が
行われている。しかし、送られる支援物資の内容、量、タイミングが現地の実情にあわず、
十分な支援につながらないケースもあり、現地の正確な情報を的確に伝えるチャンネルとして、
日常的な地域間交流による関係構築の意味は大きい。
地産地消は、地域活性化の一つとして広く浸透しているが、このオーナーが取り組むプロジェクトは
単なるそれではなく、農商工連携による研究開発、シルバー等を活用したサボテン栽培、地域SNSを
活用した情報発信といった他分野、他地域との連携につなげる新しいモデルともいえる。
今は点としての取組みだが、いずれ線になり面的な広がりへと発展させることで、勝川地区の
活性化や春日井サボテンの全国発信以上の成果がみえてくる。(村井亮治)
【春日井さぼてんラボ&ショップこだわり商店】
住 所:春日井市旭町1-12 コーポノザキNO3 1F
電 話:0568−29−7830
FAX:0568−29−7831
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2009/katigawa2/index.html
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 住宅政策のどこが問題か 「持家社会」の次を展望する/平山洋介著 ○
光文社/2009年3月20日発行
夢のマイホーム」という言葉があるように、賃貸よりも戸建てや分譲マンションの方に価値を
見出す人の方が多いと思う。私自身も持家指向があるし、ごく普通の考えであると思っていた。
しかし、多くの人が住宅所有を目指す持家社会は自然現象ではなく、政策や制度からなる
住宅システムによってつくられたものであるというのが著者の考えである。
戦前は民営借家が中心だったが、戦後の都市部の住宅不足を解消するために制定された
地代家賃統制令をきっかけに持家社会に転換していったそうだ。その後、住宅金融公庫法・
公営住宅法・日本住宅公団法などを制定し、住宅建設を経済のエンジンとみなす経済主義の
方針のもと、中間層の持家取得を支援し、借家よりも持家の方が人々にとって有利になる状況を
政府はつくりだしていった。また、企業も労働力の確保や社員の帰属意識の向上、土地資産の
担保力を使った資本調達などのために社宅を建設したり、家賃補助をするなどして持家への
住み替えを支援したりしていった。このような状況の中、人々は結婚し男性が稼ぎ主となる
「標準世帯」に帰属することで社会保障制度と税制の優遇を受けながら、有利な方の持家取得を
選択していったのである。
このように持家社会が住宅システムによって形成されたものであっても、人口が増え、経済が
成長し、中間層が増え、住宅システムが持家所有を支援するというサイクルが継続可能な間は、
人々を住宅条件が不利な状況から有利な状況へ導くことができた。しかし、高度経済成長の終焉、
バブル経済と土地神話の崩壊、経済停滞、少子高齢化、未婚と離婚の増大などにより、従来型の
「標準世帯」以外の世帯が増え、また住宅条件が有利な状況に移行することが難しくなっていった
のである。社会が大きく変化する中、持家取得や「標準世帯」が有利な住宅システムであり続ける
ために、住宅に関する支援を受けることが必要な家族を形成しない人や雇用の不安定な人は、
低い住宅条件の境遇のまま固定されてしまっているのである。
このような住宅システムの変遷や現状の問題点が、豊富な統計データや海外における住宅
システムの世界的な動きなどとともに整理されている。そして、持家社会が自然現象ではなく
住宅システムによってつくられたものであれば、住宅システムを変えることで住宅条件の不利な
立場にいる人々の境遇を改善することが可能であると著者は考えている。この本の中で深くは
取り上げられていなかったものの、住宅ローンの支払いが不能になった場合、延滞金利の高さに
よって住宅を手放すだけでなく、多額の借金まで背負うことになることもあるそうだ。聞きなれない
専門用語も多く、新書としては難解な内容ではあるが、持家を取得しようと思っている方には
時間をかけてじっくりと読んでいただきたい一冊である。(山崎 崇)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今週末から秋の大型連休がはじまります。世間と同様に連休といきたいところですが、
業務の準備作業に追われ、何となく休みは減りそうな雰囲気です。次号では、現在
準備中の新たなイベント情報を紹介する予定です。乞うご期待。(T.Asano)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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