スペーシア・メールマガジンの第235号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・岐阜シティ・タワー43 サマーナイトガーデン 開催
・中村文化小劇場 プロに学ぶ演劇講座 発表会
◆図書紹介◆
・美術館の可能性/並木誠士・中川理 著
・空間革命/植村公一 著
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆ −スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 岐阜シティ・タワー43 サマーナイトガーデン 開催 ○
岐阜シティ・タワー43の2階デッキにイタリアの街角のような「ビアガーデン」
が1ヶ月間限定で登場します。夏の夜空の下で、陽気なビアパーティはいかがで
しょうか。週末を中心に生ライブも開催します。
詳細は
http://news.gifucity-tower43.jp/2009/07/summer-night-garden.html
をご確認ください。
【日時】 平成21年7月2日(木)〜平成21年7月31日(金)
17 時30 分〜22 時30 分
【場所】 岐阜シティ・タワー43 前 2階デッキ(スクエア43)
※ 雨天の場合は1階アトリウムでの開催
【お問合せ・ご予約】岐阜シティ・タワー43運営室 電話058-213-5043
〜岐阜駅西地区市街地再開発組合の田中さんから情報提供いただきました〜
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○ 中村文化小劇場 プロに学ぶ演劇講座 発表会 ○
名古屋市文化振興事業団は、文化施設の管理のほかにも、市民主体の文化関係事業
など、市民に対して一般公募で出演者等を募る舞台芸術事業などを、芸術文化関係者
を絡めて開催しています。このたび演出者協会とのコラボで、中村文化小劇場などでの
演劇講座が実施されました。その講座のミニ発表会のご案内です。
「70歳を越えた方、子育てを終えた主婦、定年を迎えた男性など、お芝居など関係なか
った自分が、なぜこのワークショップに参加したのか?そんな参加者の思いや、体験した
ワークショップをそのまま30分のお芝居にしました。
舞台初心者が、たった10回の講座で、ストーリーづくりから役者までフル回転。頑張
った皆さんの晴れ舞台、短い芝居ですが、お近くの方がありましたら是非 お立ち寄り
ください。」
< 記 >
タイトル : 『ワークショップ』
出演者 ? : 受講生のみなさん13名
演出講師 : 水野 誠子 (劇団きまぐれ)
脚本講師 : 山内 豊佳 (劇団きまぐれ)
◆日 時 平成21年7月17日(金) 午後6時 開演
◆場 所 中村文化小劇場 (中村公園文化プラザ3階)
◆入場料 無 料
◆主 催 日本演出者協会東海ブロック
(財) 名古屋市文化振興事業団
◆お問合せ 中村文化小劇場 電話052−411−4565
〜スペーシア嘱託・山内豊佳〜
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 美術館の可能性/並木誠士・中川理 著 ○
学芸出版社/2006年8月10日発行
皆さんの旅先での楽しみは何でしょうか。食事や買い物はもちろんのこと、美術館での
んびり過ごすことが最近多くなったと漠然と感じていた時に、とあるミュージアムショップで手
に取ったのがこの一冊である。2人の著者によるもので、前半では学芸員経験のある並木
氏によって美術作品との関係を中心にした美術館を取り巻く変化が、後半では建築史の研
究家である中川氏によって展示空間や建物としての美術館建築、まちづくりとの関係の変
化が書かれている。
前半で興味をもった美術館の変化は、アミューズメント化・観光資源化されていることであ
る。京都国立大学でスターウォーズ展が開催されるなど、名品を並べるだけの従来型の展
覧会ではなく、収蔵品にとらわれず多様な企画展が開催されている。また、ミュージアム
ショップとそこで販売されるグッズの充実が多くの美術館で図られ、作品鑑賞後の楽しみ
の一つになっている。長野県の軽井沢や安曇野のように観光地として定着している地域に
美術館がつくられるだけではなく、岡山県の倉敷市や香川県の直島のように美術館が観
光地化を牽引したり、越後妻有アートトリエンナーレなどの屋外でのアートイベントが各
地で行われていたりもする。美術鑑賞だけを目的としない私のような者でも美術館に行き
た くなるのは、美術館が時代やニーズに合わせて変化をしているからである。
後半で興味を持った変化は、美術館がまちづくりから求められるようになったことで
ある。交流拠点として活用されたり、歴史的建物の保存や再生によってつくられたりし、
まちづくりの核になっているものもある。しかし、美術館にとっては必ずしも良いことばかり
ではなく、例えば、漫画をテーマにしたまちづくりのために各地で多くの美術館が作られ
ているが、まちづくりとは関係が薄いキャラクターを価値づけるために美術館の概念が
利用されているだけという見方もできるのである。この「価値づける」という機能をまち
づくりに上手に使い地域文化を発掘するという新たな可能性を示しているものもあり、
その一つがTシャツアート展で有名な高知県の砂浜美術館である。応募された写真や
絵画をTシャツにプリントしたものを洗濯物を干すように砂浜に展示するもので、Tシャツ
が作品となることで、砂浜に作品を展示する美術館としての価値が生まれるのである。
「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」というコンセプトの
もと「漂流物展」、「らっきょうの花見」、「ホエールウオッチング」などのイベントを展開
することで、埋もれていたものを地域の中で改めて価値づけをしており、まちづくりとし
ての評価も高い。 ゴミとして掃除する対象物であった漂着物や漁場を荒らす厄介者
であったニタリクジラを「作品」として逆転評価している点も非常に興味深かった。
前半、後半とも数多くの美術館が具体的な事例として紹介されており、砂浜美術館など
の美術館を巡る旅をしたいと思わせる一冊であった。(山崎 崇)
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○ 空間革命/植村公一 著 ○
平成21年3月25日 講談社発行
先日、今年の相続税路線価が公表され、全国的な土地の値下がりに関する話題が
新聞各紙に掲載された。土地の価格は、路線価に限らずここ数年値下がり傾向にあ
り、昨年からのアメリカを発端とした経済不況もあって、国内の建設・不動産市況の
低迷といった問題が深刻化している。
そうした中で手にしたこの「空間革命」は、資産価値が低迷する土地をうまく活用し
て使うことで価値を高める方法を紹介している。
土地価格の下落は、経済に様々な影響を与え、企業や個人事業者の業績悪化を
引き起こし、結果として資産処分による補てんを図ろうとするが地価下落で買い手が
つかず負の連鎖を引き起こしている。本書は、そうした“死んだ土地”を安易に手放す
のではなく、ポテンシャルを引き出し活用することで蘇えらせ、本業の業績回復につ
なげる手立てを示している。土地再生に向けたポイントには、地主自らが“土地を経営
する”発想をもつことをあげている。土地活用の事例としては、マンション再生や工場
などが取り上げられ、事業計画や施設計画の立案には、第三者の提案に頼らず地主
自らが自身の土地の利益を生み出す環境作りが大切と唱えている。
土地に対する価値観は様々だが、資産をより効果的に活用し利益を得るために
は、地主の意識改革が求められる時代になったといえる。再開発事業は、土地を使
い資産価値を高める手法の一つとしてこれまで全国各地で取り組まれてきた。しか
し、権利者の中には様々な事情から再開発を機に転出するケースも少なくない。我々
コンサルタントには、土地を権利変換して資産活用することに経済的魅力が感じられ
る事業計画を提案し、権利者とともに事業構築を図ることが必要で、著者の思いと
共通する。昨今は、厳しい不動産市場により事業計画の構築すら難しいケースも
あるが、いずれは経済が回復することを想定すれば、今の時期に決断し事業構築
を図ることも、土地の有効活用には大きな意味をなすと思われる。今後の土地活
用、再開発には、土地を経営する発想、マネジメントの視点が今まで以上に求め
られてくる。(村井亮治)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先日、ある方の自宅に電話をかけたら、会社名を言ったとたんに切られてしまいました。
「と-し研究所」=「投資研究所」と思われてしまったみたいです。最近、勧誘電話が多くな
り、中には逆ギレするところもあるようで、その影響かなとも思います。しっかり、発音する
ように心がけなくては。(ishida)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジンを活用
し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できればと考えてい
ます。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲載させていただきま
す。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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