スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第220号]2008/12/8□ □配信数 733□
スペーシア・メールマガジンの第220号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・木愛の会2周年記念シンポジウム(12/20)
◆名古屋まちづくり情報◆
・陶街道交流フェスティバル
◆視察レポート◆
・富山ライトレール「ポートラム」と岩瀬地区のまちづくり
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 木愛の会2周年記念シンポジウム ○
深い山の木立、木の家、陽だまりの縁側、 かつて、日本人のだれもが心に刻ん
だ木の記憶。その記憶を胸に秘めて、 今、木の建築の新たな時代が開かれようと
している。ガラスや鉄を超える建築材料としての可能性、 伝統的な技法や経験の
上につくられる今までにない建築空間、既成概念にとらわれない新しい木の建築
と木造都市を 新進気鋭の建築家と高松伸木愛の会会長が語りあいます。
【日時】2008年12月20日(土) 15:50受付
(当日は、15:30〜木愛の会総会を同じ場所で行っています。ご関心のある方は
こちらにもあわせてご出席ください)
【場所】丸美産業株式会社 本社ビル5階 (地下鉄桜通線瑞穂区役所下車2番出口)
第1部 「今、新しい木の建築を発想する」 16:00〜18:00
河井敏明氏(1級建築士事務所 河井事務所 主宰)のお話
平沼孝啓氏(Hs Workshop-Asia主宰)のお話
河井氏・平沼氏 & 高松伸会長を交えてトークセッション
第2部 懇親会 18:15〜20:00 (会場:丸美産業株式会社 本社ビル1階)
セッションの後は、パネリストの方々を交えて木造都市と木愛の会について、
語り合いましょう。
【参加費】 第1部 会員・学生 無料/一般 1000円
第2部 すべて2000円(予定)
*ちらし・申込書はこちら
http://www.kiainokai.org/event/081220.pdf
〜スペーシア・石田〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 陶街道交流フェスティバル ○
さる11月22日(土)に白鳥庭園において「陶街道交流フェスティバル」が開催された。
このフェスティバルは、名古屋学院大学が文部科学省現代的教育ニーズ取組支援
(現代 GP)に選定された「地域創成プログラム」の一環として行われた。「陶街道」と
して陶磁器生産地の瀬戸・美濃と、消費地である名古屋を現代的な視点でつなぐこと
で、名古屋圏の伝統的産業を再び活性化し名古屋圏の産業や文化の発展を目的と
している。また同大学が、名古屋と瀬戸にキャンパスを持つという特性を生かしたイベ
ントでもある。
当日は、陶磁器にまつわる「器の感じ方・楽しみ方」「陶磁器ブランドのこれから」を
テーマにしたトークセッションンやオカリナ演奏などが開催された。「器の感じ方・楽しみ
方」では、陶器と磁器の違いや酒にあった器の選び方など基本的な知識を含めわか
りやすい解説があった。また、「陶磁器ブランドのこれから」では、現在開発中である
カレー専用皿やビールを注ぐとビールと泡の比が絶対に7:3になるというビールコッ
プの誕生秘話などを聞くことが出来た。また、水だし専用の急須は、お茶を飲むため
だけではなく、残った茶葉の香りを楽しむことが出来る粋なものであった。
開催地となった白鳥庭園は平成3年にオープンした池泉回遊式の日本庭園で、名
古屋市内随一の規模を誇る庭園である。地形は中部地方をモチーフとしており、築山
を御獄山、川を木曽川、池を伊勢湾に見立てている。園内にある清羽亭は立派な数寄
屋建築である。「紅葉茶会」も併せて開催され、紅葉の時期ということもありカメラを持
った来客者の方が多く訪れ、昨年の倍となる3000人超の入園者があった。また、夜
には清羽亭や雪吊りがライトアップされ昼間とは違った表情を見せていた。今回のイ
ベントでは名古屋にいながらにして、陶磁器の魅力と可能性、白鳥庭園の日本庭園
という日本の文化に触れることができた。このように、身近で日本の文化に触れるこ
とが出来るのはこのイベントの魅力であったと感じる。 (朝倉卓也)
名古屋学院大学HP http://www.ngu.jp/index.php
白鳥庭園HP http://www.shirotori-garden.com/index.shtml
→ホームページに写真を掲載しています。http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2008/sirotori/index.html
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 富山ライトレール「ポートラム」と岩瀬地区のまちづくり
○?
先日、富山市を訪問し富山ライトレール「ポートラム」に乗車する機会に恵まれた。
2006年
4月の開業時には全国から多くの視察者と鉄道ファンが訪れたようである。
2008年
11月の金曜日の夕方に乗車したが、地元利用客と同程度の視察者と思わ
れる人々が乗車しており、開業後
2年以上経過してもなお注目度は高いようである。
ポートラムは
JR富山駅の北側にある富山北電停から富山湾近くの岩瀬浜電停ま
での約
7.6kmを約
25分で結ぶ。富山北電停から約
1.1kmの区間は道路との併用軌
道を新設し、残りの約
6.5kmは
JR富山港線の線路を活用している。車両の外観は
「チンチン電車」と呼ばれる従来の路面電車とは大きく異なり、ヨーロッパの各都市
で運行されているような近未来的なデザインではあるが、
2両編成であるために愛
嬌も感じた。車幅が狭いために座席数が少なかったり、一部が
1.5人掛けの座席に
なっていたりというマイナス面もあるが、大きなガラスが使われているため車内から
の眺めも良く、快適な空間であると感じた。従来の富山港線と比較して、運行時間
の大幅な増加や運行時間帯の拡大などの改善が行われた。早朝夜間を除き
15分
間隔の運行、終電は富山北
23時
15分発であるので日常的にも十分使いたいと思
える交通システムである。また、蓮町と岩瀬浜の2つの電停ではフィーダーバスと
呼ばれる路線バスが接続しており、同じホームで乗換えが可能である。
終点である岩瀬浜電停に着き、岩瀬地区を
1時間ほど歩いた。岩瀬地区は江戸
時代から回船問屋で栄えた地域で、明治六年の大火で大半の家屋が焼失したもの
の、その頃全盛を迎えていた回船問屋をはじめとした財力により再建された。しかし、
回船問屋の事業が衰退するとともにまちも活気を失っていった。
2001年頃からまち
の再生に積極的に取り組んでいるのが地元の老舗造り酒屋「桝田酒造店」やその
社長が中心になって設立した岩瀬まちづくり株式会社である。空き家やその土地を
購入し、修景した後に売却または賃貸するという先祖代々からの信頼関係があるか
らこそ可能になる事業手法で、次々と町並み修景を進めている。実際の修景作業は
市内にある大工と庭師の専門学校「職藝学院」の生徒や卒業生を中心に行われて
いる。また、街並み修景等整備事業補助制度などにより、伝統的家屋の修景費用
だけではなく、活性化のために空き家を店舗や飲食店に修繕する費用などを助成
することで、富山市も岩瀬地区のまちづくりを積極的に支援している。まち歩きで時
間が許せばぜひ訪れてもらいたいのが、一般公開されている国指定重要文化財
「森家」である。名物館長の説明を聞けば、いかに岩瀬が回船問屋とともに歩んで
きたのかが理解できるお勧めの場所である。
全国各地の都市で見直されつつある路面電車の復活を逸早く遂げた要因には
北陸新幹線の開業に伴う連続立体交差事業に関する補助だけではなく、コンパク
トシティ実現に向けた富山市の積極的な取り組みにあるのだと思う。岩瀬地区の
まちづくりに対しても地区と協働して取り組む姿勢が感じられ、富山市民が羨まし
く感じた。駅の南側の中心市街地を走る路面電車は来年
2009年
12月の運行を目
標に環状線化事業が進められている。また、
2014年度に予定される北陸新幹線
開通時には富山駅付近の高架化が行われ、環状線化が完了した路面電車とポ
ートラムが接続する計画がある。富山市の今後の動きに注目していきたい。
(山崎 崇)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2008/iwase/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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しかし、原稿担当者も編集担当の私も発行のことを忘れていて、発行日当日の夜に
なって原稿ができるということもしばしば。1週間の間に暇をみつけて編集作業をする
つもりが月曜の夜にあわてて編集作業するはめに。特にこれから年度末にかけては
こんなことが増えそうです。
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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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