スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第215号]2008/9/29□ □配信数 704□
スペーシア・メールマガジンの第215号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・「鉄道の日」記念イベント ときめき出発! ふれあいステーション (10/4〜10/13)
◆すまい・まちづくりコラム◆
・名古屋駅地区街づくり協議会
9/17講演会に参加して
◆視察レポート◆
・河和田アートキャンプ2008/福井県鯖江市
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 「鉄道の日」記念イベント ときめき出発! ふれあいステーション ○
「鉄道のある風景絵・絵はがきコンクール」の入選作品の展示をはじめ、鉄道に関する
絵を描いている方々の作品や鉄道沿線の観光案内などを紹介し、鉄道と地域の関わり
について考えます。
【期間】 10月4日(土)〜13日(月・祝) (月曜日休館)
【場所】 名古屋都市センター 11階まちづくり広場
http://nui-machi.jpn.org/modules/news/article.php?storyid=27
〜名古屋都市センターの加藤 貴英さんより情報提供いただきました〜
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◆すまい・まちづくりコラム◆
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○ 名古屋駅地区街づくり協議会
9/17講演会に参加して ○
かねてよりこのメルマガで紹介してきている名古屋駅地区街づくり協議会であ
るが、9月17日に協議会主催による講演会があり、参加してきた。国内エリアマ
ネジメントの先端を行く、東京は大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)で
取り組む三菱地所と、日本橋を舞台に取り組む三井不動産の2社からの発表で
あり、名古屋駅地区のこれからの取り組みに非常に参考になる講演会だったと
思う。
大丸有地区は日本トップの事業所が集積するビジネス街、日本橋は江戸から
続く由緒ある町人・商人街。ともに単体でも面白い地域だが、今回の講演会は
比較して聞くことができ、さらに有意義であった。それぞれ日本最先端を目指す
地区と、歴史を重んずる地区、目指すところも土地柄も、関わる主体(住民、企業、
地権者など)のあり様も、全く異なるエリア、おのずと取り組みも組織形態も違って
おり、それらをうまく理解できた。
私が印象に残ったのは、両者の共通点である。まず、ともに、国際的な視点から
まちを捉え、危機感を感じ、世界を意識して取り組んでいる点。それから、歴史資源
を大切にしている点。例えば、100尺(31m)のスカイラインを活かしたり、歴史的建築
の再現などに取り組んだりしている。さらには、個人的にはスマートな印象を持って
いた両者であるが、その裏側には当たり前だが泥臭い部分があるという点。「全員
の意見が揃うのは奇跡だ」という発表者の言葉が象徴的だったが、利害調整が必須
のまちづくり、合意形成は至難の業だということ。ともに会員なり地元住民とのコミュニ
ケーションの大切さを訴えておられ、「地元ととことん付き合うことから始めた」「みかえ
りを求めないで汗をかくことが大事」とそれぞれ話されており、地道な努力があって
こその今の成果なのだということがとても実感できた。
名古屋駅地区は立ち上がってまだ半年、これから一歩ずつコツコツとした取り組みが
はじまっていくと思われる。是非応援していきましょう。(櫻井高志)
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 河和田アートキャンプ2008/福井県鯖江市 ○
福井県鯖江市河和田地区において8月28〜31日に河和田アートキャンプが
実施された。河和田アートキャンプは、今年で4年目となるイベントであり、河和
田地区を舞台として行われ学生が夏季休暇を利用し地区内に滞在して、テーマ
に沿った作品を共同・個人で制作している。学生は、京都精華大学、福井大学を
中心に約150名(2008年度)の学生が参加しており、初年度から比べると約2倍
以上の学生が参加するまでに年々成長している。滞在期間中は、地区内の古民
家を借りて集団生活を行い、地域住民と触れ合いながら生活を行う。
鯖江市はメガネフレーム国内シェアが9割を占めるメガネの産地で有名であるが、
河和田地区も漆器の伝統工芸産地である。特に、旅館などに卸す業務用漆器の
生産の割合が高い場所である。そういったこともあり、地区内の職人さんから技術
指導を受けたり、廃材を提供してもらったりしながら作品制作を行っている。
そもそもアートキャンプのきっかけは、2004年の福井豪雨がきっかけであり、
鯖江市河和田地区も被災地となり多くの被害を受けている。この被災で河和田地区
に訪れていた京都精華大学の片木准教授(現在)をはじめとする方々と河和田地区
住民のつながりが生れ、2005年から地域の魅力発信と活性化、学生の表現の場と
してアートキャンプがスタートしている。私も、2005、2006年に学生として参加させて
頂いている。
今年は、「林業とアート」「農業とアート」「産業とアート」「食育とアート」「学育とア
ート」「健康とアート」の6つの切り口と、イベントを合わせた7つのプロジェクトが行わ
れた。作品は地区内の様々な場所に展示されおり、使われていない養鶏場を活用
した作品、間伐材を利用した間伐材のスクリーンなど、独創的な作品が多くみられる。
また、蔵を改装して行われる蔵カフェや民家を利用したフェアトレードカフェなど様々な
イベントが行われた。当日は、受付でパンフレットをもらい、スタンプラリー形式で、
作品をめぐることができ、河和田地区の自然を感じながら作品を見て回ることが出来る。
今年で4年目のイベントであり、まだまだ発展途上である。今後さらに、河和田アート
キャンプが充実したものとなり、学生と地域住民が信頼関係を気付きながらより進化
を遂げ、すばらしいイベントになっていくことを願うばかりである。(朝倉卓也)
主催者ウェブブログ:http://ameblo.jp/kawada-art/
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2008/kawada/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・ホームページのアクセス解析にAnalyticsを設置しています。これを使うと、検索
エンジンからこのページをみた人のキーワードがわかるのですが、そのキーワ
ードの中でで多かったものの2番に「名古屋駅地区街づくり協議会」があがって
きました。最近、注目されていることがわかります。(ちなみに1番は「ジャズ
ドリーム長島」。以前からこのキーワードがずっとトップです。)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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