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◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第198号]2008/2/4
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 707−−□
スペーシア・メールマガジンの第198号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・名古屋都市センターまちづくり講演会(2/6)
◆図書紹介
・「新・都市論TOKYO」/隈研吾・清野由美 著
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 名古屋都市センターまちづくり講演会 ○
【日時】 平成20年2月6日(水) 15:00〜17:00
【場所】 愛知芸術文化センター 12階 アートスペースA
(名古屋市東区東桜一丁目13番2号)
(交通)地下鉄「栄」駅下車、徒歩2分
【内容】
〈基調講演〉
タイトル:「人をひきつける街」
講 師:伊藤 滋 氏 (早稲田大学特命教授)
内 容:美しい景観を目指し、「悪い景観」を一刀両断する。都市計画家伊藤滋
氏に「人をひきつける街」の条件について語っていただきます。
〈座談会〉
伊藤 滋 氏 (前掲)
神尾 隆 氏 (東和不動産株式会社代表取締役社長)
稀温 氏 (コーディネーター/テレビ塔・パークギャラリー運営)
(司会)井澤 知旦 (株式会社都市研究所スペーシア代表取締役)
【申込】
申 込 先 : (財)名古屋都市センター
申込方法 : 電話、FAX、電子メール
電話番号 052-678-2212(月曜日休み)
FAX 052-678-2210(氏名、電話番号を明記)
電子メール
koenkai@nui.or.jp(氏名、電話番号を明記)
定 員 : 200名
参 加 費 : 無料
チラシは下記からダウンロードできます。
http://www.nui.or.jp/2026/index.html
〜スペーシア・井澤〜
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 「新・都市論TOKYO」/隈研吾・清野由美 著
集英社/2008年1月22日発行
汐留、丸の内、六本木などの東京のいくつかの都市で大規模再開発が行われ、高層ビル
が林立し、まちの風景は大きく変わっている。東京を訪れる用事にあわせて年に数回立ち
寄る程度だが、その規模や変化の大きさには毎回圧倒される。バブルが崩壊し、完全に景
気が回復しているわけではないのに複数の大規模再開発が成り立つのか不思議に感じてい
た。疑問に思う一方、大規模であっても冒険的な取り組みであっても、首都圏の過剰な人
口密度によって事業は成立すると単純に考えていた。
この本は、汐留・丸の内・六本木ヒルズ・代官山・町田という5都市について有名建築
家である隈氏によるまちのIntroduction(紹介)、そして隈氏とジャーナリストである清
野氏がまちを歩きながら行うdialogue(対話)を主に構成されている。超高層ビルのデザ
インや都市景観という表面的な内容よりも、その背後にある経済、歴史、開発主体の思
想、ゼネコンや設計会社と建築家との関係などの都市を取り巻く様々な実情が詳しく書か
れている。
現代の東京や再開発の背景にはそれぞれに異なる開発経緯だけでなく、グローバル経済
によって肥大化した金融資本が存在する。また、大規模で大胆な計画であるようにみえて
も、実はリスク管理が最優先で行われ、その弊害も表れてきている。隈氏はリスク管理の
手法ばかりが洗練されていることを東京の再開発の共通の問題と考え、そのひとつとして
汐留を例にあげている。汐留では、不況下で広大な土地の開発リスクを負える企業が不在
で、都市計画的な調整が行われずに土地が分割分譲され、形も向きもバラバラな超高層ビ
ル群ができてしまった。また、ブランド建築家のラフスケッチをゼネコンや設計会社がリ
ライトする定番化した手法により、デザインが陳腐・反復されてしまい、きれいで華やか
で安全ではあるが魅力に欠けた都市になってしまっている。
「極論すれば、どんな都市計画もプロセスにすぎない」、「汐留はいわば、壮大なお勉
強の場」、「失敗がなければ都市は無味乾燥」、失敗や予測不能な事態を嫌がっていては
いけないという著者の考えには共感を覚えた。難解な専門用語は多いものの、注記による
補足や実際にまちで起きている事柄、過去の経緯が丁寧に書かれており、現在の東京を知
るための一冊としてお勧めしたい。(山崎崇)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・ホームページにアクセス解析をつけてみました。どんなキーワード検索でHPが閲覧
されたのか、どの都道府県の人が見てくれたのかもわかります。データが蓄積でき
れば興味深い結果がでるかもしれません。今のところ「名古屋 まち」で検索した人
が一番多いようです。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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