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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第184号]2007/7/23
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 701−−□

 スペーシア・メールマガジンの第184号をお送りします。
  名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・なごやみなとまちカーニバル2007 (7/28)
  ◆視察レポート◆
   ・六本木アート・トライアングル
   ・なんばパークス2期オープン
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆

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  ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ なごやみなとまちカーニバル2007 ○

  名古屋港に新しいイベントが生まれました。サンバを中心にブラスチームやダンスチー
ムによる熱気あふれるステージショーが行われます。主催は港まちづくり協議会。港まち
の魅力づくり・賑わいづくり、暮らしやすい地域づくりをめざした取り組みを展開してい
ます。

【日時】2007年7月28(土)16:00〜20:00
【場所】港橋広場公園
  (地下鉄名港線「築地口」下車2番出口より徒歩5分

*詳しくは下記協議会のホームページからちらしをごらんください。
http://www.minato55.jp/

  〜スペーシア・石田〜

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  ◆視察レポート◆  −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 六本木アート・トライアングル ○

  東京の新しいアートの拠点として、六本ヒルズの森美術館、国立新美術館、東京ミッド
タウンのサントリー美術館を結ぶ「六本木アート・トライアングル」が完成し注目を浴び
ている。都市の中で美術鑑賞をより身近なものにしようという狙いから、さまざまな配慮
がされている。例えば、閉館時間は遅く、新美術館、サントリー美術館は20:00まで、森
美術館は22:00までやっているため、会社帰りに立ち寄ることができる。(時間は事前に
ご確認下さい。)また、どれもショップや飲食店と共存しており、美術鑑賞だけの楽しみ
を提供する施設ではない。

  3館それぞれの特徴としては、まず、森美術館と新美術館は収蔵作品を持たない美術館
であるということがあげられる。都心の一等地にある施設では、収蔵作品の倉庫スペース
を削り、ミュージアムショップやレストランを充実させると共に、集客力のある展示会を
数多く開催していくという方針は必然であろう。その結果、建築としては美術館というよ
りフレキシブルな展示空間としての要求をどれだけ満たすかが、大きなコンセプトとなっ
ている。新美術館はそうした意味では最先端の美術館である。各展示室にはそれぞれ専用
のトラックバース、荷解き室、作品整理室、搬入EVが備えられており、展示品をいかに
スピーディに搬入し、展示、撤収できるかに特化している。私が訪れた日は平日であった
が、印象派のモネが開催されており、とんでもない混雑であった。展示室前には入場制限
の列ができ定期的に入場者が補充される。そして、芋洗い状態の展示室を抜けると最後に
巨大なミュージアムショップにたどり着くという一連の流れは、ある意味この美術館のシ
ステマチックな展示会開催の流れを連想させた。作品の搬入も戦い、見るのも戦い、レス
トランで食事をするもの順番待ちの戦いと、まさに「戦う美術館」であった。この美術館
へ行くのは臨戦態勢で望む心構えが必要である。

  さて、同じ展示室としての森美術館は、オープン時の混雑も終わり、そこまで臨戦態勢
で望む必要はない。というより、この美術館は展望台の入場料も一緒になっているので、
私のイメージとしては「展望美術館」である。私のような地方から来た人にはうってつけ
の美術館で、昔のテレビ塔の展望台を思い起こさせる懐かしさすら感じた。ちなみに当日
はコルビュジエ展をやっていた。平日の22:00頃にもかかわらず、多くの来館者があり、
建築もメジャーになったなあと思った。

  最後のサントリー美術館は建築的な展示空間として見所のある美術館である。東京ミッ
ドタウンのコンセプトが「和風」ということであるそうだが、唯一「和」を感じる建物で
あった。東京ミッドタウンでは内外に「竹かご」をイメージしたというルーバーによる装
飾が施されているが、この美術館のルーバーは線が細く繊細に仕上げられている。室内の
ものは桐を使用し素材のやわらかさが感じられる。屋上には茶室が設けられ、茶会も開催
されるそうである。展示室の吹抜け空間には休憩スペースがあり、外の緑を眺めながら一
息つくことができる。展示も美術館所蔵の日本美術を中心にさまざまな切り口での企画を
立てており、感想としては、「大人の隠れ家的美術館」であった。

  アート・トライアングルということで、3箇所を回るマップも発行されているが、1日
ではとても、見切れる量ではない。新美術館では、いくつも展示会を開催しており、本気
で見るとそれだけで1日かかる。また、森美術館と新美術館では一方の半券で、もう一方
の入場料が割引になるが、サントリー美術館ではそうしたサービスがなかった。今後、3
館共通券やスタンプカードなどの、面白いサービスが出てくることを期待する。今のまま
では近くにあるからトライアングルにしてみましたという感じである。 (堀内 研自)

  →ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/ropongi/index.htm

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○ なんばパークス2期オープン ○

  大阪市の南海なんば駅の南、大阪球場を中心とする難波再開発の核施設として、2003年
10月に複合緑化都市「なんばパークス」の第1期が完成している。1期開業より3年半、
当初整備された商業施設・高層オフィス・屋上庭園に、2期工事としてさらに拡張された
屋上庭園「パークスガーデン」や大阪市内最大級のシネマコンプレックス、新たな商業施
設等が加わり、今年4月19日に全館グランドオープンした。

  岐阜市の高島屋南地区市街地再開発事業では、これまでアーケード街の柳ヶ瀬商店街に
ない「緑・光・水」をふんだんに取り入れた、屋上庭園一体型商業施設「スッテプガーデ
ン」を中心に商業・生活複合拠点の形成をめざしている。権利者の多くは、屋上庭園の緑
は良いが、管理が大変になるのではないかという不安が大きい。規模の違いはあるもの
の、先進事例としてなんばパークスを権利者とともに訪れた。

  屋上庭園は、全体で約11,500u、約300種、約7万株の樹木・草花が植えられている。
屋上庭園の建築技術は進んでいるが、なんばパークスでも計画段階では、管理費用の低減
化が大きな課題となっていた。そのため、大阪の気候に合い、手入れが少なくて済む品種
を導入し、屋上庭園の維持費を経費全体の3%におさえる工夫をしているという(南海都
市創造梶u永田修一」氏談)。

  屋上庭園を訪れる人は、中高年層が多く、第1期のヤングをターゲットとした商業施設
の顧客にならなかった。このため、中高年層をターゲットとする店舗や飲食店を拡充して
いる。また、屋上庭園の緑の中の落ち着いた雰囲気は、レストランの誘致に大きな効果が
あるという。隣接してオリックスが建設中のマンションとも屋上庭園と繋げ、入居者の憩
いの場ともなる。

  視察した権利者は、一様に感心し、参考になったと話している。高島屋南地区の権利者
は、事業の都市計画決定を目前に控え、なんばパークスのような事例を参考に、高島屋南
地区の実情にあった、新しい商業施設の再開発に本格的に取り組む段階をむかえている。
(浅野泰樹)

なんばパークス「パークスガーデン」のHP
  http://www.nambaparks.com/parks_garden/index.html

  →ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/nanba2/index.htm

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  ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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  (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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  ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアホームページに計画室、事業室、設計室のページがでそろいました。

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