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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第183号]2007/7/9
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 700−−□

   スペーシア・メールマガジンの第183号をお送りします。
  名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・最近の久屋大通オープンカフェの動向
  ◆視察レポート◆
   ・島根県立美術館
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆

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  ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 最近の久屋大通オープンカフェの動向 ○

  2000年から久屋大通でオープンカフェを実施してきている。昨年度(平成18年度)の特
徴は、第一に実施期間の長期化が図られ、単独イベントとして7週間にわたり実施したこ
と、第二に飲食サービスの提供を行ったこと(ただし、誰もが座れる公共休憩施設利用が
前提であり、そこに店舗から飲食物が配達される方式)、第三に地元主導で運営実施し、
オープンカフェセットおよび道路占用料等は民間事業者が全額負担し、自己責任で実施し
たことがあげられる。

  本年度(平成19年度)は、新たな次元に入ってきている。

  1ヶ月単位で許可を得、届出を行ってオープンカフェを実施するものであるが、この
1ヶ月毎の許可・届出の手続きを積み重ねていくことで、1年間を通じてオープンカフェ
を実施できることになった。また、その申請期間中の実施主体は固定されるものの、新た
な申請時に実施主体の出入りが可能な方式となったことである。ただし、現実問題として
寒い冬場の時期にどれくらいの店舗等がオープンカフェを実施するのかは不明であるが、
ヒアリングによれば、皆無ではないことがわかった。オープンカフェを設置すれば、寒か
ろうが誰かは座る。

  ただし、1ヶ月毎の道路占用許可・道路使用許可の申請、公開空地の一時使用承認通
知、道路占用許可を前提とした飲食提供サービスに対する実施計画の届出、景観整備地区
内での工作物の設置行為の届出などの手続きが求められ、作業量は膨大となる。しかも、
久屋大通は二つの区(中区・東区)にまたがる道路であるため、警察署および保健所はダ
ブルで提出しなければならない(道路占用許可と景観整備地区内の行為の手続きはそれぞ
れ1本化されている)。どう簡素化するのかが課題である。

  目下、大きな問題もなく推移してきている。5月中旬からスタートしたが、5月に7箇
所(うち飲食店以外が4箇所)、6月に8箇所(同3箇所)、7月に9箇所(同4箇所)
と、徐々に設置個所が増加してきている。オープンカフェの持つ効果が理解されつつある
という見方もできる。それは、飲食店の設置ばかりでなく、ビル等のオーナーの設置割合
も高くなっているからである。そこでは飲食店の席数増加効果でなく、街としてのイメー
ジアップ効果(お洒落なエリア)が期待されているのである。
 
  設置個所の分布は、桜通以北で9箇所のうち7箇所となっている。錦通以南は皆無であ
る。桜通以北は地下街への出入口がほとんどなく、不法駐輪もないため、オープンカフェ
を置く環境は相対的によいからであろう。また当該エリアの関係者の積極的な参加呼びか
けが功を奏している。

  久屋大通でのバランスの良いオープンカフェの設置も課題となる。そのほか、オープン
カフェセットの質の問題や欧米的な飲食サービスの提供のあり方、オープンカフェの雰囲
気の演出など、課題は山積しているが、実績を着実に重ねていくなかで、課題を一つずつ
消していかねばならない。(井澤知旦)

  →ホームページにオープンカフェ実施箇所図を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2007opencafe/index.htm

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  ◆視察レポート◆  −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 島根県立美術館 ○

  宍道湖畔は、実に気持ちのよい場所である。透明な水面と空が開放的に眼前に広がり、
水と空の色は時間とともに柔らかく変化していく。島根県立美術館は、この美しい場所に
平成11年にオープンした。

  美術館全体が宍道湖を意識して計画されており、コンセプトのひとつとして、「水と調
和する美術館」を掲げている。まず、収蔵品として、「水を主題とする絵画」の収集に力
を入れており、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や、クールベ、ゴーギャン、モネ他西洋画家
の、水を主題とする絵画などをコレクションしている。次に建物であるが、地上2階建て
で、全体にかかった屋根が対岸の山や、宍道湖の波と調和するゆるやかなカーブを描いて
おり、周辺環境によく溶け込んだデザインとなっている。設計は、菊竹清訓建築設計事務
所である。宍道湖畔に面して広いエントランスロビーが設けられており、湖の眺めを楽し
むことができるとともに、コンサートなどのイベント会場としても使われている。私が訪
れた時には、エントランスロビーでフルートの演奏が行われており、かなり多くの人が鑑
賞していた。ロビーは無料開放なので、コンサートを目的に来ている人もいたのかもしれ
ない。また、美術館と宍道湖の間には庭のような空間があり、ここにいくつかの屋外彫刻
が置かれ、彫刻を眺めながら湖畔の風景を楽しんだり、くつろいだりできるようになって
いる。

  県立美術館で、地域性を前面に出したコンセプトを掲げて運営しているところはそれほ
どないのではないかと思われる。島根県立美術館は、「宍道湖」という地元の資源に焦点
を当て、「水」というテーマをはっきりと打ち出し、島根らしさを出そうとしているとい
う点で、ひとつの県立美術館のあり方を示している。(伊藤彩子)

  →ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/simane-bizyutukan/index.htm

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  ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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  (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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  ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・毎年この時期に数台ずつパソコンを入れ替えしています。性能がアップするの
  はよいのですが、今までのストックを受け継ぐようにするには手間がかかって
  大変です。

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
  できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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