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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第173号]2007/2/19
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 662−−□
スペーシア・メールマガジンの第173号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・康生クリエイターズ・ミーティング VOL.1 「デザインでまちは変わるのか!?」
(2/23)
◆名古屋まちづくり情報◆
・関の散歩道
◆図書紹介◆
・まちづくり道場へようこそ
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 康生クリエイターズ・ミーティング VOL.1「デザインでまちは変わるのか!?」 ○
今まさに再生しつつある岡崎中心市街地の康生地区「街のブランディング戦略」
について、空間戦略デザインの専門家と地元クリエーターが熱く語ります。
●と き 2007年2月23日(金)午後7時〜9時
●ところ 21世紀まちづくり研究所(岡崎シビコ6F)
●プログラム
講演「創造戦略〜まちづくり・ひとづくり」
渋谷城太郎氏(クリエイティブ・ディレクター、京都造形芸術大助教授)
パネルディスカッション「康生地区のイメージ戦略を考える」
渋谷城太郎氏と地元デザイナーたちの討論
●問い合わせ先/岡崎城下まち都心再生協議会事務局TEL
0564-26-2210
〜対話計画の藤森幹人さんより紹介いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 関の散歩道 ○
岐阜県関市は700年に及ぶ刃物の歴史があり、中心部に位置するのが、全長2.5kmの関の
散歩道である。刃物に関する観光拠点、仏閣・神社を巡り、桜の名所である関川、ローカ
ル線の長良川鉄道を横切り、社団法人日本ウォーキング協会の「美しい日本の「歩きたく
なる道」500選」に選ばれている。
さすが刃物のまちというだけあり、刃物に関する拠点施設はそれぞれの内容が充実して
いる。関鍛冶伝承館では、刃物の歴史や製造工程、刃物の文化が生んだ数々の製品が展示
されている。フェザーミュージアムでは、ひげにまつわる古今東西の歴史、医療機器など
最新鋭の機器の展示のほか、ひげスコープでのひげや頭皮のチェック、安全剃刀のモニ
ター体験もできる。刃物会館では、包丁、キッチン用品、ポケットナイフ、爪切、カミソ
リ、アウトドアナイフなどの直売を行っている。散歩道を歩くだけだと40分程度で一周で
きるが、これらの施設を見るだけでも最低2時間はかかる。さらに、散歩道の周辺にも刃
物の直売や展示を行っている生産者もあり、ここまでじっくり回ろうとすると、丸一日か
かると思われる。たまたま訪れた人を見ていると、ひげスコープに熱中する父親と男の子
ども、展示に夢中になる男性とその様子を見ている女性のカップル、といったように男性
向きなのかもしれないとも思えた。
刃物だけでも十分な観光資源であるが、散歩道の大半は一般の住宅地を抜けるため、立
寄れるような場所や休憩できるところが少ない。途中、本町通という商店街のあるところ
を横切るが、日曜日は閉まっている店も多い。毎年10月に行われる刃物まつりではこの商
店街も会場となるようで、今年の春には商工会議所主催で「関の刃物とまちおこし」と題
して商店街の空き店舗を活用したイベントが行われる。このような取り組みを契機に恒常
的にスポットができてくると、散歩道自体の魅力も出てくるであろう。
また、関市は周辺5町村と合併してV字型の形となり、北隣の美濃市を取り囲むような
市域となった。美濃市は、防火用の「うだつ」の上がる町並みの保全・活用、地場産業の
美濃和紙を使ったあかりアート展(毎年10月開催)などの取り組みで、観光雑誌などにも
よく取り上げられ、知名度を上げている。関駅から美濃市駅までは4駅、距離で6、7キロ
メートルと近い。刃物の関、和紙とうだつの美濃と共同でPRすることも今後は必要であ
ろう。(浅野 健)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/seki/index.htm
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ まちづくり道場へようこそ/片寄俊秀著 ○
著者の片寄氏とは茨城県で開催された水環境シンポジウムの分科会で一緒になり、その
終了後に偶然立ち寄った江戸東京博物館のエスカレータですれ違ったことがある。片寄氏
が長崎総合科学大学時代のことで、フットワークの軽い先生だと思ったことを思い出す。
その後、関西学院大学に移られ、三田市でほんまちのラボの活動を始められた。
大学の研究室がまちに飛び込み、学生が現場で学ぶとともに、そのことによってまちが
活気づいていくという取り組みは、当時住民参加のまちづくりに関わりだしていた私に
とって、非常に興味深い取り組みであり、その活動レポートを入手し、参考にさせても
らったこともある。今では全国で同様の「商・学連携」の取り組みが行われているが、そ
の先鞭をつけた著者がまちをみつけ、育てるための十訓を説いたのが本著である。
「まずは、まちに飛び込むこと」からはじまる十訓は、まちづくりに興味を持った人が
行動に移す時のよき指南書といってよいだろう。様々な実践に裏づけられた言葉には重
みがあり、なるほどと思わせる。「ひねりを加える」「イメージをかたちにする」「いい
言
葉で、まちを語る」などはコンサルタントの技術としても学びたい。街角スケッチの有効
性については、桑名での取り組みを通じて感じていたことであるが、まちづくり革命まで
念頭においている著者の大戦略は面白い。こんな動きをどこかではじめてみたいものだ。
本書は、大阪府技師から大学へ転身した筆者の35年におよぶ研究・教育職の卒業
論文だという。「志を持った凡人」が良き「まちづくり人」として成長するには何が必要
か。まちづくりに真剣に取り組みたいと考えている人にやる気をおこさせてくれる本とい
えよう。 (石田富男)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今回、特に話題がないので、2005.10.31発行のメルマガと同じく、グーグルで「都市
研究所スペーシア」を検索した結果を載せておきます。全部で574件、うち似たページ
を除くと204件でした。それぞれ32件、39件増えていました。この数字は多いのか、
少ないのか?
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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