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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第171号]2007/1/22
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 671−−□

 スペーシア・メールマガジンの第171号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
  ・西区 ものづくり文化の館 ナディアパーク・アトリウム(2/3)
  ・(社)日本都市計画学会中部支部 地域連携シンポジウム(2/26)
   「新たな国土形成とまちづくりの実践」 
 ◆視察レポート◆
  ・世界で最も美しい自転車道、御所の細道 
 ◆図書紹介◆ 
  ・路地からのまちづくり
 ◆読者の声◆  
 ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 西区 ものづくり文化の館 ナディアパーク・アトリウム ○

 スペーシアでも度々紹介してきた、西区「ものづくり文化の道」。
 今回はナディアパーク・アトリウム(名古屋市栄)でイベントを開催します。
ノリタケの森、産業技術記念館をはじめとする企業出展からおなじみの名古屋友禅・扇子
はもちろん、今回は大正琴のナルダン楽器も参加します。参加型のワークショップブース
をはじめ、ステージでは大正琴の演奏や、円頓寺界隈で活動するクリエーターたちのス
テージなど初物も盛りだくさんです。
(平成18年度小規模事業者新事業全国展開支援事業の一環での実施)

【日時】平成19年2月3日(土)午前11時〜午後6時
【場所】ナディアパーク アトリウム
     地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車、徒歩8分
     地下鉄名城線「矢場町」駅下車、徒歩5分
     http://www.nadyapark.jp/atrium/index.html

【内容】
 ワークショップブースでのものづくりの参加・体験
 ステージでのパフォーマンス
 ノリタケの森・名古屋友禅等の実演

【主催】名古屋商工会議所
【実施】「ものづくり文化の道」推進協議会
     公式サイト http://www.nagoya-monodukuri.net/

〜スペーシア嘱託・藤沢〜

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○ (社)日本都市計画学会中部支部 地域連携シンポジウム
     「新たな国土形成とまちづくりの実践」  ○

 人口減少、国際化に代表される社会状況の変化に対応して、平成17年に国土総合開発法
が改正されました。「全国総合開発計画」は「国土形成計画」と内容を改め、我が国の国
土計画が変わろうとしております。特に「国土形成計画」では、数県に及ぶ広域ブロック
を対象とした広域地方計画が重点となっており、各地域の自立性ある地域形成が求められ
ています。既に、浜松市は市町村合併により政令指定都市を目指しており、自立性あるま
ちづくりを進めようとしています。こうした背景から、日本都市計画学会中部支部では地
域連携シンポジウムとして、浜松市のまちづくりに着目し、新たな国土形成とまちづくり
について議論を深めて参りたいと考えております。
 日本都市計画学会会員以外の方も含め、多数の方々のご参加をお待ちしております。

日 時  平成19年2月26日(月) 13:00〜17:40
会 場  静岡文化芸術大学中講義室(南282号室) 
アクセス:JR東海道線浜松駅徒歩15分 浜松駅からは路線バスもご利用頂けます。
      ※大学の駐車場はご利用頂けません。あらかじめご了承下さい。

支部長挨拶
 瀬口哲夫 名古屋市立大学大学院教授
  (日本都市計画学会中部支部 支部長)

基調講演
 「国土形成と地域づくり」
  大西 隆 東京大学大学院教授
        (日本都市計画学会会長、国土審議会委員)
講 演
 「政令指定都市を迎える浜松市の都市課題と展望」
  石川岳男 浜松まちづくりセンター長
 「環境共生のまちづくり」
  阿蘇裕矢 静岡文化芸術大学教授
 「ユニバーサルデザインのまちづくり」
  古瀬 敏 静岡文化芸術大学教授

パネルディスカッション
 「協働による浜松のまちづくり」
  コーディネーター 大貝 彰 豊橋技術科学大学教授
  パネラー 根本敏行 静岡文化芸術大学教授
          古瀬 敏 静岡文化芸術大学教授
          三宅淳子 企業組合ウエルネスプランニング代表理事
          長谷守保 (株)長谷守保建築計画代表取締役
          金原誠司 (株)フジヤマ専務取締役

本シンポジウムは日本都市計画学会のCPDプログラムに認定予定です(CPD単位:4.5)
 
参加費  無  料
定   員  100名(先着順)

参加申込  参加申込書を平成19年2月20日(火)までにご返送頂きますようお願い
        します(返送はFAXもしくはE-mailでお願いします)。

問い合わせ先  豊橋技術科学大学建設工学系助手 谷 武
           TEL:0532−44−6843
           Mail:tani@tutrp.tut.ac.jp

〜豊橋技術科学大学の谷武さんより情報提供いただきました〜

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 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 世界で最も美しい自転車道、御所の細道 ○

 「御所の細道」という言葉を聞いたことがおありだろうか。耳にされたことがある方
は、京都に詳しい方か、自転車に興味がある方ではないだろうか。

 京都御苑は京都市中心部に位置し、京都御所を囲んでいる国民公園で、東西約700m、南
北約1,300m、面積約63haという広大な敷地が常時市民に開放されている。広い通路には砂
利が敷かれ、松林をはじめとした樹木や花が多く、ベンチも多い。そのため、散歩やジョ
ギング、読書など様々な方法で市民に利用されている。また、一般車両の乗り入れが規制
されており、歩行者や自転車に乗った人(以下、自転車乗り)が安心して通り抜けできる
道としても利用されている。実際に砂利を踏みしめながら歩いていると、豊かな緑や築地
塀に目を奪われ、街の喧騒とは隔絶された非常に心地良い空間であると感じた。
 歩行者ではなく自転車乗りの立場で想像して欲しい。砂利が敷き詰められ、舗装されて
いない場所を好んで利用するのかという疑問が生じて当然だと思うが、実際には自転車乗
りを多く目にすることができる。幅十数p程度の砂利のない「けものみち」が存在してい
るからである。自転車が何度も通ることで自然にできた「けものみち」こそ、「御所の細
道」と呼ばれるもので、ほぼすべての自転車乗りが「御所の細道」をきれいに1列になっ
て通っているのである。
 計画的に整備されたものではなく、一面の砂利に「御所の細道」が1筋の緩やかな曲線
を描いている様は景観としても非常に美しい。また、「御所の細道」は基本的には1本道
であるため、対向車が来ればどちらかが譲らなければならない。譲った自転車乗りは砂利
の上を必死に漕がなければならない状況に陥るにもかかわらず、皆が自然に譲り合ってお
り、その美しい姿を見て少し感動さえ覚えた。対向車と分離するためにもう一本「けもの
みち」ができるのが自然なような気がするが、譲り合えば無駄に道を増やす必要はないと
いう美しい共通意見の表れなのか、複線化は進んでいない。歩行者の立場に戻ってみる
と、「御所の細道」を1列になって走っている自転車に対しては全く危険を感じない。こ
ちらが京都御苑の空間に浸り「御所の細道」の存在を忘れて近づいたとしても、砂利より
も歩きやすい「御所の細道」を歩いている人がいても、譲り合いに慣れている自転車乗り
は自然に避けてくれるのである。街の中で当然のように鳴らされるベルの音をここでは聞
くことはない。歩行者と自転車乗りの共存という点でも非常に美しい。

 以上の点から、勝手ながら「御所の細道」を世界で最も美しい自転車道と認定したい。
京都を訪れる機会があれば、ぜひ「御所の細道」の美しさを堪能していただければと思
う。(2007.1.22/山崎 崇)

○参考:「京都御苑」
  http://www.kyotogyoen.go.jp/

→ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/gosyo/index.htm

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 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−   
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○ 路地からのまちづくり/西村幸夫編著 ○

 「潮目が変わった」と司波氏は説く。防災上危険があるとして否定されてきた「路
地」、建築基準法の接道義務により4mに拡幅することが当然とされてきた路地、その路
地が再評価されている。
 昭和レトロをもてはやす風潮が路地ブームの背景にあるが、郷愁だけが路地の評価につ
ながっているわけではないと西村氏は説く。路地を取り上げて論じるということは、均質
的画一的であり、機能的計画的であることを善とする20世紀の都市計画のを批判的に乗り
越えることが可能なのかを自問することにつながる。路地はそのような問題提起として存
在するのだと。

 本書には全国路地のまち連絡協議会のメンバーが多数執筆しており、路地を活かしたま
ちづくりに取り組む11地区の事例が取り上げられている。本書が出版されたきっかけと
なった神楽坂での全国路地サミットに参加したのが縁で、碧南市大浜の取り組みを紹介さ
せてもらうことができた。
 大浜では、歩いて暮らせるまちづくりに取り組む中で路地に着目し、そのたたずまいの
保全をテーマにあげられてきた。3年ほど前からそのお手伝いをさせてもらっているが、
課題は多い。そんな悩みも本書で紹介されている多様な取り組みをみると、こんな進め方
もあるのだと参考になる。
 常に議論となる防災面についても、「文化のない細街路は災害に弱くとも、文化のある
路地は災害に強い」と、防災の第一人者である室崎氏が路地の本質的防災論を説いてい
る。中林氏の路地型防災まちづくりの提案は、これまでの密集市街地での取り組みを継承
しつつ、新たな展開につなげていく手法として期待できるだろう。
 まちを歩くと魅力的な路地にあたることも多い。その路地を活かすことが新たなまちづ
くりの可能性を開くだろう。全国各地で路地に関心を持つ人が増え、路地を活かしたまち
づくりが展開されることを期待したい。  (石田 富男)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・ホームページで2008年度採用にむけ会社訪問歓迎と記載したところ、何人かの学生
 さんから問合せがきています。意欲的な学生さんの訪問を期待しています。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
 〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル5階
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